永遠の0 Blu-ray通常版

監督 : 山崎 貴 
出演 : 岡田准一  三浦春馬  井上真央 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.88
  • (23)
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  • (28)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 232
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427811270

感想・レビュー・書評

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  • 進路に迷う青年が太平洋戦争で敏腕パイロット
    として活躍していた祖父、阿部久蔵について調
    べるうち祖父の戦死の真相にたどり着くという
    物語です。
    山崎監督の真骨頂のVFXを駆使した戦闘シーン
    や忠実に再現された零戦の模型にも目を奪われ
    ましたが、家族の愛や平和への祈りなど現代に
    も通じる普遍的なメッセージが込められていた
    映画でした。原作も面白いと思って読みました
    が映画化も素晴らしい内容の作品だと思って観
    た作品でした。

  • HDD整理の為、突如思い立ってロードショーで録ったまま放ったらかしていた本作を鑑賞。
    映像化成功した珍しい例ではないかと。

    原作では戦争で散った英雄たちのお話がかなり仔細に語られておりまして、それをむざむざ死なせた上層部マジクソ!それに通じる今の政治もマジクソ!!という百田さんの透けて見えまくりな思想部分と共にばっさりカット。
    まあ、英雄譚始めちゃったら2時間半の尺に収まらないし、あれで正解なのでしょうね。ストーリー性が高くなり、キャラの心情にもぐぐっと寄った、大変わかりやすい作りになっておりました。

    原作批判するわけではないのだが、私は何で宮部が特攻に行ったのか、その理由が全く腑に落ちなくてですね。
    こんなの、ただ英雄譚書きたかっただけじゃん、と。
    でも、映画では特攻機の護衛艦任務について憔悴していく様子とか、若い人たちの犠牲の上に自分は生きている、という描写があったことで、宮部の生きていることへの苦悩が伝わってきて、自分が生きる未来を断ち切ってしまっても仕方ないのかなあ、と思ったりした。
    実際、特攻シーンかなり見てて辛かったからね……。
    目逸らしたかった。泣きながら見たけど。

    まあ、それでも私は生きる未来を手放したことに納得しきっておらんかったのですが、映画版では松乃が「あの人は約束を果たしたんです」って納得してたから、それはちょっと救いだったかも。
    宮部本人は帰ってこないけど、彼と接して救われた人たちの「心の中に生きてる」宮部が帰ってくる、っていう解釈だったのね、映画。
    あれはとても素敵だなあ、と思ったよ。
    (原作もそうだったのかもだけど、まあ、読み取れんかったのだわな)

    原作では松乃が生きていくためにヤクザの囲いものになったりもしたんだよー、とか大石ジジイが孫に余計なこと喋りやがって、ふざっけんな、作者!!!と思ったもんですが、映画版はきちんと孫には言わず大石さんの回想だけで表現されてたし、その辺のお話を聞いた大石さんが「もっと早く君を見つけるべきだった」って後悔してて、大変きゅんといたしました。染谷くんに恋するかと思った。
    雑だった松乃の扱いもちゃんとしてて良かったよー。
    しかし、それでもぬぐいきれない宮部さん生きて戻ってこれたじゃねえか、な気持ちは春馬が代弁してくれてたので、気持ちの寄せどころがちゃんとあって助かったな。

    惜しむらくは、この映画があまりにも美しいことです。
    美談にしすぎな気がします。
    戦争映画はもっと見てる方の気持ちをえぐってえぐってえぐりまくって、しばらく立ち直れないくらい凹むようなものであって良いと思っているのです。
    誰の上にも、こんな物語があった、なんて、綺麗な言葉で片をつけてはいけない。

    まあ、その辺は原作読みましょう。戦争の資料として、とっつきやすいし読みやすいし、良いと思う。
    あと、今後見る予定の方はレンタルを強く強くお勧め!
    今回ロードショーで見たけど、黒バックに「永遠の0」って格好良く文字が出た直後に、「次週!アイアンマン3!!」で、別の意味で泣いたわ。
    余韻0 台無し。桑田さんをください。

  • 今生きている僕らは昔戦争で国を守るために戦ってくれた方々によって生かされていて、僕らは次の世代にきちんとバトンを渡す必要がある。今をしっかり生きよう。感動しました。

