永遠の0 DVD通常版

監督 : 山崎 貴 
出演 : 岡田准一  三浦春馬  井上真央 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.74
  • (128)
  • (199)
  • (140)
  • (42)
  • (14)
本棚登録 : 1115
感想 : 217
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657830

感想・レビュー・書評

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  • 【日本映画史上に煌めく、最高に泣ける特攻を扱った傑作】
    *言葉足らずだったので追記(笑)

    今回、皆さんにおススメするのは2013年に公開された、放送作家であり、主に関西のTV番組である探偵ナイトスクープを手掛けている百田尚樹さん原作の『永遠の0』です。

    本作は戦争、そして最も理不尽な特攻をテーマにしている上、ちょくちょくTVで見かける百田さんの言動を見てると極端な思想をお持ちの方にしか見えず、最初は良くある偏った思想映画だと勝手に思ってて・・・そういえば以前にも連続ドラマっぽい感じで『永遠の0』が放送されてたのをチラ見した際、冗長的であまりにも本筋を外した緩慢な流れだったのも、敬遠してた理由だったかも??

    でもつい最近、本編がTVで放送されたのをきっかけに観てみよっかなって!!

    そうしたら・・・スッゴイ良作じゃないですか!!
    脚本も良いし、構成も映像も素晴らしい・・・でも皆さんが言われてるように現代パートは明らかに不要だけどね(笑)

    でさ、私たち日本人って他国の戦争映画には何の偏見も無く、素直にのめり込むことができるけど、何故か日本制作の戦争映画って最初っから偏見という苦手意識で固めた強固な壁を作ってしまって、素直な気持ちで作品を観れない事って多々あるでしょ??

    でも本作はそんな壁を粉砕してくれる力強さを持ってて・・・邦画の戦争を題材にした作品には最初っから一切の興味を持てない彼女がのめり込んじゃって、クライマックスにはグズグズの大泣きで目が半分になっちゃってた(笑)

    なので・・・こうした苦手意識を持った人も素直に見る事が出来る傑作だと思うのです!!

    と、一般的なレビューはここまでにしておいて・・・(笑)

    ここからは近年まれにみるほどの、思いっきり私見と偏見に満ちた天邪鬼的暴走レビューをするので・・・

    日本が大嫌いな日教組の方々、日本の為と言いながら実際は反日思想に国民を誘導しようとしている主要メディアの方々、自分たちの力だけで現在の繁栄を築けたと勘違いしてる頭が足りない方々、そして『戦争反対、原発反対』などの美辞麗句を並び立てて国民を煽って日本を特定国へ売り渡そうとしている特定政党の方々はすぐに退席してくださいな!!

    U Back off!!Back off!!

    さあ、これでここには本当に日本の現状を憂いている戊辰戦争時のPatoriotismを持ったトム・クルーズと渡辺謙並のサムライ達しか残っていないよね??

    みんな妖刀村正の準備はできたかなぁ~・・・では行きますよぉ~!!

    【本文】
    レビューに当たり本作の皆さんの評価を読んでみると”戦争はいけない事であり、絶対にやってはいけない行為”と感じた意見が大半を占めており、”戦争を起こした当時の日本政府がおかしい”と義憤に駆られる方も多かったように思えます。

    確かに戦争はただの大量殺戮であり、自国他国問わず、罪のない人々を無法に殺傷する、絶対にやってはいけない行為です。

    ですので戦争を起こした日本には当然、責任がありますが、戦争が起こるように事態を仕向けた国もあるので喧嘩両成敗的な大岡裁きが妥当じゃないの?・・・って、当時の状況を説明すると長くなっちゃうのでご自身で調べてくださいな!!

    <日教組の問題>
    それで話は戻って・・・私達は応仁の乱や戊辰戦争などは何の躊躇も僻みも無く、素直に話し合う事ができるけど、先の大戦に対してはタブー扱いして口が重たくなってしまうよね??

    同じ、歴史という観点から見れば、両者とも同じ過去のことなのだけど・・・でも何故かタブー扱いし、話題に載せる事が憚れてしまったり??

