少女は自転車にのって [DVD]

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アーティスト : ワアド・ムハンマド 
  • アルバトロス (2014年7月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318408330

少女は自転車にのって [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 厳格なイスラム教が支配するサウジアラビア。
    10歳のおてんば少女ワジダは近所の男の子ア
    ブダラと自転車競技がしたくてたまらない。
    ところがお母さんに女の子が自転車に乗るなん
    てもってのほかと、まるで相手にしてもらえず
    ワジダはお金を貯めて自転車を買おうと決意す
    る。どうしても自転車に乗りたい少女を主人公
    に理不尽な因習に対する彼女なりのしたたかな
    抵抗の行方を通してサウジ社会が抱える諸問題
    を浮き彫りにするとともに未来への希望を力強
    く描いた作品です。音楽も素敵だった発掘良品
    で見つけた心に深くしみた映画です。

  • サウジアラビアの少女が自転車に乗りたいという強い思いと、社会に虐げられた母親への愛と、近所の少年との小さな恋のメロディと男女の友情がうまく散りばめられていてそれがラストシーンにちゃんと繋げていける素敵な作品でした。

    女が自転車や車を運転してはいけない。
    生理中はコーランを触ってはいけない。
    既婚女性は1人で道に出歩いたり異性と話してはいけない。
    結婚は一夫多妻制。
    イスラム圏なのでもちろん女性の服装は体を布で覆うのですが、ヒジャブという顔がほぼ隠れる布でしか外出できないということで、かなりイスラム圏の中でも最も厳しいスタイルが義務付けられていて、男尊女卑という言葉ではあまりにも軽い、常識のように女の生活に沢山の制約があるサウジアラビアの日常には本当に口あんぐりでした。

    ショッキングだけど、文化や宗教的な背景によるものだからこのサウジアラビアの常識をを日本人のわたしの価値観でひどい!とか許せない!とか感じていいのかすらわからなかったけど、生まれた時からこの国の文化に育ってこの常識の中にいる主人公ワジダが、この不平等さにちゃんと疑問を持ち、小さな反骨精神を秘めているのが意外で逆に驚きました。
    しかも、自転車に乗りたいという夢の為に純粋無垢な感じではなく、割とこの文化圏ではスレスレの方法でコソコソと小銭を稼いでいく感じも「お主も悪やの〜」突っ込みたくなって、そのしたたかさにニヤニヤしてしまった。

    ワジダ役の子の演技にそれほどの頑固さや気の強さが見えないのに、なぜか静かに彼女の内にメラメラと燃え上がる情熱みたいなものがちゃんと伝わってきて、サウジアラビア初の長編映画が、こんな風な少女が主人公の作品で嬉しいな。

    観る前は戒律厳しいサウジアラビアの作品ということで、きっとどうしようもない気分にさせられるのだろうと思っていましたが、最後の自転車屋のおじさんがワジダを見つめる顔やアブドゥラの瞳を見てたら、ワジダみたいな女の子たちにもきっと明るい未来があるかもしれないと、微かな希望も感じました。

  • 厳格なイスラム教のサウジアラビア舞台
    ワジダの夢は自転車に乗って友達と競争することだった
    しかし女の子が自転車に乗ることなど許されない社会にワジダは生きている。
    アッラーは偉大なりと何度も繰り返すセリフが何度も、頭の中で反芻する。
    ワジダの母は男子が産めないために父は第2夫人を娶る。最初で最期の恋人と語る人が事情があるからと
    分かっていながら夫と第2夫人の華やか結婚式を屋上から見つめる母娘。ワジダには生まれ持った行動力と
    あらゆる事に対して疑問に持つ所があるから幸せを願わずにいられないラスト。自転車に乗って何処までも走って欲しい。

  • 宗教的な理由から西欧諸国に比べて女性の権利や自由が制限されているイスラム国家サウジアラビアで、初の女性映画監督となったハイファ・アル=マンスールによる長編デビュー作。
    どうしても自転車に乗りたいおてんば少女を主人公に、理不尽な因習に対する彼女なりのしたたかな抵抗の行方を通して、サウジ社会が抱える様々な問題、とりわけ女性たちの生きづらさを浮き彫りにすると共に、未来への確かな希望を力強く描き出す。

