ブランカニエベス [DVD]

監督 : パブロ・ベルヘル 
出演 : マリベル・ベルドゥ  ダニエル・ヒメネス・カチョ  アンヘラ・モリーナ 
  • 松竹
3.78
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本棚登録 : 53
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105068841

感想・レビュー・書評

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  • 白雪姫を下敷きとして、20世紀初頭ごろのスペインを舞台に作られた映画。無声映画だが、制作は最近のもの。
    その雰囲気が映画全体をファンタジックにしており、映画とマッチしていたので、無声映画としたことは正解だったと思う。
    また、高画質で、アングル切り替えやズーム、編集などで現代映画のテクニックが駆使されているため、無声映画しかなかった時代の映画の弱点は克服されており、とてもみやすかった。

    内容も満足度が高い。
    配役もとてもマッチしていた。特に継母が悪役を体現していた。
    ラストシーンも、見世物にしている点がやや腑に落ちないが、こういう終わり方はありだなと感じた。

  • 予備知識なくスタート…無声映画だとは思ってなかった…
    舞台は1920年代頃のスペインだろうか、
    豪奢な闘牛士の装束を着付ける姿の格式の高さに惚れ惚れする。
    男女華やかに着飾って観覧する生死を賭したエンターテイメント。
    闘牛士は英雄なんだね。

    眼前の惨劇が引き起こした心のダメージは出産に必要な力までも奪い去っていた。
    滑り落ちた英雄は妻と一緒に生きる気力をも亡くした。
    一粒種の娘を顧みることすらできない。
    唯一の救いであった優しい祖母の急死。
    そこからの展開は 完全な定型句で、
    何処にもヒネリが効いたところはなし。
    ただ衣装の素晴らしさや建物や調度の美しさ
    こう言ったところは堪らんもんがありますね。
    豪華なんだけど格式という品があって実に素晴らしいです。
    しかしこのくらいの年代だと身につけている帽子だけで
    その人の階層がはっきり分かっちゃうのは
    スゴイね。顔付きまでまるで違うもんね。
    労働者は労働者の顔だし、金持ちは金持ちの顔だから…

    その後、引き取られた父の元での継母からの執拗ないじめ
    最後のトドメとばかりに襲われて
    七人の小人が登場。
    ここまで来てやっと分かった。
    これは白雪姫の物語(スペイン版)


    おいおい目覚めないの?なんで?王子様が居ないから?
    男前の小人じゃあ、やっぱダメ…なんだ(涙)

    ちょっと納得できない感じで終わっちゃったけど
    顔の表情や目の動きっていうのは
    歓びや哀しみのような感情表現だけでなく、
    その人物の内面までハッキリと浮き出しているのがスゴイね。

    感動するって感じの作品ではありませんが、
    人もモノも非常に美しくて
    じんわりと胸に染み込んでくるような
    シュッとした力がある作品でした。
    観る価値がある良い作品です。

  • 沈黙が全てを語る。
    音楽の偉大さ。
    身体の生み出す力。
    そして共感と妄想の渦。
    最高!

  • ✿~ 素晴らしい!ワンダフル! ~✿

    いい映画を観た

    スペインのモノクロサイレントファンタジー
    だが、脚本が骨太で音楽センスも優れている

    童話「白雪姫」をスタイリッシュにアレンジし
    大人の芸術絵本を観ているような感じでした

    登場人物
    カリスマ闘牛士と美しい妻、そして1人娘のカルメン、
    カルメンのペット「ぺぺ」、鬼継母、6人のこびと達


    父は闘牛場で大怪我をして入院
    母はカルメンを出産後死亡
    カルメンは祖母に育てられる

    入院中の父の世話をする財産目当てのマッドナースが
    カルメンの継母となる

    このマッドナースが実に根性が悪い

    祖母が死んだ後、幼いカルメンを召使としてこき使い
    障がい者となった父親もろとも甚振る

    カルメンが邪魔で邪魔でしょうがない継母は
    カルメンを消そうと悪巧みをする

    それを救ってくれたのは7人ならぬ6人のこびと闘牛団
    カルメンは父親譲りの闘牛士となるのだが・・・

    勿論、毒入り林檎も出てきます

    見どころは
    幼少のカルメンが父親と再会し
    密かに遊ぶシーンが切ない

    カルメンが成長しこびと達と
    闘牛のドサ周りする逞しさ

    継母の意地悪な表情は見ものです
    マリベル・ベルドゥという女優が凄い

    ラスト、カルメンの涙が胸を打つ

    この作品はホントお薦めです

    あ、カルメンのペット「ぺぺ」はニワトリです。
    でも継母が焼き鳥にして食べちゃいました(怒)


    監督・脚本:パブロ・ベルヘル

  • ジャケットにいちばん大きく載ってるのは白雪姫じゃなかったっていうね…。

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