ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 [DVD]

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監督 : アレクサンダー・ペイン 
出演 : ブルース・ダーン  ウィル・フォーテ  ジェーン・スキップ  ボブ・オデンカーク  ステイシー・キーチ 
  • 東宝 (2014年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104850904

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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 150315-150322→150328(1450文字)

    「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 映画鑑賞感想文


    この映画は、年老いた父親(ウディ)が宝くじに当選したと思い込み、賞金を受け取るために息子(デビッド)とモンタナ州からネブラスカ州まで車で旅をする道中を描いた作品です。

    ロードムービーというジャンルの映画を初めて見ました。


    映画好きの友人が「人生の10本指に入る作品」と感銘を受けていたので興味深く鑑賞しました。

    モノクロで静かに流れていく話なので、映画素人の私が予備知識無しに感銘出来たかどうかはわかりません。

    とても上級者向けの作品なのだろうと感じました。


    私が印象に残ったのは、登場した「車」が象徴的だったのではないかということです。

    最初親子は日本車(スバルのアウトレック)で旅を始めます。

    そして最後は父親が昔から欲しがっていたトラックを息子がその日本車と引き換えに父親名義で購入し、父親は旧友達に自ら運転している姿を見せ(つけ)ます。

    あたかも本当に夢をかなえた賞金当選者であるかのように。


    トラックは恐らくアメリカ車です。

    アメ車はスケールの大きさの象徴です。

    途中、息子のいとこ兄弟が息子に「今までどんな車に乗っていたか」を尋ねます。

    彼ははスバル、日産、それに韓国の自動車メーカーの名を答えます。

    いとこは「なんだ、みんな日本車か」という馬鹿にしたような反応を見せます。

    アジアの車は一括りで、日本と韓国メーカーの区別なんかないといった感じです。

    親子の地味な人生を象徴しているのが日本車、そしてなりたい自分の姿や憧れを象徴しているのがトラック(アメ車)なのだと感じました。

    父親は「賞金を受け取ったら何を買いたいか」という周囲の質問に対し「トラックとコンプレッサー」と答えています。

    「なぜそれが欲しいのか」という質問には「(息子に)何か残してやりたかった」と答えます。

    人生の終盤になりたい自分の姿(トラック)を獲得し、さらに息子にもそういう人間になってもらいたいという無意識的な意識を感じました。


    コンプレッサーは、お人よしな自分の性格のために損失した物事や心残りの象徴ではないかと感じました。

    もしかするとコンプレッサー(compressor)とコンプレックス(complex〉=劣等感と韻を踏んでいるのかなとも思いました。


    年老いた父親の後悔に近い様々な感情を感じますが、それに比較すると息子の方はだいぶ前向きに思えます。

    父親を不憫に思い「数日間でも夢を見させてあげようよ」と周囲の嘲笑や圧力に負けず父親の旅に付き添います。

    一言で言えば、とても父親孝行な息子です。

    私の親に対する態度と比較すると、自分がとても恥ずかしく思えます。

    最も印象に残ったのは、賞金の当選はしていないとわかった後、肩を落とす父親に対し息子が「少なくともいい景色が見れたし、一緒に過ごせて楽しかった」と言うシーンです。

    モンタナからネブラスカまでは約1300km。
    (日本の本州は1500kmだそうです)

    高い山は無く、モンタナから吹いた風がどこにもぶつかることなくネブラスカまで辿り着けるような広大で平坦な地形が続いていました。

    日本人だけでなく、アメリカ人が見てもアメリカらしさを感じられる景色なのだろうと思います。


    モノクロの映像は人生終盤の旅にふさわしい郷愁を感じさせる効果があったと思います。

    また音楽もギターやハーモニカ?などアコースティックなムードの曲が使われとても心地良かったです。

    親子(父子)のありかたを考えさせられながら、静かに楽しむことの出来る大人の映画だと感じました。

    娯楽作品とは趣の異なるこのような映画を、絵画のような感覚で鑑賞する事は、人生後半を迎えた40代の私にとって今後の楽しみとなりそうです。


    2015年3月28日 
    kokuban


    ********************************
    メモ


    ~150323

    ウッディ→父と似ている

    日本車からトラックに乗換え→いいね!で→アメリカらしい景色で→エンディング

    トラック、コンプレッサー

    モンタナ→リンカーン

    いい息子だ

    94何か残してやりたかった←トラック

    89少なくともいい景色を見られたし、一緒に過ごせて楽しかった

    72見渡す限り平原、牧場

    金金金、たかられる

    老人ばかりでてくる、その意味は?