    サウジはスンナ派で戒律に特に厳しいから、難民も避けるって読んだことある。

  • 日本では考えられないこと。
    サウジアラビアでは女性が自転車に乗るというのはハードルがものすごく高い。
    女性はものすごく地位が低い。
    自動車は乗ってはいけないし、顔は男性に見せたらダメ、ラブレターダメ、いろいろ面倒ではないか?というほど、やってはいけないことだらけ。

    主人公10歳の少女ワジダはどうしても自転車がほしい。
    お転婆で、サウジアラビアでは不良?みたいなものか。日本だったら全然違うけど。

    母にも先生にも「女が自転車になるなんて!危険。妊娠できなくなる」と。
    女性の地位は低い上に、妊娠できないとさらに社会的に認められない。

    自転車800リヤル(22400円ぐらい)
    ワジダはいろいろ工夫して自転車を手に入れたいと考えている。

    いくつかのシーンは、信じられない、非常識ということになるのだろう。
    日本では疑問の余地すらない普通のことが、サウジアラビアの女性には禁止されている。

    ワジダのような自立したい賢い女性には我慢ならないと思う。

    最後の方は涙が出る。母親目線で。
    どんな大人になっていくんだろう。

  •  サウジアラビアの10歳の少女ワジタはどうしても自転車がほしい。イスラムの習慣に厳しい周囲の大人が反対する中、学校のクルアーン暗唱コンテストの賞金で自転車を買おうと練習を開始するが。。。

     ワジタ可愛い! でもこの映画はそれだけじゃない。
     近代化してるサウジだが、一方で厳格なイスラムの教えで女性たちは自由がない。この映画はそのアンバランスさを時にコミカルに描いている。そこが画期的。
     なんで自転車?と思ったが、自転車って動きやすい恰好してないと乗れないんだよね。当たり前の自由ってこういう映画がないとなかなか気づかない。
     ラストの展開を見て、やっぱり女性たちの声で少しずつイスラム社会も変わっていくんじゃないかなぁと思った。

  • WOWOW。
    サウジアラビア作品。(自国初の長編映画とのこと)

    メッセージ性を強く打ち出さず、日常を描くことで、却って不条理が浮かび上がってくるかのよう。
    当たり前が当たり前じゃないからこそ、日常がドラマチックになるわけだ。

  • サウジアラビアの映画
    女だというだけで、まるで監獄生活
    私だったら耐えられない
    コーランに女だけ我慢しろという教えがあるのか?
    きっとないと思う
    勝手な男が決めた因習
    ワジダは自転車に乗りたいというほんのささやかな夢を持って自分でなんとかしようとたくましく生きてて、そうだ頑張れ!って思った

  • 心憎いほど、きめ細やかなストーリー展開。主人公のワジダが暗唱大会に出るためにコーランの章句を一生懸命覚えるシーンがあるのだが、それがみな「女性の生き方」に関する教えである、というところが実に皮肉に響いている。しかも、大会で指定されるところが「改革と称して、アッラーを裏切っている人々」についての部分! 愛する夫が第二夫人をめとるかもしれないと知って、悩むお母さんの姿、ワジダに心を寄せる少年の姿、そして厳格な校長先生の姿などがあいまってストーリーを豊かにしている。

  • 珍しいサウジアラビアの映画。イスラムの封建社会、男性中心社会はなんとなく想像の範囲内でしたが、学校でコーランの朗読コンテストなんてのがあることは驚きだし、それに賞金が出ることはさらに驚き。

  • 興味深い。女性が男性を頼り男性中心の社会なのかな…イスラムは。息苦しいな。そんな映画だった。

  • 制作背景、ストーリーすべてに感化されました。

  • 2015/02/15

    サウジアラビアでは女性の人権が極めて低い。
    例えば、働く女性は自動車の運転が認められないために、
    職場にいくのにも男のドライバーを雇わなければいけない。
    一方で、同じイスラム教の国でも
    日本よりはるかに女性の社会進出が進んでいる国もある。