    日本人なら誰しもそんな卑屈な態度を取ってしまうのは、子供の頃、学校で先の大戦は日本がすべて悪いと決めつける授業を行うしか能が無い教師たちの卑劣な反日思想による洗脳教育によるものが大きいのです!!

    まあ、当時、私は海外の現地校に在籍しており、中高と日本の正規教育を受けていないので指摘するのもなんだけど・・・でも豪州では日本は悪いけど、経済封鎖を行って日本が戦争を起こさざるを得ないように仕向けた米国を筆頭に連合国側も同じように悪いと学校で教えられることもあるぞって(笑)

    要は物事の見方で・・・
    あらゆる偏見や思惑を排除した第三者的な目線から教育は行われるべきであり、そこに特定国や特定団体の思想や思惑を入れ込むのは駄目でしょって事なのです!!

    <現在の繁栄は戦争の上に成り立っている>
    そして二つ目の問題で・・・現在の日本は戦争という、してはいけない行為の上に成り立っているのはみんな理解できるよね??

    19世紀より続く他国を植民地化することが強国の目標であった事実を鑑みると、戦争という不当行為により、敗戦はしたが、今の日本国が存続し続けているのは、がむしゃらに日本を守るという強い意志を持ち、戦争に行かれた先達たちのお蔭であって・・・そういう日本国民の意志の強さを脅威と感じたGHQのマッカーサーが日本解体に強固に反対したお蔭で日本は占領されずに済んだし、天皇も断罪されずに済んだんだよね!!

    そのお蔭で日本という国が存続できている・・・まあ、空港周辺以外、ほぼ全ての日本の領空圏内にある航空管制は米軍の管理下にあるので、厳密にいえば日本は未だに米国の占領下にあるようなものだけど・・・それでも日本という国が存続し続けており、日本人がいる・・・それがどんなに幸せな事か、国を失ったイスラエル民を見れば分かるよね!!

    <現代の日本は戦争に巻き込まれている>
    そして三つめだけど、既に日本は戦争に巻き込まれているって事実で・・・みんな唐突過ぎて理解できないだろうけど、これは本当の事なんです!!

    現在の日本は自給自足ができておらず、全ての日本人が生きていく為には衣食住、そして職に至るまで、全ての行動には外国の影響が深く関わっているのは理解できるよね??

    我々が生きていく為には外国の存在が不可欠であるとしたら、世界中で発生しているどんなに些細な戦争や内紛、テロなどに対して、我々は関係ないなどと口が裂けても言えるわけがないでしょ??

    そういえば先の国会で世界の平和維持のために日本が安保法案で世界の治安維持に努めるとなってから、特定団体や宗教団体系統、特定国関連の人たちが声高に”戦争反対”って叫んでるけど・・・

    それなんだけど、説明すると長くなるので一番わかりやすいエジプトのクーデター、スエズ運河周辺の海賊たち、そして中東戦争とイスラエルとアラブ諸国との戦争を例にして・・・でも普通に考えたら遠く離れた日本とは全く関係ないように思えるよね??

    でもね、そこにはスエズ運河があって・・・ぐるっとアフリカ大陸の喜望峰を回るよりもコストが安く、リードタイムも少なく済むため、日本の大きな顧客である欧州への輸出入には必ず通る場所で・・・そんなスエズ運河が戦争により閉鎖されたら輸出に頼っている日本の経済はどうなると思う??

    そうなったら日本の株価は下がり、企業の経営も立ち行かなくなり景気も後退、失業者が増えて国内消費も下落するので、日本経済は大打撃を受けるんだよ!!

    このように今や世界は全て物理的にも経済的にも密接に繋がりあっていて、どんなに遠く離れた国や地域であっても日本と関係が無い場所なんてどこにもないんだよ!!

    そんな地域の安定化を日本が尽力するという事は、直接的に日本国の領土を守ると同時に、日本が存続する為に恩恵(商品を買ってくれている)を与えてくれている国々(顧客)を守るのは当たり前のことなんじゃないの??

    それがお金だけはがっぽり稼いでおきながら、その国が危険な状態になったら知らんぷり、なんて不義理な事を日本人として放置できるの??

    日本人って世界中で一番、義理人情に厚い民族なんじゃなかったの??

    そんな特定国みたいに厚かましくて鬱陶しい民族にはなりたくないぞ!!

