- Amazon.co.jp ・電子書籍 (322ページ)
感想・レビュー・書評
-
タイトル通り悲しい話ではあったけれど、後半は二転三転して面白かった。また、一人称で進むこともあり、冒頭の誘拐犯に身代金を渡しに行く場面も緊迫感があった。ただ、探偵役の法月綸太郎が活躍する場面が少なかったのは少し残念。論理的な推理をもっと聞きたかった。著者の本を読むのは二冊目だったが、他の作品も読みたくなる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法月綸太郎『一の悲劇』祥伝社文庫。
所謂、本格推理小説。何をもって本格推理小説というのか定かではないが、トリックや探偵役の論理展開による推理が主となっている小説なのだろう。それ故か、硬い表現の文章は絶体ありきのトリックや推理を繋ぐ役割をしているだけに過ぎないようにも感じるのだ。一言で片付けてしまうと好みではない。少なくとも、江戸川乱歩や横溝正史といった本格推理小説の名手の文章とは比較にならない。
妻から息子が誘拐されたという連絡を受けた山倉史朗が自宅に戻ると、誘拐されたのは息子の友人の富沢茂であることを知り、驚愕する。前代未聞の誤認誘拐の背後にあるものは… -
有栖川有栖と並ぶ本格推理作家ということで読んでみてます。ただし、紙の本で・・・
検索で電子書籍しか出てこないなんてw
前半が何となく読みづらかった・・・
法月綸太郎が登場してからはスイスイと物語の中に入っていけた。
まあ、犯人は予想通りというか・・・こんな手を使ったのかということを楽しみましたw -
まぁまぁ飽きずに読めましたね…大どんでん返しとかあらすじに書かれていましたから思わず期待しちゃったんですけれども、どうでしょう…僕はミステリを読む時、特別推理とかしませんのでアレですね、ただただ主人公…や名探偵の行動や言動をひたすら観る、という読書スタイルでもって読書しているのでアレですね…トリックはまあ、良いとしてもお話として少々暗すぎではないでしょうか!?
「頼子のために」とかいうのも読んだんですけれども、あれも確か結末が暗かったような…ストーリー的にも終始陰々滅々としていて読んでて気落ちしましたね…
↑みたいな回想録はどうでもいいんですけれども、この小説もアレですね、かなり陰鬱な雰囲気のアレですよ…この作者の持ち味なんでしょうか? この小説全体を覆う雰囲気は…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、ミステリなんて人が殺されて物語が成り立つみたいなところがありますから、陰鬱になるのも仕方がないんですけれどもねぇ…まあ、でも面白かったですよ!
この小説はシリーズ物のうちの三冊目だか四冊目らしいのですけれども、僕ちんそんなこと知らなかったのですね? けれども、内容理解できましたし、うん、問題ないっすよ!!
機会があればこのシリーズを遡ったり、または進んだりして読み進めていきたいですねぇ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
これも20年ほど前に読んだっきりだったのを、再読。
私は多摩湖が大好きなので(最近はなかなか行かれませんが、かつては足繁く通ってました)、あのあたりが描写されている小説にはそれだけで甘くなってしまう。
私の多摩湖好きは置いておいても、この作品は小説としても上手く出来ているという印象。誘拐された小学生は間違いだったのか、それとも間違いと見せかけた本命だったのか。
惜しむらくは犯人がそれまであまり存在感のある人物ではないので、いきなり「犯人でした」って言われてもなんともいえない点か。「犯人が意外でした」っていうのはアリだとしても、ここまで存在感がないとちょっとねぇ・・・。
とはいえ、久しぶりに楽しませてもらったので、星4つ。やっぱり90年代前半のミステリはたまりません。うひひ。 -
kindle unlimitedにて
面白くなるだろうと、頑張って半分読んだけど・・・
無理です。
基本、何でも読むんですが、これは残念ながら途中リタイヤ。