ドラゴンエイジ:インクイジション (通常版) - PS4

  • エレクトロニック・アーツ
3.57
  • (4)
  • (9)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 65
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4938833021892

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キャラクターを走らせろ

    キャラクリエイト出来るゲームは主人公がどういうヤツかを考えてから始めて、選択肢はこいつならどう動くかを参考に決める。そういうプレイが好きな人にはインクイシジョンはたまらないゲームだ。

    EAのRPGはびっくりするほど大量に選択肢が出てくる。本筋に関わる重要な選択肢から、仲間キャラからの質問にどういう発言をするか、ゲーム中にたまたま行き交ったNPCにどういう対応をするか、みんな主人公の答えを聞きたがる。何を言う、何て言う、どうしたい、どう見られたい、どうしてほしい、何を企んでる。お前はどんなやつだ?ゲーム中で無数に聞かれる質問によって審問官という主人公がどんな奴か作り上げられていく、もしくは最初にこういうヤツだと決めて作ったキャラが想定していない状況に対応するために変化していく。インクイシジョンはキャラクタージェネレーターであり、キャラクターを試す環境なのである。

    というわけでヒゲ面で両手武器をぶん回すドワーフを作り、率直で腕っ節がたち、回りくどいことは好きではないが渡世のための知恵には長けている、自らの技だけを頼んで生きる風来坊の職業戦士という設定で早速ゲームを始めてみる。
    まぁ最初は巻き込まれてばっかりなわけです。いきなり爆発に巻き込まれ、起きたら尋問が始まって、外に出たら天に穴が開いていて、何やら自分の手に刻印された力だけがその穴を閉じることができると専門家に一方的に説明され、俺しかいないからという理由で前線に引っ張りだされる。で、お代はいかほどいたただけるんで?というスタンスで戦いたいのだがどうやら最初の爆発の容疑者にされていて従わないと酷い目に合わされそう。最初の騒動をなんやかやあって収束させ、有力者の今後の話し合いにも引っ張りだされたところ、天の穴を塞ぐために新たな組織を発足するみたいな話になり、自分は神輿として担がれることになる。

    自分の力を頼んで生きてきたただのドワーフ(以下ドワ夫)がいきなり救世主扱いである。しかも逃げ出そうにも主人公が爆発の犯人だと考えている人や組織が大勢いて、発足された審問会に守ってもらう以外に道がない。もうやるしかない。

    主人公は何度も自分の今の立場について他のキャラから質問される、「お前は本当に救世主なのか?」「その手の力は神の御業だと言うものもいるが本当か」「自分が神の使徒だと信じているのか」
    お前は本当にその右手の力に値するのか。
    ドワ夫も設定を決めた俺も答えようがない。偶然得た謎の力で担ぎあげられた居心地の悪さを抱いたまま救世主として活躍することになるわけだ。

    その時点で俺にはゴールが見えなかった。ドワ夫はどうしたいのだろう。
    審問会は着々と勢力をのばし、各地に開いた穴を閉じるためにあらゆる揉め事に介入していく。だがリーダーのドワ夫は敬虔な人々から寄せられる神の使徒という評判を自認することも、強大な力と天命を掲げて各地に勢力を伸ばす覇王として振る舞うこともできない。ドワ夫は群れることの出来ない孤独な戦士である。誰かを導くようには作られていない。そもそもドワ夫には政治が分からぬ。


    さて、自信がないまま人々を導くドワ夫と俺にドラゴンエイジ:インクイシジョンは1つの天啓を用意していた。このゲームで一番印象に残った部分なんだけど、この天啓は本筋に関わるイベントじゃないどころか、イベントシーンですらない。審問会に参加したNPCに話しかけてその人の出自とか人となりを聞く、普通のRPGで言う村人に話しかけるみたいな、世界観を説明するためのもので、聞く気がなければ聞かないで終わるような部分の話だ。その人物は審問会を認めない教会の教母でありながら審問会に参加しているキャラで、数百年前に前回の審問会が発足された時のことを話してくれる。

    その審問会は今の審問会のように小さな勢力から始まり、やがて強大な力をもつようになった。その伝説は多く残っており、彼らが真の英雄だったことを歌う詩もあれば、その邪悪さが今の禍根を生み出したと伝える伝承もある。どちらが本当だったのかはわからないし、あるいは両方が真実だったのかもしれない。だが、彼らを正しく評価するならば全てが終わった時のことを見なければいけない。
    彼らは強大な力を持ったが、その役目を終えた時、自ら剣を置いたのだ。

    この時にドワ夫の方針は決まった。審問会を導いて天の穴を塞ぎ、すべてをあるべきように戻したのち、審問会を解散する。ドワ夫にとって刻印の力は、人を導くための光でも強大な力の源でもない、元に戻すための力になった。

    これ以降の選択肢でもこの方針は大いに活かすことが出来て、ドラマをもたらした。参加してくれた勢力を傘下に入れるのではなく独立した味方勢力として援助する決断を下したり、内乱の可能性がある元敵勢力も解体することなく独立勢力として自律を促した。とにかく、審問会が無くなっても問題がないように選択肢を選んでいった。決断には時に味方キャラから非難がとぶこともあったが、正しくそうしたいという決断で選んだことに対しては非難すら嬉しいものだ。

    かくしてドワーフは洗練されたリーダーとなり、いつしか審問官を名乗るようになったのでした。




    という壮大な脳内ストーリーをインクイシジョンの奥深い世界観とシステムなら展開できるわけです。
    実際にはその場その場でどう反応するかを考えながらダラダラやっていただけなんだけど、思い返してみると意外とドラマになっているものなので早速キャラ設定から考えてキャラクリエイトしてみましょうさぁほら早く。




