木曜組曲 (徳間文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 年に一度、決まった時期に女たちがその家に集まる。その家は「うぐいす館」と呼ばれている。屋根が柔らかな薄緑色をしている洋館だから。小説家の重松時子が住んでいた家だ。女たちは時子の縁者である。そして文筆にかかわる仕事についている。もう4年になるか、時子が亡くなってから。彼女の命日に集まるようになって。今年は時子が亡くなった理由が解き明かされるかもしれない。

  • それなりに楽しめたものの、ストーリーにやや無理矢理感が…。

  • 2017/3/31 AmazonよりKindle本春のフェアにて¥535を¥375でDL購入。
    2017/11/9〜11/12

    いやいや、やられました。故人の作家の家で行われる毎年恒例の関係者たちによる集会。そこで、作家の死の真相を解き明かそうと、過去に遡ってお互いの追想が始まるが...と舞台も狭いし、限られた登場人物の中で、そう来たか。気持ち良くだまされました。

  • 三谷作品のように、場所がずっと同じで、登場人物が5人(+1人)しか出てこなくて、心理戦。おしゃれな雰囲気なのはいいんだけど、誰が誰だかわかんなくなっちゃってねえ。。。映像化するといいかもね。と思ったらすでにされていた!

  • 3人の作家と1人の編集者が、とんでもない才能を持った作家の死をめぐってゆくストーリー。女同士のドロドロ感がありつつもプライドの高いオンナはやはり堂々としてかっこよく見えるなと感じた。ラストも良かったなあ、さすが恩田陸先生。

  • 恩田陸作品をKindleにて。
    単品で最後に読んだのは約4年前なのだから、相当に久々。さて
    今回は・・・。

    ジャンルは間違い無くミステリーなのだけど、なんともまぁ独特
    の空気感を持った不思議な作品。登場人物は5名の女性で、最初
    から最後まで他のキャラは一切出ない。そして全員が数年前に変死
    した高名な女流作家の親戚縁者であり、さらに細かな種類は違えど
    全員が物書き。下手すればグニャっとしちゃいそうな設定である。
    しかし・・・。

    ほぼ会話の描写だけで描かれるストーリーなのに、もの凄い緊張感。
    時間軸が進むたびに明らかになる事実がちょっと予想の上を行く感
    じで、次が気になってしょうがない。
    タイムラインで血生臭い事件は起こらないにもかかわらず、事態は
    どんどん緊迫して行くのだから、ミステリーとして相当秀逸である
    ことは間違い無い。雰囲気は若干ソレとは違う(^^;)のだけど。

    女性特有(と思われる)のドロドロとした感情もカッチリ描かれて
    おり、その手の愛好家には間違い無くオススメ出来る作品。
    久々の恩田陸、なかなかの佳作でした♪

  • よく食べ、よく飲み、よく語り、要するに推理どころじゃなかった。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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