    <日本に軍隊が必要か?>
    そして一番大きくて切実な問題は、現在、特定国、二国により、日本の領土が武力により不法に占領、そして占領されかけてるって事で・・・

    これって個人に置き換えたら赤の他人が、自分が望んでも無いのに勝手に自分の部屋に居座り、食べ物やお金を勝手に食い漁り、浪費してる状況と変わりないよね??

    でも個人の場合だとそこで警察を呼んで不法侵入と窃盗で告訴、逮捕してもらえれば良いけど、国家対国家となった場合、その警察役がいないのが現状でそれが問題なんだよね!!

    ここで”国連”があると気付いた人は偉い!!

    でも現在の国連は常任理事国が牛耳っており、その常任理事国がこうした不法行為を自ら率先して行っているから、世界の治安を維持すべき警察力を発揮できないのが現状なんだよ!!

    そうした警察もいない状況で他人が勝手に家に押しかけてきたら、皆さんならどうする??

    ①相手を受け入れてそのまま、好きなようにさせる
    ②説得して帰ってもらう
    ③相手を力づくで出ていかせる

    1番はよほど裕福な人で心が寛大な○鹿な人しかしないので誰も選ばないでしょ??

    普通は2番だけど・・・日本は何十年も説得して話し合ってきてるけど相手はますます調子に乗ってきて対馬や沖縄まで欲しがってる・・・この状況ではこれ以上続けても無理だって分かるよね??

    そして最後は3番で・・・結局、自分の身は自分で守るしかないのです!!

    でも実際に戦争を行う必要はない・・・ほら、相手が強そうなら喧嘩を吹っ掛けたりはしないでしょ??
    そういう意味で軍隊を整備するって、本当はそういう武力なんてないのが理想だけど、ならず者相手だとそうせざるを得ない部分があるよね!!

    それで一部の人は米軍に守ってもらえばよいって思うだろうけど・・・何故、米国は他人の為に犠牲を出さなきゃならないの?ってポイントが抜けてるよ!!

    そんなのボランティアじゃないんだから、命を懸けてまで他国を守ってくれるなんて超お花畑な考えは捨てた方がいい!!

    国家を守る警察機構が存在していない以上、やっぱり日本が日本国として存在し続けていくには、国家として相手を躊躇させるだけの”威厳”は持たないと駄目だと思うよ!!

    それが自衛隊の拡充であり、安保の大幅な改訂でしょ!!

    どんな小国にだって軍隊があって自分の国を自分で守っている。

    それを憲法にそぐわないからと言って、現実を見ずにくだらない重箱の隅をつつくような非難を行っている特定政党は、実は日本を特定国に占領させたがっているとしか思えない!!

    そんなのは日本の為の政党とは言えないでしょ??

    って、名前や支持団体からして日本国民の為の政党じゃなかった・・・それじゃあ特定国の為に働いているのは当たり前だよね・・・こりゃまた失敬っ!!

    そんな安保に関して議論すべき事柄は大きく分けると次の4つで・・・
    1、軍隊は国民の意志により、完璧に管理、運営される事
    シビリアンコントロール・・・自衛隊もそうだけどね
    2、通常兵器のみの装備で対応
    絶対に核は持たない
    3、あらゆる場面で専守防衛を貫く
    その為には予算をもっと配分して、最初に敵の攻撃を受けても絶対に兵士が負傷しないような完璧な直接的、システム的な防御対策の構築
    4、あらゆる国民、民族の保護者となる
    日本は先の戦争の反省から、全世界民を守り、全世界民の為に奉仕する日本的なお巡りさん軍隊になるべきなのです!!

    と、思いのままに書き連ねていたらとんでもない大暴走に??

    あはは・・・でもここまで読んでくれてる人は愛国者であるサムライ達だから問題は無いよね??

    本作でも人は殺したくない、でも家族は守りたい、という信念の元、岡田さんは特攻機に乗ります!!

