天空の城ラピュタ [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.34
  • (73)
  • (35)
  • (17)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 393
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241753083

感想・レビュー・書評

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  • 『天空の城ラピュタ』

    風の谷のナウシカ。
    そのあと、我慢できなくて、ラピュタをみました。
    家族3人でほんわかしました。

    「土に根をおろし、風と共に生きよう。
     
     種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。

     どんなに恐ろしい武器を持っても、
     たくさんの可哀想なロボットを操っても、
     土から離れては生きられないのよ」

    突き刺さる言葉って存在します。
    なんとなく感じていることが、言葉になることは、
    勇気であり、英知であるのかもしれません。


  • 【夢と希望を改めて与えてくれる最高の冒険活劇】

    今回もこんな超有名作品をレビューしちゃうなんて・・・ホント、天邪鬼な私にとって、有名な作品ほどレビューしにくいモノは無いんだよねっ!!

    それってね、有名な作品になればなるほど小話やネタ話が世間に溢れちゃってて、残っているネタなんて信憑性のかけらもないゴシップ話ばかり・・・(泣)

    そんな胡散臭いネタを元にレビューなんて書きたくないし・・・でも何とか自分らしいレビューを書きたいしで・・・・いやあ~~~~っ、ホントに困った、困った!!

    で・す・が・・・世界で一番尊敬してる彼女のご指示とあらば、私ごときが異論を唱えるわけにもいかず・・・やっぱり書かないと駄目でしょ・・・的な?(笑)

    ま、そんなこんなでレビューを書きますけど・・・やっぱり文章が思いつかないので文章のほとんどを過去に書いたブクログから転記の上、追記っ(笑)

    あはは・・・こんなのだけど・・・ま、いっか・・・これも天邪鬼的な行動の表れって事で(笑)

    なので・・・先に断っておきますけど、今回のレビューは面白くありませんので私らしいレビューを期待してる方は、即座に退場してくださいねっ!!

    まあ、一応、そんな私達の宮崎駿監督作品の評価をここで!!

    <むうとぴょんこの評価一覧>
    ①ルパン三世-カリオストロの城ー:5点/満点
    ②天空の城LAPUTA(本作):5点/満点
    ③風の谷のナウシカ:5点/満点
    ④紅の豚:5点/満点

    こんな感じで全て同じ5点/満点だけど微妙にランク付けって感じで・・・理由は各自で考えてみてくださいなっ!!

    では、この場に残られた平凡なみなさん・・・用意は良いですかぁ~??
    では、行きますよぉ~!!

    【本文】
    皆さん、幼い頃は大きくなったらどんな自分になれるのかと希望に満ち溢れた未来を想像し、小さな胸がワクワクとドキドキで満たされていた時期はありませんでしたか??

    しかしそんな無邪気な期待感は成長するに従ってシビアな現実の前に儚げに消えてしまうのです・・・って、切ないよね(泣)

    そんな皆さんに、あの頃の輝かしい夢や希望をもう一度与えてくれる素晴らしい作品をご紹介しましょう!!

    1986年に公開されたスタジオジブリの冒険活劇映画、『天空の城ラピュタ』ですっ!!

    この作品・・・『ナウシカ』と並んで世界中で大人気の作品なので様々な国で合法、違法問わず販売されてて・・・因みに中国の大連で見かけた違法DVDの表題には”ジブリ”ではなく”ズブリィ”と記されていたのには爆笑しちゃったけどねっ(笑)

    もともとこの作品は原典をイングランド系アイルランド人の故Jonathan Swift氏によって執筆されたガリバー旅行記に登場する空飛ぶ宮廷である『La Puta(スペイン語でボンデージや娼婦という意味)』をモチーフに子供向けの古典的な冒険物として企画されました。

    そんな限られた子供向けとして制作されたのにも関わらず、本作の脚本は非常に練り上げられており、息をつかせぬほどの展開と驚きの活劇が沢山詰まった作品となっているので全年齢の方におススメできるのです!!

