銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ [Kindle]

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著者 : 大原まり子
  • クリーク・アンド・リバー社 (2014年5月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (175ページ)

銀河ネットワークで歌を歌ったクジラの感想・レビュー・書評

  • 1984年の作品なんですね。Macintoshが登場した年。ジョージ・オーウェルの小説のタイトルになった年。ふむ。

    KindleUnlimitedに入っていたので、なんとなく読んでみました。学生の頃、レイ・ブラッドベリの短編が好きで、次々と読みまくっていた頃を思い出しました。記述は怖くないのに(むしろ美しい風景が思い浮かぶのに)、背筋が寒くなるような設定を内包している物語たち。自分の存在や、地球の行く末や、何が起こっても時間はさらっと過ぎていきそうな虚無感。

    上質なお化け屋敷に迷い込んだ感じ。涼しさをいただきました。

  • 1984年の大原まり子初期短篇集。表題作のみ読んでいたのみで実質的には初読。
    「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」 10代の頃に読んだ時は甘く気恥ずかしく感じられたが、すっかりオジサンになってしまうといい距離感で読め、やっぱり世評に違わない傑作と思う。歌、少年少女などディレイニー作品を連想させる。
    「地球の森の精」 一見大人しめのタイトルだが背筋の寒くなるホラーSF。これも傑作。
    「愛しのレジナ」 歪んだ愛の形が描かれ、これもゾクっとなるような描写が素晴らしい。
    「高橋家、翔ぶ」「有楽町のカフェーで」「薄幸の町で」 大原まり子はその後同時代的なもの(事物や人物)を意図的に織り込んで現代小説としての側面を強める作品を発表するようになるのだが、この後半3作に既にそういったアプローチが現れている。意匠としては鈴木いづみ作品を彷彿とさせるが、虚無感に反し織り込まれた同時代的なものの重さが大きい鈴木いづみとは比重が異なるように思われた。

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