    そんな本作の主題歌はサザンが務めていて・・・いやぁ~~~、涙ボロボロですっ(笑)

    【Youtube サザンオールスタース ”蛍”】
    https://www.youtube.com/watch?v=qlrqRNTvRFM

    そして先の戦争で遠い異国で散った方々が最後に還る場所と決めていたのが、先の大戦と同じく最大のタブーである靖国神社で・・・その話は転記しておくので、面倒でなければこれも読んでね(笑)

    【靖国への帰還:内田康夫著】
    さて今回は非常に面倒な作品を私、むうの独断と偏見でレビューしますので興味が無い方はスルーでお願いします!!

    あはは・・・初文から突き放すような文章になっちゃった!!

    このレビューを書くにあたり、彼女はやはり普通の現代人的に靖国をタブーと認識しており、私がレビューする事を否定しています。

    ですがご承知の通り、私ははっきりくっきりな帰国子女で・・・タブーだからこそきちんと問題を精査し、自分なりの意見を纏めないと気がすまない超面倒で天邪鬼な性格なのです!!

    あはは・・・自分でも面倒くさい性格だと分かってますよ??
    でもやめられない、とまらない!!

    なので、レビュー中の意見は全て私個人の私見である事をご承知おきくださいね!!

    では、始めましょうか・・・!!

    <本文>
    今回、レビューさせて戴くのは私達が大好きな推理作家、内田康夫さんの異色作、『靖国への帰還』です。

    内田さんと言えば沖縄の巫女を題材にした『ユタが愛した探偵』や香りがテーマの『幻香』、日光を題材にした『日光殺人事件』など ご当地に沿った題材をテーマに、読みやすい文章と卓越した事件設定で読者を魅了してやまない日本、いや世界最高の作家の一人でありますが・・・

    この『靖国への帰還』はそんな推理小説から外れた、現代の日本が抱えるタブーへの挑戦で・・・

    現代に蘇った戦時中の中尉の目線から現代の日本の問題点、特に靖国問題を中心に著者の思いを吐露しています。

    本作は重すぎるタブーを扱っているとはいえ、そこは内田さん!!

    誤った政策の結果とはいえ、愛する恋人や愛する家族の慎ましやかで安全な日常を守る為に戦争に行かざるを得なかった青年将校の目線で全編が構成されています。

    そんな蘇った(タイムスリップした)中尉に、歪んだ現代社会の問題を雄弁且つ軽妙に語らせ、更に読者に全ての問題点の是非の判断をゆだねるスタイルは非常に好感が持てますよね!!

    このように”右”にも”左”にも傾倒せずにタブーに挑戦した本作は、タブーを避けてばかりの現代人は絶対に読むべき傑作だと思うのです!!

    <言いたい事が沢山あるので・・・私見です(笑)>
    ここで私見を・・・

    靖国問題は現在最大のタブーだけあり、レビューを読むと皆さんの口が重いと感じてしまいます。

    では何故、靖国神社がここまで批判され、タブー扱いされているのでしょうか?

    <靖国神社とは?>
    そもそも靖国神社の前身は1869年に創建された東京招魂社でした。

    国内外の事変、戦争等、国事に殉じた軍人や軍属等の戦没者を祭る為に設けられたのです。

    1879年には現在の靖国神社に改名され、戊辰戦争から太平洋戦争まで、計246万6584柱の方々を祭っています。

    理由はどうあれ、国家の為に犠牲となった方々を祭る・・・
    これだけ見れば日本人らしい非常に良い事だと誰しもが思いますよね??

    <非難する事は果たして正しいのか?>
    ですが靖国神社を否定される方々が非常に多いのも事実です。

    大まかに纏めると彼らの理由の大半は、
    ①戦争で人を殺した方々を祭っている
    ②戦犯を合祀している・・・などが問題だとあります。

    <①の考察>
    まず①ですが、決して彼らは望んで人を殺したわけではありません。

    戦争に行けば相手を殺さないと自分が殺されます。
    そんなギリギリの極限状態に彼らはいたのです。

    自分が死んでは日本に残した愛する人を守れなくなる。
    そう思い込んだ彼らは必死だったでしょう。
    人を殺すしか、他に道が無いのですから。

    そうして彼らは自己と良心を犠牲にして望まぬ殺人を行ったのです。
    これは現代の殺人とは全く違う、極限状態での被害者達と言っても過言ではないと思います。

    確かに戦争は許されないもので、どんな理由があっても殺人は決して行ってはいけない最大の犯罪です。

    ですが、いかに間違った行為の結果であっても、日本の未来を憂いて過ちを犯した亡くなった方々を偲ぶのはいけない事なのでしょうか??