    そんな本作で海賊と国家から追われるシータを助け、ラピュタまで導くパズーは鉱山で働く労働者です。

    そんな彼の日常は暗く危険な坑道の中での過酷な肉体労働であり、シータと出会わなければ一生、希望も夢も無くただひたすらに資源が枯渇した鉱山で働き続けたに違いありません。

    そんな状況を見ると、今の日本の状況と被ってる感じがするよね??

    でも最大の違いは、空から落ちてきたシータを助けたのをきっかけに亡父の名誉を証明するという自分の夢に向かって全力で突き進んで行った事にあって・・・彼のその冒険心って素晴らしいと思うのです!!

    誰でも自分の夢にむかって進んでみようと決意した時は不安なもの・・・本作の主題歌と有名なトトロを歌った井上あずみさんによる歌詞にもあるように、人生の岐路に立った際にはそれまでの一切の物(過去)を捨てて、必要最低限の物しか持って行く事が出来ません。

    でも自分を信じ暗闇を進んでいけば地平線の向こうには輝きがあり、そこには君という希望がある。

    そんな私達が見失いがちな希望という名の灯火を、主人公達の活躍を通して改めて教えてくれる傑作なのです!!

    歌詞が気になった方もいらっしゃると思いますので、聴いてみてね!!

    【Youtube 井上あずみ ”君をのせて”】
    https://www.youtube.com/watch?v=Sbq1pnl22Z8

    それにしても少女が天空から落ちてきたり、TV版ルパン最終話で出てきたロボットや、天を覆うような巨大な飛行船、ハエのようなオートジャイロ、果ては積乱雲に守られた天空に浮かぶ朽ち果てた城まで出てきたら・・・誰でも思わずワクワクドキドキして見入っちゃうよね??

    正直、未見の方がいらっしゃるとは思えませんが・・・一応、予告編をっ!!

    【Youtube ”予告編”】
    http://www.youtube.com/watch?v=ZKnjqfLUEG4

    最後に私見ですがこの作品は全編通して誰でも視聴できる作風になっていますので全ての方・・・いや、アニメ作品に対して偏見をお持ちのご年配の方にこそお子さんやお孫さんたちと一緒に視聴していただきたい作品だと思います!!

    そんな作品を盛り上げてくれるのは天才、久石譲さん!!
    彼の楽曲が無ければこの作品もこれほど評価されることもなかったのでは・・・ってね!!

    【Youtube 久石譲 ”武道館LIVE”】
    https://www.youtube.com/watch?v=AKMz0qY4ar4

    やっぱり久石譲さんの楽曲って最高っ!!

    久石さんと井上あずみさんの歌で号泣した・・・むう達でした!!

  • 伝説が残っていた時代。
    人と機械がまだ相棒のような関係だった時代。
    人は自然に畏敬の念をもって恩恵を享受していた
    人と人が皆助け合って暮らしていた。

    本作品は、そんな世界の物語です。

    牧歌的暮らしにうっとりします。
    パズーとシータの冒険にハラハラします。
    空の上のアクションにドキドキします。
    躍動感溢れる活躍にワクワクします。

    大きな入道雲を見ると、
    ひょっとしてラピュタ?
    などと想像して嬉しくなります。

    本作品は生き生きしたセリフも魅力です。

    僕も闘う!
    相手は武器を持ってんだよ!
    でも!
    ふ、いい子じゃないか、守っておやり!

    どうしても どかねぇか!
    男ならゲンコツで通れ!
    ふふん、おもしれぇ!
    やっちゃえ!兄ちゃん!

    バズー、仕事サボってデぃートか?
    悪漢に追われてるんだ!ドーラ 一家だよ!
    海賊かい?!おい!
    隣町まで乗せて!警察に行く!
    わぁかった!かま焚き 手伝ぃぇ!

    すごい!欲しい!
    素晴らしい!必ず手にいれてやる!

    大丈夫!鉱山の男はそんなに柔じゃないよ!
    さ、行こう!

    小鬼だ小鬼がおる。
    はて。パズーによく似た小鬼だ。
    おまけに女の子の小鬼までおるわい。

    おじいさん ずーっと地下で暮らしてるの?

