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- / ISBN・EAN: 4571390737990
感想・レビュー・書評
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制作・総指揮の名前にウォン・カーウァイとみた瞬間に内容なども確認せずに購入。トニー・レオンが演じた「グランドマスター」のイップマン以来なのですが彼の作品の好きなとこって本質的なところをあえて口に出さずに表情で伝えていくところが好きなんですよね。
「光にふれる」
https://www.youtube.com/watch?v=c7ZMsx_goc4
台湾出身の盲目のピアニスト、ホアン・ユーシアンの実話を基に描く感動作。主演は本人が演じられているのでリアル感が大きく増しています。自立と夢のために寄宿制の音楽学校に進むホアンが出逢ったのは世間の厳しさ。これ、同級生たちにこんな親切心のない奴らばかりいる学校って駄目じゃない?なんて思わさせられるが
あぶれ者集団のバンドに参加してから彼には笑顔しかなかった。友人はホアンの実力をすぐに分かった。口には出さないがホアンの居場所はここじゃない。ホアンは君たちといれるのが一番なんだとそんな思いがよく分かる。コンクールの日が重なるが友人はバンドのコンクールではなくクラシックのコンクールへホアンを連れて行く。
いいですね~こんな友人関係って!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目が見えないユィシアンは音楽大学に通い始めたピアニスト。ダンサーを夢見る少女や寮の気さくなルームメイト、主人公に惹かれて集まる仲間たちなど、新しい出会いが彼の世界を変えていく。
実話を基にしたお話だそうで。まず称えられるべきはユィシアンのお母様。いくら親子とはいえ、息子の才能をきちんと認め、あそこまでの献身ができる人はなかなかいないと思います。お母様の助力があったからこそ、ユィシアンもその才能を発揮できたのでしょう。
ダンサーを夢見るシャオジエとの交流も魅力的でした。お互いのことを知りながら刺激を受け合い、ふたりが新しい挑戦に一歩を踏み出していく姿はやはり感動的です。
いい味を出していたのが寮のルームメイトのチン。ユィシアンに最初の光をもたらしたのは、実は彼なのではないでしょうか。あんなにも気さくで前向きで仲間思いな人はそうそういません。
また、ユィシアンを担当する先生がとってもすてきな女性でした。まず容姿の美しさに目を奪われてしまったのですが、それだけではなく、ユィシアンの才能をきちんと認め、彼のために行動してくれる、立派な先生です。
やはり人との出会いや交流が人生の流れを変える大きな要因になるんですね。恵まれていると言ってしまったらそれまでになってしまいますが、ただの運だけではなく、本人の努力や人柄、環境の選択など、自分で変えられる要素も多いんだなと改めて思わされました。映画は人生を学べますね。 -
盲目の少年がピアニストを目指し音大に入学という実話ベースの作品で。
健常者との寮生活は、彼にとってはひとつひとつが新鮮で。
踏み出した一歩に足を少し震えながらも、水を得た魚の様に。
羽を広げて羽ばたくその時を待つ鳥の様でもありました。
本当の幸せって。
本当の喜びって。
本当の心の豊かさって。
言葉で表現出来る物ではなくて。
心と身体で感じる物だという事を教えてくれました。
それはまるで、肌と肌が触れ合った時の感覚であり。
握手した時に感じる相手の手の温もりや。
ハグをした時の包み込まれる幸福感であったり。
髪の毛を撫でられている様な安心感の様でもありました。
タイトル 光にふれる。に相応しくピアノに触れている時の彼は、彼自身を投影する様に柔らかくて暖かい陽だまりの中にいる様で。
その優しさが彼の奏でるピアノの旋律となり満ち溢れ、私達の所に光となって届けてくれました。 -
少し間延びしている構成ですが
それでも☆5つです。
大好きな作品です。
音楽が素晴らしい。
それだけで十分見られます。
何度でも鑑賞したい。