NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 6月号

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制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2014年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910068470645

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 6月号の感想・レビュー・書評

  • 戦場に動員される犬、ロシアの医療列車、漁業養殖。すごく勉強になった。

  • 戦場で兵士を守る犬たち

    米軍が駐留するアフガニスタンの戦闘地域では、厳しい訓練を積んだ軍用犬が活動中だ。ある軍用犬と兵士の運命をたどる。

    文=マイケル・パタニティ/写真=アダム・ファーガソン

     第一次世界大戦では、数万頭の軍用犬が伝令に使われた。第二次世界大戦で戦場となった太平洋の島々では、森に潜む日本兵を見つけ出すために犬が動員された。ベトナム戦争では4000頭の軍用犬が投入され、見通しの悪いジャングルで活躍したという(だが、米軍の撤退時に多くの犬は置き去りにされた)。

     軍用犬は、過去の遺物ではない。米軍が駐留する戦闘地域では今も、兵士たちと生死をともにする「相棒」として、常時500頭を超す軍用犬が活動している。
     彼らの最大の武器は、人間の10万倍も鋭いといわれる嗅覚だ。訓練を積んだ犬たちは、かすかなにおいを頼りに、武器や爆発物を探し出す。アフガニスタンに配属された、ある軍用犬の働きを見てみよう。
    すぐれた嗅覚で爆弾を探す軍用犬

     米国海兵隊のホセ・アルメンタ伍長は、軍用犬に命令を下し、時には生死をともにする「ハンドラー」だ。ジャーマン・シェパードのジーニットとペアを組み、アフガニスタンで即製爆発装置(IED)を見つける任務に就いている。

     軍用犬と一口にいっても、すべての犬が戦闘に適しているわけではない。暑さに弱い犬もいれば、事前に訓練してあっても、戦場で銃声や爆発音に興奮してしまう犬もいる。そうしたなか、戦場で力を発揮しやすい犬種として定評があるのが、ラブラドール・レトリバーやベルジアン・マリノア(ベルジアン・シェパードの一種)、それにジャーマン・シェパードだ。

     気温50℃近くありそうな砂漠地帯の猛暑のなか、ジーニットはアルメンタの命令に従い、地中に埋まったIEDを探す。手がかりは、硝酸塩のかすかなにおいだけ。爆発が起きれば真っ先に犠牲になる、危険な任務だ。

     2010年に沖縄でペアを組んだとき、ジーニットの耳にIDを示す「N103」という入れ墨が入っているのを見て、アルメンタは軍用犬が軍の装備であることを理解した。沖縄では、訓練が終わると必ずジーニットを犬舎に戻した。犬に接するときには、声や行動を通じて、ハンドラーが上位であると犬に認識させる。

    「犬はよちよち歩きの幼児と同じです」。アリゾナ州にあるユマ性能試験場でアルメンタとジーニットの訓練を担当した、海兵隊のクリストファー・ナイト一等軍曹は言う。「食べ物や水など、基本的な欲求を満たしてやり、何をすべきかこちらが指示する必要があります。上下関係がないとうまくいきません。あくまでハンドラーが上位に立つ必要があるのです」

     もちろんアルメンタもこの原則に忠実に、あくまでプロフェッショナルとしてジーニットに接していた。もしジーニットが任務で命を落としたとしても、次の犬とペアを組むだけだ。アルメンタは涙一つこぼさなかっただろう。
    軍用犬ハンドラーを襲った悲劇

     アルメンタとジーニットの運命が一変したのは、2011年8月のある日のことだ。
    「あの任務では、誰かがやられそうな気がしていた。毎日爆発が起きていたし、現場に行くのはとても危険だったからね」と、同じ部隊の兵士は後に語った。

     タリバンが爆発物を仕掛けたという危険地帯の偵察に赴いた一行は、次から次へとIEDを発見した。埋設パターンを見つけつつあると、アルメンタは感じていた。ジーニットが先行し、少し距離をあけて後ろから、アルメンタがついていく。……次の瞬間、地面が揺れ、耳をつんざく爆発音が響いた。

    ※ナショナル ジオグラフィック2014年6月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

    4月号「風変わりなペット」に続き、またも複雑な気持ちにさせら... 続きを読む

  • 戦場で多くの犬が活躍している。がんばれ。でも平和がいいね

  • 90億人の食、シリーズ第2回は養殖について。

    牛や豚等に比べて、少ない飼料で育つ魚。
    20年後、90億人に達すると予想される世界人口を支えられるか?
    貝や海藻で水を浄化させる方法。興味深かったです。

    「辺境の命を支えるロシアの医療列車」も面白かった。

    医者もいない、上水道もろくに整備されていない極東の地。
    年に2度巡回にくる医療列車だけが頼りだという。
    小さな風邪でもすぐに医者にかかる事ができる日本。
    自分がどれだけ恵まれた環境にあるかを実感しますね…。

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