    ふっふっふっ まさかな。
    夕べから石達が妙に騒ぎおってな。
    こういうときに下におるのは好きじゃがな。
    石達の声は小さいのでな。

    こりゃあ たまげた。
    あんたそりゃぁ飛行石じゃ。
    わしも見るのは 初めてじゃぁ。
    どうりで石が騒ぐ訳だぁ。
    その昔ラピュタ人だけが
    結晶にする技を持っていたと聞いたがなぁ。
    それで でっかい石を空に浮かばしたとなぁ。
    すまんがぁその石をしまってくれんか。
    わしには強すぎる。
    なぁ女の子さん。その...
    その石には強い力がある。
    わしは石ばかり相手に暮らしてきたから
    よぉ判るんだが、
    力のある石は人を幸せにもするが、
    不幸を招くことも よぉお、あることなんじゃ。
    まして その石は人の手が作り出したもの。
    その、気になっての。
    ...自然と共に暮らす者の賢さを感じさせます。

    静か過ぎる。こういうときは動かない方がいい。

    手ぬるい!
    あんな小娘 締め上げればすぐ口を割るわい!
    制服さんの悪いクセだ。
    ことを急ぐと元も子もなくしますよ、閣下。
    閣下が不用意に打たれた暗号を解読されたのです

    偉そうな口を聞くんじゃないよ。
    娘っ子ひとり守れない小僧っ子が!
    やれやれ、娘を金で売ったのかい?
    その金で手を引けって言われたんだろうが。
    それでもお前男かい!えぇっ!
    シータがそう言ったぁ?ばーか。
    お前を助けるために脅かされてやったに
    決まってるじゃないか!
    伊達に女を五十年やってるんじゃないよ。
    泣かせるじゃないか。
    男を助けるための連れない仕草。
    あたしの若い頃にそっくりだよ。

    へ?ママのようになるのぉ?あの子ぉ?

    二度とここへは帰れなくなるよ?
    覚悟の上だね?
    40秒で支度しな。

    行こう!オバサン!
    船長とお呼び!

    女は度胸だ!お前達、援護しな!

    早くしな。グズぁ嫌いだよ。

    今は最後の草刈りの季節だから、
    日の出は真東より ちょっと南へ動いてます。
    光は日の出た丘の左端を射したから...
    いい答えだ。

    ラピュタがどんな島だろうが
    まっとうな海賊を慰めてくれる財宝ぐらい
    あるはずだ。
    さぁみんな!しっかり稼ぎな!

    操縦は体で覚えるんだ!
    シータ、お前は戻っておいで。
    何故ってお前は女の子だよ!
    あら、おば様も女よ!

    ドーラ!エンジンが燃えちゃうよぉ!
    泣き言なんか聞きたかないね。何とかしな!

    行こう!おばさん!父さんの行った道だ!
    父さんは帰ってきたよ!

    急に男になったじゃないか。

    えぃ 来ぉい!閣下に続けぇ!

    土に根をおろし 風と共に生きよう
    種と共に冬を越え 鳥と共に春を謳おう
    どんなに恐ろしい武器を持っても、
    たくさんの可哀想なロボットを操っても、
    土から離れては生きられないのよ!

    ラピュタは滅びぬ 何度でも甦るさ
    ラピュタの力こそ人類の夢だからさ
    次は耳だ!跪け!命乞いをしろ!
    小僧から石を取り戻せ!

    バルス!!

    目がぁ、目が~~!

    滅びの言葉を使ったんだ
    あの子達は 馬鹿どもからラピュタを守ったんだよ

    木だぁぁっ!あの木がみんな持ってっちまう!
    追うんだぁぁ!重いぃぃっ!みんな降りな!
    そんな無茶な!