    強烈な妻、下ネタ

    50日本車ばかりか?韓国車キアロンド

    37道が広い←アメリカらしさ→ヨーロッパは広くも無い←ヨーロッパらしさ

    音楽が良い

    30スバルの車 アウトバック?レガシー

    白黒

    大統領の彫刻岩

  • 年老いた父親と中年息子のロードムービー。
    ねらいには共感できるが、ノリ切れなかった。

    白黒で撮るという重さと、時にコメディーっぽい部分がなんとなくミスマッチに映った。コメディータッチ部分がわざとらしいというか、下ネタにする必要があるのか?というところ。

    父親役以外の俳優も演じているというところが前に出すぎているような気もして。なんとなく嘘くさく感じてしまった。

    白黒で現実感を出しつつ、アイロニーで辛い現実に向き合いながらも人生を肯定的に力強く表現する。のような方向が目指すべきものだったのだと思うが、そのような作品にはなっていない。
    話が主人公目線のご都合主義。登場人物が一つの性格しかもっていない薄っぺらい人物ばかり。という特色に、この監督が、人間のダメな部分への許容量が少ないのではないかと、多面的にダメなところも含めて人間を肯定するということができないのでは、と思った。

    もしくは、ハリウッド作品なので、ある程度わかりやすく勧善懲悪にする必要があったのか。父親の元共同経営者の人物とか、そんなに悪者に描く必要があるか、わかりやすい悪者を登場させて、主人公を盛り立てたいのか?という疑問符がついた。

    また、かっこつけて白黒で撮らずに、カラーでリアリティーを出すように努力して撮った方が作品に力が出たのではと思う。もうひと工夫欲しかった。

  • 録画していた映画を見ようと思ったら白黒なので見ないで消しちゃおうかと思ったけど、見て良かった。
    雑誌の広告の「当選しました」を信じ、賞金を貰いに行くときかない年老いた父親。
    母親は父親を罵るばかりで、哀れになった末っ子が連れていくことに。
    父親の兄弟が住む家で数日世話になる事にしたのだが、父の昔馴染みと会い賞金の事を話してしまい大金持ちだと勘違いされることに。
    それからは昔お金を貸してやったという人が次々現れ、しまいには引換券を盗まれ、酒場の席で笑われる始末。
    それでも広告を信じて出版社まで行くと譲らない父に、何故そんなにもお金が欲しいのか聞きだし…といった内容。

    出てくる人がしょうもない人ばっかりで、誰がまともで本当の事言ってるのかも分からないw
    でもどうしようもない人間臭さがリアルで、終始哀愁漂っていて、ひたすた父親のために何かしてやろうとする主人公が健気で(主人公も決して善良ではないのだが)良かった。

  •  テレビで放映していたのを録画して、初めて鑑賞。

     大金の当選通知を受け取った(と主張する)父親が、どうしても受取に行くと毎日無茶をして出かけるのを見かねた息子は、父親を車に乗せて旅に出る。両親の故郷に立ち寄った折に、父親自身が当選した大金を受け取りに行くところだと親戚や知人たちに話してしまい、騒動になるがー。

     人は良さそうだけどパッとしない父親に比べ、母親は豪快で言葉遣いも時々ものすごく下品。だけど憎めない感じ。
    親戚や知人たちが、父親が大金を手にすると知ってからの態度の豹変っぷりがクズ過ぎて、何ともイライラしてしまう。
    醜いことこの上なかった。このあたりのインパクトがあまりにも大きかった。

     あれやこれやの果てに、父親が大金を手にした時に叶えたかったささやかな望みを息子がなんとかするくだりが素敵だった。

     でも、私の観察推理力の問題かもしれないけれど、あれは何だったの?という謎がいくつか残ってしまって、どうにもスッキリしなかった。

  • 「プレミアムシネマ」にて。半分呆けた父親と息子のロードムービー。映像はモノクロでだし、なんとも地味な映画です。主人公の老人が大金を手にしたと聞いた途端、住民たちがたかりに来るシーンが印象に残ります。田舎は怖いともいえるし、田舎の人はヒマだなとも。

  • 最後の最後に、何かどんでん返しがあっても良いと思ったが、まぁこれはこれで良い。

    追伸
    日本では何故こういうロードムービーが作れないのだろうか…

  • 音楽と白黒映画。とても良い。家族の旅は愉快。

  • 怪しげな当選賞金を受け取るべくネブラスカへと向かう年老いたガンコ親父と、その旅に付き合うハメになった息子が繰り広げる珍道中の行方を心温まるタッチで描いた全編モノクロによるハートフル・ロード・ムービー。

  • 主演のブルース・ダンは数々の映画祭で主演男優賞を受賞しました。

    100万ドルが当たったと通知が届き、それを受け取りに行こうとする父。でも、それはインチキだと誰が観ても分かる。父はそれを信じ歩いてでも受け取りに行こうとする。モンタナからネブラスカまでは4州をまたぐ。父は痴呆症きみ。息子は家族の絆を取り戻す為にそれに付き合う事にする。途中、父の故郷に立寄る。そして、父の生立ちや生き様を知る。そこで、改めて父に対する想いを強くする。


    父の故郷で身内やその当時関わりあった同僚達が当選話を信じて金に群がろとする。最後には父の思い込みと分かってしまう。そこの部分だけが釈然としない。故郷の人達は父の話を信じてしまったのだろうか。


    物語自体はゆっくりと淡々と進んでいきます。少し退屈しなくもないです。緩やかで優しい映画です。

  • 息子と父の(途中からは家族の?)ロードムービー。
    アメリカのロードムービー観ると、「ああ、私もあんなとこ走りたい~」って思っちゃう。
    最近の映画なのになんでカラーじゃないんだろうと思ったけど、白黒の方が雰囲気合ってたかも。
    もう少し突っ込んで描いてほしいとこもあったけど、割といい映画だったと思う。
    でも親がああいう状態になったら、私はあんなに優しくできないだろうなぁ(今から懺悔しとく)。

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