    こんなサウジアラビアで女性の監督によって作られた本作は、
    社会的な抑圧に対するテーゼを含みに入れながらも、
    少女がお金を貯めて自転車を買うという、
    かわいらしく魅力的なストーリーに仕上がっている。

    少し勝ち気で、しなやかな価値観をもつ少女ワジャダが、
    男の子に負けじと強かに生きる姿は印象的だった。

  • 自転車を買うことを「わがまま」として、
    コーランコンテストの賞金をパレスチナへの寄付に決めた校長先生。
    でも

    自転車を「おてんば娘」に売った自転車屋、

    自転車に乗っている主人公の姿を、
    通りがかりのおじさんはほほえましく見ていた様子、

    戒律を厳しく守ろうとしている人たちは
    いったい誰なのだろう?と思う

    TSUTAYAみなとみらい店

  • サウジの女性たちの家での私服姿が、自分たちと大差ないんだなぁ…というのが第一印象。私服姿とか、家庭・学校での様子とか。
    だから余計に、家系図とか第二夫人とか女性の仕事事情とか、求められる女性像がひとつしかないとか、そういった『違和感』を強く感じた。
    まったく異文化だったらこうはいかないので、ある程度欧米向けに狙ってはいるんだろうな、とは思うけど。

    ところで、イラン映画『私が女になった日』の自転車レースでもそうだったけど、自転車ってイスラムの女性に何かしらの共通的な象徴なのかな。
    サウジの女性の人権というとかなりハードそうな内容だけど、自転車の風を切って走る爽快なイメージと、ワジダという頑固ではねっかえりで無垢な初々しさとで後味はとてもよい作品。
    ちょっと童話風味の風刺っぽい感じがするけど。

  • サウジアラビアの10歳の少女が自転車を買おうと奔走する話。

    上っ面だけ見れば微笑ましい話なんだけど、映画全編を通してチラチラと映し出される「え⁉︎ 何それ…」って感じる違和感。

    男尊女卑

    もっと言えば、女性に人権がない。

    「これ、いつの時代の話だよ」って思ったら今現在もサウジアラビアはこんな感じらしい。そんなことを知り驚いた。

    物語の主人公であるワジダは、校則は破るし、イスラム系特有の肌を隠すローブの下はジーンズにスニーカー。アンテナを強化したラジカセで、悪魔の音楽と母親に言われながらも西洋音楽を聴く。そんな自由方便な女の子。そのワジダが友達の男の子に対し芽生えた競争心から自転車を欲するようになる。もちろん女が自転車に乗るなどもってのほか、という風潮の中、あの手この手でお金を稼ぐ。最終的に彼女が目を付けたのが、苦手とするコーランの暗唱大会の賞金ってのが皮肉である。ただ、子供の脳は柔軟で目的を持った時のパワーは凄いものだと再確認。そんなことを考えながらのラストシーン。静かな笑顔の先に、そんな国の未来をこういう純粋な子供達が変えていけるんじゃないかって希望を感じた。

    4.0点

  • 少女が自転車に乗るという一見普通の物語。

    なのにサウジではそれが異質なのだ。

    サウジアラビヤの女性たちの日常のリアルをとても愛のある視線で撮っていた。

    なにやら画期的な映画のようですね。

  • 歌が素敵だった。

  • なんと女の子が自転車に乗りたい、ってだけのお話。
    地味なんだけどものすごく沁みる映画。

  • サウジアラビアのリヤドに住む10歳の少女ワジダは、友達の少年アブドゥラの自転車がうらやましい。
    男性から見られることや、笑い声すら禁止されている戒律の厳しい学校でワジダはスニーカーで登校する問題児。
    ワジダはあの手この手でお金をためて自転車を買おうとするがほど遠く、母親からも女の子が自転車などダメだと言われてしまう。
    学校のコーラン暗唱大会の賞金が1000リヤルだと知ったワジダは立候補する。

    予告編 http://youtu.be/6omGPcZjBZ4

    映画館が禁止されているというサウジアラビアの女性監督の映画。
    厳しい戒律の中でも逞しく生きる母娘の姿に感動!

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