    RPGが苦手でアクションRPGが好きというか、自分の操作次第で数字で負けてる相手に勝てるという幻想を抱けないと楽しめないタチなので、殴りあって確率で回避して数値の差で勝つしかない最初期の戦闘が苦痛レベルでつまらなくてこれは失敗したかなと思ったのだけど、スキルの取り方によっては回避や当て身も使えてアクションゲーム並に勝敗に関係してくるし、スキルが増えるほど戦闘中やることも増えて戦闘はかなり楽しかった。味方に詳細な指示を出すことも出来るのでコントローラーの操作より戦術で勝ちたい人も楽しめると思う。


    俺は別に萌えキャラを入れろと言いたいわけではないし、キャラクターの見た目がかわいいからゲームを買うこともありませんが、それにしても女キャラを可愛くする気が感じられない。マスエフェクトでもそうだった。いや、イベントを進めていくとみんな魅力的なキャラだし短髪の中年でお固い女騎士のカサンドラなんかとんだ伏兵で好きだけど、EAには主要女性キャラには必ずスキンヘッドを一人入れなきゃいけない義務があるんだろうか。


    微妙にかわいくないエルフはかまうたびに好感度が下がるのに、かまってもいないハゲのエルフの好感度は勝手に上がる。エルフは不思議な種族だ。

  • 発売して割とすぐに値下がりしてたんで面白くないのか…?とか思ってたけどそんな訳なかったー!!!!!!
    もうやっぱり最高でした。早く続編がプレイしたい、すぐにこの世界に戻りたいです。

    時系列としては1・2の順当な続編で、過去シリーズのキャラもきっちり出てきます。
    戦争直前の危機的状況の中教皇によって開かれた講和会議。その直後悪魔が出現する大きな裂け目が現れ大惨事に。
    主人公は奇跡的に生還し、左手には空間の裂け目を閉じる刻印が。っていう感じで主人公の重要性が更にアップ。
    主人公たちは査問会を結成し、独立した組織として亀裂を塞いだり他国との交渉を行ったりと奮闘していくんですが、
    安定の選択肢に次ぐ選択肢で自由度が高く、プレイヤー=主人公のロールプレイが好きな私にはもうどストライク。
    事あるごとに選択を迫られるんですがそれを選択していくことによってどんどん主人公のキャラが定着していくのがたまりません!
    その選択で細かく仲間の好感度が上がり下がりするのも芸が細かい。一々仲間の心情なんて察してられないなと即座に我が道を行くスタイルに。これプレイヤーの性格出ると思う。

    仲間キャラも前作では憎まれ役みたいな感じだったカサンドラがメインパーティ入りして過去作とは違った一面が見れたり、カレンが遂に恋人候補になったりと色々嬉しい感じ。カレンはもうね、ヒロインでした。
    他にも男キャラでしかロマンス出来ない男キャラが居たりと今回も攻めててこういうところすごく好き。

    戦闘も回復魔法が無くなり、タンクの重要性が更に上がりました。ポーションの使用量も決められてるしゴリ押し出来なくなったぶんスリリングで楽しかったです。最初はずっとR2押してるだけで眠かったんですがスキルの振り幅が大きくなると凄く楽しくなるので序盤で飽きた人も諦めずにプレイして欲しい。

    世界観も箱庭スタイルではあるものの、1つのマップが広大で自由度の高さは飛躍的に向上。色々なロケーションが用意されているのも良かったです。
    ボリュームも多く、もう睡眠時間削ってプレイしました。没入感がすごい。

    なにより一番感動したのは公式サイトのドラゴンエイジキープを利用することでシリーズ1作目からの自分が辿った軌跡をそのままゲーム内に反映できたこと。
    いやもうシリーズファン思いすぎません?
    新作で前作キャラが不当な扱いだったり、いや自分の中ではこんなキャラ設定じゃなかったのに…みたいなことがこのゲームではないんですよ!!もう素晴らしい!素晴らしすぎて星5じゃ足りない!!
    次回作にも期待してDLCもすべてプレイしたあとに今回の冒険もキープしときました。
    そうそう、DLCも真のエンディングって感じで滅茶苦茶良かったです。もちろんカレンと結婚した。
    結婚式あるんですよ?最高すぎません?このゲームはへたな乙女ゲームよりときめくよ!!

  • ダウンロード版を購入。

    DLCなどもあるが、取り敢えず本編1周は終わったうえでの評価。

    基本的にアクションRPGのようなプレイも出来るが、本質はセミリアルタイムのバトルなんだろうな、と思う。出来ることも多く、もの凄く深みのある世界観ではある。ただ、やることも多いので、最終的に理解するまで少し馴れが必要かも。ということで可も無く不可も無く、個人的に☆3で。

  • ドラゴンエイジ:インクイジション Game of the Year Edition(DL版)

  • 130時間かけてクリア!
    オープンワールドの洋ゲーは手を出しては途中で投げて、というのを繰り返していたのですが、このゲームで初めてクリアできました。
    このゲームは操作キャラクターを自由にいつでも切り替えられるため、なかなか飽きにくく最後まで楽しんでプレイすることができました。

    残念なのは翻訳がダメダメでストーリーがまるで理解できないところです。英語の「ウィットに富んだジョーク」というのは日本語では難しいですね・・

    それ以外は十分に楽しかったです。ありがとうございました。

全5件中 1 - 5件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×