オニキス [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • SF短編5編。うーむ、ちょっと合わなかったかなあ。オニキス,神の創造,猿が出る,三千世界,満月(フルムーン)。いずれもパラレルワールドの類を背景にしたお話。最後の満月はそうでもないか。とはいえ、初っ端のオニキス以外はそれなりに面白かったけど。「神の創造」はとある機械で部屋の中でミニチュア異世界が戦争などを繰り広げ、おまけに意識もダイブする。「猿が出る」は他人には見えない猿が人間へと進化し、自分を取り込もうとする。オチは娘にも同様の能力でネズミが見えるとか。「三千世界」はパラレルワールドへの転移を繰り返す逃避行の物語。だけど実は悪人、幾千鬼の更生プログラムだったというオチ。「満月」はなんだろう、SFではないよね。旅情詩?いずれも夢オチみたいな。5つの中では、三千世界と神の創造が良かったかな。並行世界をいくつもジャンプできると面白そうだなあ。

  • 「オニキス」は面白かった。平行世界という題材でありながら入れ籠になっていて、酩酊感も味わえた。
    「三千世界」は漫画で読みたい。

    全体的に観念的で、小説というより「僕はこういう解釈だよ」感が強くて、もう一歩エンタメに来て欲しいと思ったり。

  • 並行世界や分岐する世界がテーマの作品ばかりだな、と思ったけど巻末の著者の旅行記「満月」を読んでこの人が書きたい物に納得した。

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