    実際、犯罪人が許される事例は過去、皆さんが知っている歴史上の人物で多々良い例があります。

    平安時代、菅原道真は時の左大臣、藤原時平と対立した結果、讒訴され、大宰府にて亡くなりますが、その後、天変地異を起こし祟りを起こしました。

    当然、戦後の東条内閣のように時の朝廷からは恐れられ、忌み嫌われる存在だったと思います。

    しかし朝廷は、そんな菅原道真を九州の大宰府に天満天神の神様として祭ります。

    まあそれは祟りを恐れただけかもしれませんが、亡くなったら全ての恨みや禍根を忘れて祭りましょう、という如何にも人に対して優しい日本人らしい行為だと思います。

    また飛鳥時代の聖徳太子も不遇であり、本名の厩戸皇子という蔑称でも理解できるように最近の研究では卑しい皇子と蔑まれていたようです。

    しかしそのように不遇の人が失意の下で亡くなると祟りをなすもの!!

    結果、その後、一転して”聖徳太子”という素晴らしい戒名を与えられ、(信憑性に欠ける)美談を語り継ぐ事で祭神として今日にまで祭られているのです。

    また神話ですが・・・

    大黒様で知られる大国主は、元々葦原中国に住む土着の豪族だったと思料されますが、天津神により”国譲り”を行い(私見ですが敗戦した)、出雲大社で神として祭られるようになったのは皆さんもご存知ですよね??

    これからも理解できるように日本人は”罪が償われれば(亡くなれば)全てを許す”精神で現代までやってきたはずです。

    ですがこの靖国問題、彼らが亡くなっていても罪を許すどころか、未だに彼らは犯罪人だと蔑むような事を言われ続けています。

    元々、靖国神社を弾劾し始めたのは皆さんも良く知る某新聞社なのですが、現在は特定の国々が外交問題として非難し続けているのはご承知の通りです。

    <②の考察>
    それと②ですが、確かに1978年東京裁判で有罪となった太平洋戦争時の被告が祭られる事となり、その事もあってか天皇家の参拝も見送られるようになりました。

    彼らは確かに日本を戦争に導いた指導者達であり、責任は重大だと感じます。

    しかし戦争は”国家犯罪”であり、個人の犯罪ではありません。
    それは個人がいくら戦争がしたいといっても出来ないからです。

    それが日本が戦争を行った時点での国際法でははっきりとそう明記されていました。

    それに戦前の日本に対する長い経済封鎖により、欧米各国も戦争を起こすように仕組んだ面もあり、彼らが戦争を望んでいたと思料できる公的文書が米国で発見されるなど、一概に日本指導者だけが悪だと決め付けるのも微妙なところです。

    実際、東京裁判(極東国際軍事裁判)でもGHQ(米軍総司令部)に所属するチャールス・ウイロビー少将も”米国が日本と同じ立場に置かれたら戦争していただろう”と証言しています。

    また裁判では”平和に対する罪、人道に対する罪、殺人罪”により、戦争犯罪として有罪判決を被告人たちに宣告していますが、これはポツダム宣言後に作成された事後法であり、少しでも法律学を学んだ方なら、新法で過去の犯罪を罰する事は”法の不遡及(過去に遡って罰する事はできない)”の原則を破る大変な違法だと思うはずです。

    もし現在、第三者的な目線で、本当に公平な立場で裁くとしたら、東京大空襲の民間人たちへの焼夷弾攻撃、広島、長崎などへの一般人をも殺戮した原子爆弾攻撃、新しくはベトナムやイラクなどへの攻撃も立派な”平和に対する罪、人道に対する罪、殺人罪”の適用となるはずです。