  • 特攻隊の辛く悲しい様子をもっとリアルに知らせて欲しい
    開聞岳の特攻記念館にみんな足を運んで欲しい

  • よかった

  • 小説に感銘を受けたから映画版も観てみた。
    ただの戦争映画ではありません。
    戦闘シーンより人間ドラマがメインだと思います。
    時間の関係上、原作に比べてかなりはしょっているけどそれはしょうがないかな。
    それでも観るべき作品と言えます

  • 2013年 日本

    司法試験に落ちて進路に迷う佐伯健太郎は、祖母・松乃の葬儀の日に驚くべき事実を知らされる。実は自分と祖父・賢一郎には血のつながりが無く、“血縁上の祖父”が別にいるというのだ。本当の祖父の名は、宮部久蔵。60年前の太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により帰らぬ人となっていた。宮部の事を調べるために、かつての戦友のもとを訪ね歩く健太郎だったが・・・。
    映画を観る前に原作を読んで号泣し、慌ててその足でロングラン上映でもギリギリの中映画館に駆け込んだ思い出がある作品です。評判が良いので期待していたけど、それ以上でした。岡田くんの言葉や仕草、感情に心揺さぶられ、結局泣きながら観終わるというものすごい爪痕を残していったよ・・・すごい映画。
    迫力のある戦闘映像も十分にインパクトがありますが、それに流されない丁寧な語りがとても良い。原作を読んでいなくてもきちんと伝わる作りだと思います。宮部を知る人たちによって少しずつ明かされる宮部の姿。最初はえっ、臆病者ってどういうこと!?と思いますが、どれだけ彼の覚悟が重かったのかという事実を知ってがつんとくる。周りから理解されなくてもぴしっと通った芯のある姿がものすごくかっこいい。私、正直この作品を知るまでは健太郎の友達みたいに特攻隊は洗脳されていて自ら率先して死んだと思っていました。あの時代なら仕方ないことで、内心怖いとか思っていたとしても逃げ出すようなことは許されなかったと。でも、宮部のように強い意志を持っていた人もゼロではなかったのでしょう。立場上困難なことは多々あったであろう中、必死に生き抜いた人がいた。自分の祖先がもしかしたらそういう人生だったかもしれないと思うと、何だか不思議で忘れてはいけないなと感じます。
    だんだんと戦争の時代を知る人がいなくなる中、彼らにとって現代に生きる我々はどんな風に映っているのだろう?戦争が終わった後の時代を想像するしかなかった彼らにとって今はどんな世の中に見えるんだろう?戦い守る価値のあったものだと思えるんだろうか・・・そんなことを考えてしまう。どんなときもきちんと毎日を生き抜く人でありたいなと思います。

  • タイトルが軽すぎるが、内容はかなり重い。
    特攻隊の悲劇を美化したお涙頂戴とタカを括って冷めながら視聴したが、後半部で涙腺崩壊。

    宮部が臆病者呼ばわりされた動機も、終戦間近なのに特攻隊を志願した理由も、この手の戦記ものを鑑賞しつくした人だったら想像できるはず。それでも、深く入りこめるものがあった。妻に遺した言葉の意味もなんとなく気づいていたけれど、それが判ったからといって、この作品が訴えた意義が薄らいだわけではない。

    特攻のことを鼻白んで合コンにいそしむ若者たちをわざと描写したのは、現代の若者批判でもなんでもなく、戦争の本質を知らないで豊かさの上にあぐらを掻いて生きる我々への戒めなのである。

    「残された家族の幸せを想うことが愛することである」という台詞をクサいと感じていたが、結末を知ってから、この言葉を噛みしめると、なんと味わい深い言葉なのか、と。

  • 2015.04.30

  • 伝えたいこと、物語丁寧に描かれていたし、演技も申し分ない。

    特攻隊の作品は後世に残さなきゃいけないし、これはわかりやすいから息子にもいずれみせたい。


    ただ私の感想は少々強引過ぎるこじ付けと、感動的なシーンもあったが、涙腺緩い私だけど、涙が流れずで減点。

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