    メソメソするんじゃないよ!
    もっといい舟 作りゃいいんだ!
    可哀想に...髪の毛を切られる方がよっぽど辛いさ

    情けないじゃないか。
    さんざ苦労してこれっぱかしさ。
    ニィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィィ
    何しろ時間がなくてよぉ。
    あっはっはっはっはっはっはっはっはっ

    ドーラ一家はそれぞれ一握りのお宝を手に入れて
    シータとパズーは シータの故郷へ、
    そして小動物とロボットを乗せたラピュタは、
    人の手の届かぬ空高くへと飛んで行くのでした。

    あの地平線 輝くのは
    どこかに君を隠しているから
    たくさんの日が懐かしいのは
    あのどれかひとつに君がいるから
    さぁ出掛けよう
    ひときれのパン ナイフ ランプ かばんに詰めこんで
    父さんが残した 熱い想い
    母さんがくれた あのまなざし

    地球は廻る 君を隠して
    輝く瞳 きらめくともし火
    地球は廻る 君を乗せて
    いつかきっと出会う 僕らを乗せて

  • 産業革命の頃のイギリス。炭鉱で見習いの機械工として働く少年パズーは、空から降ってきた少女シータと出会う。
    シータは、かつて、地上を支配していたラピュタ王族の末裔でありラピュタの謎を解く飛行石を持っていたことから、ラピュタを狙う空中海賊ドーラや軍隊に追われることになる。
    宮崎駿お得意のスリル満点のカーチェイスや空中戦が満載です。
    特に、ティディス要塞に捕らわれているシータをパズーとドーラ一家が力をあわせて救い出すシーンは、スリル満点の空中戦が満載で、この映画の見せ場です。
    パズーとシータの淡い恋やドーラ一家や親方などのサブキャラクターもいい味出しています。
    パズーが冒険の中で、情けない自分と決別し自らの意志で大事な人を守ろうとする一人前の大人の男に、そしてシータも守られるだけではなく共に冒険を進んでいく成長する物語としても、面白いです。

  • 天空の城ラピュタ 1986

    1986年(昭和61年)8月2日公開
    作画枚数 6万9262枚
    使用色数 381色

    監督である宮崎の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。製作は徳間書店。高畑勲の映画『柳川堀割物語』の製作遅延により資金調達に追われた宮崎が、徳間書店の鈴木敏夫に相談したことから企画が立ち上げられ、この映画をきっかけに設立されたスタジオジブリ制作映画の1作品目となった。

    次第に高年齢向けになっていくアニメに対して、マンガ映画の復活を目標に小学生を対象に古典的な冒険活劇として企画され、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になるというのが宮崎の方針であった。興行こそ数字的には振るわなかったものの(後述)、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と非常に高く、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオソフト化による販売は好調であった。

    「ラピュタ」という名称は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの。劇中に空飛ぶ島の物語を空想した人物としてスウィフトの名前も出てくるが、名前の借用以外は『ガリヴァー旅行記』との関連はない。19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界での冒険を描く。

    以上のようにWikipediaで紹介されている、いわずと知れた天空の城ラピュタ。
    この作品を知らない日本人を探す方が難しいだろう。
    2~3年ごとに地上波放送もされている人気作。

    回数 放送日       視聴率
    1 1988年4月2日(土) 12.2%
    2 1989年7月21日(金)22.6%
    3 1991年5月3日(金) 17.1%
    4 1993年3月26日(金)20.4%
    5 1995年3月24日(金)19.9%
    6 1997年3月7日(金) 20.6%
    7 1998年12月25日(金)20.6%
    8 2001年2月23日(金)22.2%
    9 2003年3月14日(金)22.2%
    10 2004年12月24日(金)16.9%
    11 2007年6月15日(金)19.9%
    12 2009年11月20日(金)15.4%
    13 2011年12月9日(金) 15.9%
    14 2013年8月2日(金) 18.5%
    15 2016年1月15日(金)17.9%
    16 2017年9月29日(金)14.4%
    17 2019年8月30日(金)14.5%
    18 2022年8月12日(金)


    最近知ったのはドーラの部下達の名前だ。「あいうえお」みたいな。
    適当過ぎる(笑)
    カ、キ、ク、ケ、コ
    ドーラの部下たち。ポルトガル人のカ、エジプト人のキ、中国人のク、日本人のケ、セネガル人のコの5名。

