真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 衝撃だった、始まり方。ゆかりとかすみ、事故で死んでかすみが死んだ設定なんやけど、尾崎さんはかすみがゆかりになりすましちゅうって疑ってるっていうね。結局はこのゆかりも自分がゆかりかかすみか分からんって言い始めるの。結局それはわからんまま物語終わるんやけどまあはっきりしてほしかったなー。けどこの人はミステリーじゃなくて人の心の動きに焦点を当てる人やから仕方ないか。すごく文章はきれいだった。表紙もきれい。最後水穂には会いに行く。ちゃんと愛してたことを実感して、それで冒頭のセリフよ。私もいつか、あのころの好きだった人たちの目にどう映るんだろうと思う日が来るのかな。

  • 後半に期待していたけれど、昔の恋人の事は、これといって膨らまなかったし、双子ってのも、頭の中が、ぐるぐるするだけで、結局、本人も自分が誰だかわからないってオチ。
    私には五分前の意味が最後まで、よくわからなかった。

  • サイドBはゆかりさん視点の小説だと予想していたので予想は裏切られた。

    ミステリー調で最後までとても楽しく読めたが、本作に限っては、話としてのまとまりは今一歩だと思った。

    ・昔の恋人とのエピソードがいまいち弱く、心に伝わって来ないので共感が薄い。
    ・かすみさんのスペインでの行動が超常現象的でよく分からない。小説なので話としてはありだが、説明が不足している。
    ・一卵性双生児という設定は面白いが、展開に驚きが無かった。ゆかりさんが実はかすみさんなのでは?という衝撃的な展開を予想した。
    ・主人公が少し有能過ぎるのと、社会人を舐めている気がする。
    ・この本で書かれている会社観には共感出来ない。日本のサラリーマンの現実はもっと大変だし、主人公のように自由に発言し、自由に行動は出来ない。それぞれに守らなければいけない枠がある。

    とまぁ、色々書いたが、本多孝好さんの本は好きだ。これからも定期的に読んでいきたい。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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