    <特定国の非難について>
    戦勝国が敗戦国を裁く事がおかしいのです。
    しかし実際はそうはなりません。

    その為に国連が出来たはずなのですが・・・

    これも常任理事国の思惑だけで動いている現状が間違っており戦争が無くならない理由であると考えます。

    話は戻りますが、そうは言っても太平洋戦争後、何かしらの罰(恐怖)を与えないと日本の再教育が出来ず、また脅威となってしまうかもしれません。

    その為、連合国は司法裁判と言いながら軍事裁判にすり替えて一方的に自分達の望む通りの判決を下したのです。

    そのような胡散臭い背景はありますが、被告人たちは日本人のみならず、関係各国民の殺傷を命令していた立場にあるので、有罪判決を受けても仕方がないでしょう。

    ですがその後が問題です。

    <日本の戦後補償は済んでいる>
    有罪判決を受け、多くの方は絞首刑となり、亡くなった事で彼らの犯罪は許されたはずです。

    また戦争によって迷惑を掛けた国々へもサンフランシスコ条約に基づき、”戦後補償”という形で賠償金を支払い、各国もそれを納得して、日本との相互平和条約を結んでいる事から、”全ての国への償いは済んでいる”事は、国際法上、明白であり、最近の特定国の非難は、国と国の条約を一方的に反故にする立派な契約違反であり国の行為として、最も恥ずべき不当行為であると断じざるを得ないでしょう。

    ですので我々日本人は過去の行為に対して反省すべきですが、彼らに改めて謝罪する必要は無く、毅然とした態度を取り続けるべきなのです。

    それが過去の過ちを未来へと繋ぐ、現代の日本に生きる我々の務めなのです。

    <日本人だからこそ日本人たれ!!>
    改めて申しますが、基本である大原則を見失ってはいけません。
    戦争は国家犯罪であり、個人犯罪でないという原則を!!

    しかも靖国神社に祭られている方々の大部分は”日本国の為”犠牲となった方々ばかりです。

    彼らが戦争に従事したという問題はありますが、現在、我々が住んでいる日本という国を守ろうと散っていかれた方々です。

    そう考えれば、赤ん坊であろうが若者世代であろうが”日本人”ならば、戦争を行った事は間違いであっても、彼ら戦争に行かれた先輩方のお陰で今の自分があるのではないでしょうか??

    これでも納得できない方に・・・

    皆さんにも祖父や祖母がおられますよね?

    祖父母の世代は皆さんの年齢時には戦争に行かれていたかもしれませんし、行かれていない方であってもその時代に生きていただけで全ての行為が戦争行為に加担していた事になるのです。

    もちろん、学徒動員などにより兵器工場に勤務する事は直接的な戦争加担行為ですが、戦争とは一見、関係が無いように見える農作業や漁業などでも食料を得る事で家族が生きていける、その結果、国家からみれば、男女問わず、兵力を養っている事になり、立派な戦争加担行為になるのです。

    勿論、生きていく事を放棄した人や自殺者などには責任が無いように思いますが・・・選挙権という誤った政治を是正できる権利を国民として有効活用できなかったという側面から、当時の日本国民として生きていただけで責任を逃れる事はできません。

    そういう現実を皆さんは本当に理解しているのでしょうか??

    靖国神社を反対されていらっしゃる方々にお聞きしたいのですが、皆さんのご先祖が戦争行為に加担していたからとの理由でお盆にお墓参りをしない方はいらっしゃいますか??

    作中、著者は靖国神社が如何に兵士達の心の拠り所だったのか、体験者への取材を通して得た言葉を主人公の言葉として書かれています。

    ”実家の墓に入れるのは遺骨が残った場合のみ、日本から遠く離れた遠方や空で散った人間は靖国神社に帰るしかないのです”

    そして更にこう続けます。

    ”死んだら靖国神社で会おう、と死地に赴く戦友と誓いあった”

    何もこれらは日本独特のものではありません。

    主な外国の都市に行くと神社はさすがにありませんが、墓地や記念公園と言った形で戦没者が祭られているのはご存知ですよね??

    戦勝国は当然としても、敗戦国であっても戦没者を慰霊するのは世界では常識なのです!!