    突き詰めると、古典となっていくアニメ映画作品となるだろう。
    野口悠紀雄氏によると古典とはいつの時代に見ても読んでも古臭くならないものなのだという。
    確かに天空の城ラピュタは1980年代、1990年代の作品だという古臭さは全く無い。
    今、初めて視聴する若い世代の人たちでも充分に楽しめる作品だ。
    100年後、1000年後になっても日本だけではなく世界で楽しまれる作品であり続けるだろう。これこそが古典なのだ。

    ただ惜しむべくはAmazon PrimeやNetflixなどのサブスクリプションサービスにジブリ作品は全く入っていないことだ。未だに地上波放送に頼っている部分はあるが・・・

    2022年8月12日(金)記述

  • ・隅から隅まで完璧なアニメだと思う。
    ・冒頭から音楽の凄さ。なんでも高畑勲いわく、映画を思い出すときは音楽と一緒に思い出すからテーマ曲は大事なんだ、と。なーる。
    ・パズーのナチュラルな「女たらし」テクニック。見習いたい。「安心した。どうやら人間みたいだ。さっきまで、ひょっとすると天使じゃないかって、心配してたんだ」コレコレ! あと、わざと鳥の餌を握らせてびっくりさせて。飛び降りてドジなところも。父への思いと浪漫で練り上げて。……これで数分だよ。こんな少年だからこそ、恋に迷いはいらない。語り合う必要もない。
    ・空賊を海賊と呼ぶ。ここ、ナウシカでも感じたが、わざと空と海をダブらせる言語感覚。
    ・「ふしぎの海のナディア」に似ている。いやナディアが似ている……。なんでも「コナン2」の企画書をもとに「ラピュタ」を作り、残っていた企画書を庵野秀明が使ったんだとか。
    ・シータ結構着替えるなー。今回初めて気づいたが、「レオン」と同じくファッションショーでもあるなー。
    ・軽便鉄道の鉄路を壊しながら、オートモービルや鉄の車両や。ナウシカも似た場面があるが、ラピュタのほうが爽快。
    ・地下へ。これで20分なんだから、序盤のスピーディさよ。うまそうな目玉焼きパン。シータの食べ方の可愛さ。匹敵するのは、シュークリームを食べる吉岡里穂くらいか。
    ・黒メガネたちっていう言い方にちょっと笑う。
    ・「ぼくら、二人とも親なしなんだね」「ううん、君が空から降りてきたとき、ドキドキしたんだ。きっと、素敵なことが始まったんだって」うはーたらしよる。にしても、こうやって場所を変えながら、互いの来歴を語り合うって、素敵やん。
    ・ポムじいさん、世界の謎を語る。おおばばさま式付け足しの解説役ではなく、もっと世界観に食い込む、重要人物だ。
    ・ムスカ。律義に解説してくれる。瓶で殴られたこともチャラにして。いい奴だな。
    ・大人になってわかるドーラのよさ。映画的にも。
    ・囚われのお姫様が窓から外を、という構図、駿好きだねー。そして俺らも、好きだねー。
    ・会ったり奪われたり救う決意をしたりと、結構前半はコナンと同じ筋道。
    ・ロボット兵のおそろしさとけなげさ。腕がちぎれて。
    ・このへんで音楽というか劇伴の凄さに気づく。パズー側の三拍子のテーマと、シータ側の怖ろし気なテーマが、陣営がかわるたびに入れ替わって、目まぐるしい場面転換を理解する補助になっているのだ。
    ・愉し気なテーマの直後に、一瞬だけ谷を映して、君をのせての旋律が流れ、谷への別れ、もう戻れないかもしれない諦念。劇伴すげえよ。
    ・タイガーモス号において、働くという動作が主要テーマとして浮かび上がってくる。「ジブリの教科書」で大塚英志が、二人は働くことで、アニメーションの魔法という祝福を受ける権利を得て、武装せずとも武装した大人に立ち向かえるのだ、とリアリズムを超えるアニメ的パワーについて言及している。
    ・タコという装置。→龍の巣へ。ラピュタに入る以前にイチャイチャがあるんだな。明らかにこいつら、性的に……。岡田斗司夫も邪推しているし……性的な妄想をした自分が悪いと感じさせるように巧妙に描かれているのだ、と。そういう下世話な言い方を、「ジブリの教科書」でかの荒俣宏先生がやんわりと表現してくれている。いわく、浮遊→落下→大人になって堕落→その反面、新しい喜び→ラピュタ的な閉鎖的ユートピアからの卒業、と。
    ・ラピュタ城。この設定は汲めども尽きぬ面白さ。廃墟の緑や、池に沈んだ町とかシダ植物とか見知らぬ動物とか、透明な壁とか。その筋の好き者に涎を垂らさせるギミックてんこもり!
    ・ムスカ大活躍。なんでも、今でははじめっから絵コンテを描く駿が、当時シナリオを描いた。それを読んだ高畑と鈴木が「これ主人公ムスカだよね」と言ったくらい、魅力的な人物なのだ。名言集。顔芸まで。メモ帳びっしりの熱心さも。シータを撃つときにわざわざ両方の三つ編みを狙うという、映画を盛り上げようとするナイス演技までしてくれる。やはりムスカ=数十年後にパズーが成りえた姿なのだ。
    ・ラピュタを思い出すときに必ず浮かぶのは、パズーの裸足の「足音」だ。今回気づいたが、このとき基本的にはBGM無音。パズー裸足でサカサカ、シータ木靴でポコポコ、ムスカの足音はコツコツ、と。広く水っぽい空間に響いている……このSEも、雰囲気を大いに作り出している。
    ・そして少年に目には、あの中折れ式弾込め銃というのか、グレネードランチャーというのか、も素晴らしく見えたものだ。プルーストがマドレーヌを紅茶に浸した瞬間と同じくらいの「あの感覚」が蘇る。
    ・ナウシカと同じく、いったい何日の話なんだろう。なんでも、だいたい3泊4日、実質3日の話らしい。

