ピアニスト [DVD]

監督 : ミヒャエル・ハネケ 
出演 : イザベル・ユペール  ブノワ・マジメル  アニー・ジラルド 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.50
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本棚登録 : 95
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126209087

感想・レビュー・書評

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  • ★☆~トラウマ★ピアニスト~☆★

    ミヒャエル・ハネケって監督には降参です。
    なんでこんなに面白い作品が多いんだろうか、

    中年ピアノ教師のエリカ(イザベル・ユペール)と
    生徒ワルター(ブノワ・マジメル)の愛憎劇です。

    ただの愛憎劇じゃないところが、まさにハネケだな。

    屈折した中年ピアノ教師の哀しくもおぞましさが満載。

    満たされない欲望を生徒ワルターに求めた結果は・・・
    ラストあたりは固まってしまいましたぁ

    こんなエリカに誰がした・・・母親だな。

    エリカァ~!!

    ”ピアニスト”作品の中では一番好きかな、

  • ホリー・ハンター主演の「ピアノ・レッスン」を借りるつもりで、何を勘違いしたのかこれを借りてしまった。だって、ホリーとイザベル・ユペールの雰囲気ってなんか似てるんだもの。 

    間違って借りたとわかった後、実際見てみたらびっくり。これほどにまで狂気を描ききった作品は、しばらくなかったような。

    感動はないけど、深く鋭くココロに刺さって抜こうにも抜けない感じ。詳しい内容は、他のみなさんの本棚で紹介されてるから割愛するけど・・愛が明らかに必要なのに、こうも受けとるのが困難だと、誰かを傷つけることでしか自己表現できなくなっちゃうんだよね。結末も、救いがなかったし。

    それにしても、イザベル・ユペールという女優はどこか抑圧的だったり、歪んでたりする女性像を見事に演じ分けるよね。日本なら、大竹しのぶあたりが適役かなあ?

  • 闇。
    それに応える青年もそれだけのポテンシャルがある、というか
    そうした関係構築を引き出してしまうほど抑圧されている怒りと絶望。
    打ちのめされてしまうのになぜ観たのだ。

    それまで均衡を保っていた閉じた世界が
    青年という受け皿の登場で
    止めることのできない欲を加速していく様は圧巻。

    人の押し込めてきたものの圧倒的な大きさ。
    浄化されることはあるのだろうか。

    おぞましくて
    嫌悪感にまみれているけれど
    こうした抑圧はそもそもが愛に端をほっするのだという。
    彼女でいえば、夫をなくしたお母さんを助けなきゃ、かな。
    自分を犠牲にしも歪めても母の愛を求める大きな大きなちからを彼女は持っている。

    望むなら自らを救ってあげてほしい。
    それ以上、傷つかなくていい。
    あなたは充分恩を返した。
    あなたはもっと大切にされていい。
    もっと大切にされていい。

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