    そうした場所にその国の政府首脳がお参りしても他国から非難される事は決してありません。

    もし他国がそれをしてしまうと”内政干渉”であり、外国が他国の政治へ不法に介入する事となり、”自治権の侵害”という重大な国際問題に発展してしまいます。

    声高に非難し続ける特定国の非常識ぶりには心底呆れますが、日本も言われっぱなしのまま、有耶無耶でタブー扱いし続けて国民の総意を纏められないのもだらしが無い・・・(泣)

    結局、国民が見てみぬ振りをし続けた結果、こんな歪な状態になってしまったのですね。

    いかなる過去であれ、日本の事は日本国民で決めるべきです。
    そしてどんな犯罪であってもその罪が償われたのならば許しましょう。

    日本の未来は私達、日本人にかかっているのです。
    日本という国をもっと愛し、特定国ともより良い関係を築ける様に努力し続けましょう。

    それが先人達への一番の弔いであり、優しい心根を持った日本人の最高に良いところだと思いますよ!!

    <最後に・・・>
    ここまで長文駄文に付き合ってくださった方に感謝っ!!

    最後にこのような深刻な問題に言及している作品ですので万人におススメできるわけではありません。

    ですが少しでも日本を良くしたい、日本人でありたいと願うのならば絶対に読むべき傑作だと思います。

    また外国の方でも日本人を理解するテキストとして読んでみるのも面白いと思いますよ!!

    日本人である事に誇りを持っている・・・むう達でした!!

  • 百田尚樹の本屋大賞受賞作の映画化作品です。
     
    全体的には、3時間弱にうまくまとめたな~、
    という印象です。
     
    新聞記者の高山が存在すら外されてたり、
    健太郎が合コンをするシーンが追加されていたりと
    原作とは違うところがありましたが
    肝心なところはきちんと
    物語に組み込んでくれており
    小説の映画化作品の中では
    『沈まぬ太陽』に並んで
    成功したといっていい作品ではないでしょうか。

  • 2013年

    涙なしでは観られない…。何度も泣いた。
    主演の岡田准一さんも凄かったし、田中泯さんて俳優さんも凄かった。
    「機体を交換してなければおじいちゃんは生きてたかもしれない」というような話があったけど、もし生きていれば、今のおじいちゃんはおじいちゃんじゃないわけだよね。
    本当人生って色んなきっかけが重なって変わっていくんだね。
    ファンタジーとか色々辛辣な意見があるみたいだけど、私は観てよかったと思う。
    少なくとももっと戦争について考えようというきっかけにはなる。
    来週行くお墓参りでは、いつもみたいに祖父に手を合わせるだけじゃなく、ご先祖様のためにも手を合わせようと思った。

    “零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーを、『ALWAYS』シリーズなどの監督・山崎貴が映画化した戦争ドラマ。祖父の歴史を調べる孫の視点から、“海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を、現代と過去を交錯させながらつづっていく。主人公の特攻隊員役に、『天地明察』『図書館戦争』などの岡田准一。現代に生きる孫に三浦春馬がふんするほか、井上真央や夏八木勲など若手からベテランまで多彩な俳優が共演する。

    祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。”

  • 戦争映画と言えばとにかく如何に悲惨かというのを描き
    こんなに悲惨なのだからやってはいけないという持っていきかたをする描写のものが多い。
    戦争が何故駄目なのかを伝えるとき、戦場が如何に悲惨かをただ述べても意味が無いと思う。戦場は悲惨で当たり前であり、戦場と戦争とは別個のものだからだ。

    永遠の0は勿論戦場も描いているが、何よりも人を描いていた。
    悲惨さを見せつけて涙させるのではなく、人の言動を丁寧に追い、
    それを見ていくと自然に心が動かされるような作りになっている。

    現代と過去の視点を両方描く演出もありがちと言えるが
    よくある説教じみた内容であったり、こんなに可哀想だったんだ、それに比べて現代は平和だろう、というような比較であったりではなく
    祖父の生き様を追う孫が真摯に祖父に寄り添っていき、
    初めは面倒だと思っていたが、次第に引き込まれていって
    不勉強な学友たちの心ない浅い言葉に傷つく描写など
    とても共感を覚え、感情移入しやすい構成だった。

    岡田准一さんご本人がストイックな方で、
    体も作っていて黙々とトレーニングするシーンにも嘘が無く
    リアリティがあるからこそどんどん引き込まれる。
    朴訥で、器用に言葉にしないものの行動で気持ちを示す日本男子であり
    周りの人間がそれぞれの立場や理由から、それぞれの惹かれ方をし
    影響を受け、行動を起こし、それが巡り巡っていく様子も心に迫るものがあった。