  • バルス!

  • §そこら中にパクリだらけ、監督は恥ずかしく無いのか。

    AIによる模倣被害が頻発しているが、そうしたAIが無かった頃から人間の脳と「手動」で行われていたのだ。

    少しでも映画やアニメを知っている方ならすぐわかる。他作からの安易すぎるパクリの数々。
    ファンもファンで、肯定的なレビューにウィキからのコピペで文字数の水増し。

    1)老鉱山技師の役作り=テレビアニメ「日本昔話」
    2)機関長の役作り=松本零士原作のアニメ
    3)巨大な「飛行石」=ジム・ヘンソン監督の「ダーククリスタル」
    4)最後にロボットが植物の世話をする・・・=ダグラス・トランブル監督の名作「サイレントランニング」エンドロール付近は余りに露骨。
    5)「Call me captain!」の台詞は「オジャマンガ山田君」の「宇宙戦艦ヤマダ」
    6)男女がロープで結ばれているのはサタジット・レイのあの名画、パズーじゃなくてオプーが新婚の奥さんとロープで結ばれていた。
    7)パズーが口止め料のコインを投げ捨てようとしてまた拾うのはチャップリンの名画での女優の仕草(此処は宝石)
    8)もう一つ思い出した。ジョン・フォード監督の名画「我が谷は緑なりき」風景の絵柄がにているだろう。
    9)更にもう一つ、ロボットが破壊された軍事施設の地下部分、トロッコが大砲の弾を積んで走っている。これはチェコのオルドリッジ・リプスキー監督の「カルパテ城の謎」にソックリだ。

    名作の影響を受けたとかパロディといった高尚なモノでは無い、只アイデアが枯渇してパクった様に見える。

    一番許せないのは低予算に苦しめられながら完成したSFの名作「サイレントランニング」のパクリだ。

    そして久石譲による劇伴、トランペットのソロがすぎやまこういちのドラゴンクエストのそれに曲想がクリソツ。おっと、コッチが先か?ほぼ同着か?だから「パクリ」にはカテゴライズしていないが笑えてしまう。どっちが犯人だ(爆
    ある意味、サイモンとガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」、いずみたくの「夜明けのスキャット」、ヴァヴィロフの「アヴェマリア」の3曲間よりも似ていると思う。#夜明けのサウンドオヴアヴェ・マリア

    肝心な映像部分で露骨なパクリをやるから劇伴まで疑われるのだ、こっちが先だとしても。

    あとパクリ程では無いが、ラピュタの没落する前の「大艦隊」はアメリカのテレビアニメ「ジェットサンズ」を思い起こすし、ラピュタの壊れたドーム内の動植物は、昔静岡県にあった「地球儀温室」とそれが廃墟になってからを思い起こす。この辺が元ネタだろう。

    そして本編の一番危険な部分は、結果として助かっているが幼い男女二人に、自己犠牲の自爆を決意させている事である。これは神風特攻の精神に繋がる。この辺りは幾ら平和主義者を装っても本心では戦争が大好きな監督の思想の現れと思う。

  • スタジオジブリからの作品としての一作目がこの天空の城ラピュタです。それまでのトトロとかナウシカはまだ、スタジオジブリからでは無く東映アニメーションからでしたが、今ではややこしい為、全てスタジオジブリ作品になってますが...
    というわけで、この作品、実は昔、VHSで観て、しかもその当時は既にとなりのトトロやナウシカを先に観たため、童心くすぐる作品となってました。
    なので大人になってこうしてDVDで観ると、結構シリアスなシーン、例えば、ロボット兵がラピュタで動かなくなってるシーンや、ロボット兵が落ちてきて...のシーンやら、結構、怖さもある作品かと思いましたし、何よりこの90分無い尺に上手く構成されてて、笑えるシーンもあったりと、あと、女性がたくましいのがこの作品の良いところですね。
    あと、ムスカ大佐のあのシーンは、ネタになる位ですが、結構、大切なシーンだったりします。
    果たして、ムスカ大佐のフルネームを言える人がどれだけ居るのやら...と思います。
    ちなみにこのロボット兵、どこかで見たようなと思ってましたが、これも昔、ビデオテープにてルパン三世のサードシーズン辺り?だったか忘れましたが取りあえず、最終話辺りだった気がしますが、操縦席があり、ナウシカのようなキャラが出てきて...のがモデルかと思います。
    ちなみに、竜の巣、あれ、実在したりです。昔、高校三年の頃、修学旅行の最終日、飛行機で巨大な台風に突っ込み、そうすると雷が横に走ったのを見ましたし、台風の目に抜けると、今までの揺れが嘘のように晴れるんですよ。これも全く竜の巣と同じ過ぎて、もしや、宮崎駿監督も台風に飛行機で乗ったのかな?と思うぐらいです。
    こう、ファンタジーとシリアスなシーンが上手く混ざったのが最近無いような気がするので、天空の城ラピュタは記憶に残りますね。ただ、小さい子向けじゃない気がします。ロボット兵がね...
    ちなみに、ラピュタのモデルとなったのがガリバー旅行記で、そこに出てきたのがラピュータという空中に浮かぶ島で、そのモデルが日本だったりなんですが、この作品の中で、ガリバー旅行記に書いてあったラピュータは実在したと言ってたので、地球上のどこかなんですよ。
    もしかしたら、この作品自体、ラピュタが日本と考えると、戦争してた時代の大日本帝国だったのかとも考察出来ますね。その後滅びたので、大日本帝国から日本へと移ったけど、兵器は存在し...という日本と考えると結構、怖いものがありますが、ラストの終わり方が幻想的で好きです。

  • 2015年1月8日観賞。スタジオジブリの伝説的アニメ映画。炭鉱の街に暮らす少年パズーは、空から舞い降りてきた少女シータを助けるが、それが海賊・軍を相手にした冒険の始まりだった・・・。金曜ロードショーを録画して観賞、当然何回も観ている映画だが何度観てもドキドキするし、楽しい。パスーが竜の巣の中で幻を見るシーンとか、細かい演出もよくできていて印象的。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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