    日本で作った戦争映画で、こうしてきちんと人間を描いてくれているものは少ないと思う。
    それ自体は非常に残念なことだし、この映画は評価されて然るべきだと思った。

    映画の中でも語られていたが、日本では戦争に負けたからと言って
    戦争にまつわるもの全てがタブー視され間違いであったようにされている。
    非常に良くないことだ。
    間違った自虐史観の中で、戦争を生の体験として語れる方がどんどん少なくなってしまうことは、本当に取り返しのつかない過ちであると思う。

  • 子供の頃から、零戦に惹かれていた。
    小学生の頃図書室にあった『きけ わだつみの声』を読みました。なぜか奇妙な違和感があった。
    大人になってから、岩波書店の、戦争についての変光星を知り、なんとなくその違和感に納得がいったと思う。

    ところで、いわゆる特攻作戦に動員されたのは、ほとんど学徒出陣の飛行士だったという。
    それは中核となるべき飛行搭乗員がほとんど戦死してしまったからだと説明される。
    それは一面で間違いないと思うけれども、それだけだろうか。
    たとえば高名な、大空のサムライなども生き残っているからには、少数であってもベテランの零戦パイロットは生きていたはず。
    かれらの「わだつみのこえ」はないのか。
    ないとしても、彼らはいったいどんな気持ちだったのか……。
    それは、学徒出陣の元学生とはかなり違っていたはずだ。

    その物語のひとつがここにあった。

    終始、泣きそうになっていた。
    最後には涙が止まらなかった。

  • 神風特攻隊

    死ぬのが怖いのではない。家族の行き場所がなくなるのが怖い

  • 2013年日本
    岡田准一、三浦春馬、井上真央


    百田尚樹さんの原作を映画化したものです、絶対に映画館で観なければ~~~~
    と、行ってきました。
    原作を読んで感動した人は原作と比べがちです、、、この映画も2時間にどうまとめるのか、、、と思いながら観ましたが!!
    私的には原作よりよかったです。
    もちろん、原作もここ数年で2番目くらいに感動した作品ですが、百田さんの放送作家故の性でしょうか、大衆受けするようなラストになってるんですよね。
    伏線をいろいろとはっておいて最後に紡ぎ合わせて「どうだ、、、百田だぞ~~」って(笑
    思わず、百田さんのしたり顔が浮かぶような、、、

    映画はそういう百田さんのずるい手法とかがすっきりとそぎ落とされて(百田さんごめんなさい、、十分感動してますよ)焦点をうまく家族愛に絞りこみ、作りこんでました。
    たとえば、、某新聞記者が出てこずに合コンシーンでまとめてたところとか、、大石君(今のおじいちゃん、、夏八木)が生きていて真実を証言することで不要な伏線をそぎ落とせてたとこ、、など。
    戦闘シーンのCGも迫力満点!!
    桑田さんの唄も当然のことながらマッチしてましたし。
    いうことなし、、、、

    とは言え、、、
    現代シーンの三浦春馬の演技がオーバーなのがちょっと鼻についた。
    宮部が大石と搭乗機を交換した時に残した写真とメモ、、これは嫌でしたね、他に方法はなかったのかな?
    大石がおばあちゃんと結ばれていく過程も少し陳腐感がありました。



    など、、、いけてないシーンももちろんあったのですが、原作を超える映画は初めて観たってことで★5つ
    上映後、拍手しそうになった(笑
    涙じゅるじゅるやったけど、、隣に座ってた推定60代のおじさまもじゅるじゅる泣いてはった。
    いつもがらがらの映画館が満席だった、、、いい映画でしたね、また観たいです。

  • 我々の時代を創った先人達の数多の想い。未来を託すという事。

  • 感動した。しかし、特攻隊英雄論には否定的。

  • 賛否両論あるとは思うけれど、国のためとかではなくて、大切な誰かのためにみんなが生きていたってことが伝わってくる構成で、小説は読んでなかったけれど映画だけでも十分感動した。

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