燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科]

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  • 集英社 (2014年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910045410848

燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科]の感想・レビュー・書評

  • 試合後当時と現在とでこれほど評価が180度転換した試合も珍しい。
    当時の評価は「世紀の凡戦」。モハメド・アリに対しアントニオ猪木は終始寝て対抗したためだ。今でもこの構図はギャグに使われるほどである。(笑)
    試合後の猪木はこのため猛烈なパッシングに遭い、さらにアリへのギャランティー契約で莫大な借金を負うこととなり、さらにはそのギャラ問題等でアリ側との法廷闘争にも発展している。

    しかし、当時の観客や視聴者は格闘技というジャンルの目が全然肥えていなかったことや、そもそも最後の最後まで紆余曲折のあったルールを知らされていなかったことなどから、このような酷評となった面は大きい。(ちなみに自分はとても面白かった!)
    現在の評価が大きく変わったのも視聴者環境の向上とこうした事情が広く知られたからであろう。

    さて、その後のアリと猪木はこうした状況を乗り越えて、打って変ってベストフレンドになった。
    甲子園での高校野球で今でもブラスバンドで流れているアントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」(イノキ・ボンバイエ)は、もともとアリの曲(アリ・ボンバイエ)でアリが猪木に贈ったものだ。
    さらに、北朝鮮でのプロレス興行、イラクでの人質解放、猪木の引退セレモニーと、要所要所で2人は関わるようになる。
    闘った者同士にしかわからない友情というものだろうか?

    1976年6月26日、日本武道館。
    本DVDは長らくお蔵入りとなっていた(凡戦との評価とそれ以上に利権問題から)「世紀の一戦」を初DVD化したものである。
    DVDは試合前日までの経過を映像で追ったプロローグと試合自体の2枚構成。

    1枚目のプロローグではアリのビッグマウスが炸裂していてエンターテンメントとして相当楽しめた。プロレスファンであったアリは、試合の少し前まで単なるエキシビジョンマッチと思いこんでいた節もあったらしく、アリの挑発になかなか乗って来ない猪木に対し若干、業を煮やしている感じがある。(笑)実は、その裏側ではルール問題で熾烈な交渉を行っていたのであるが・・・。
    付添のフレッド・ブラッシーも面白かったが、自分は付添のテコンドーの人が愉快であった。(笑)
    そして、2枚目がお目当ての試合のノーカット版である。
    入場前控室からの中継から始まり、試合前セレモニーもきっちり収録されている。
    ルールで、タックル、投げ技、関節技、チョップとほとんどのプロレス技を禁じられた猪木は、現在で言うところのスライディングしてのアリ・キックに終始する。
    15ラウンド制の中、ラウンドを追うごとにアリの左太ももが赤紫色になっていくのがわかる。物凄い緊迫感だ。
    早いラウンドでは、サービス精神旺盛なアリのビッグマウスと蝶のように舞うステップが随所で見られるが、次第にアリの顔は真剣そのものになっていき、ステップも無理に行っているような感じになってくる。だんだんとアリも猪木と似たようなファイティングポーズに!そして、アリのジャブパンチも炸裂。
    噛み合っていないようで、実はしっかりと交差する瞬間があるとても面白い試合だったと思う。
    当時は期待感があり過ぎたのであろうか。自分には満足のいく試合だったし、試合後の猪木の破顔から猪木も満足していたのではなかったか。
    その後、アリは血栓症で入院。猪木も右脚の脛と小指を骨折していたという。壮絶な一戦だったことがうかがわれるエピソードである。

    こうした貴重な映像が時を経て甦るのは誠に喜ばしい限りである。
    アリには当初戯れだったかもしれないが、結局のところこの試合の映像の中で、伝説としてアリも輝き続けるに違いない。
    謹んでご冥福をお祈りいたします。

  • リップサービスの言葉尻をとらまえて
    ビッグなビジネスチャンスをものにした猪木
    しかしモハメッド・アリのスケールはあまりにも巨大だった
    なにしろアメリカのリアルチャンピオンで
    政治的影響力もある
    「プロレス」のつもりで受けたアリを
    真剣勝負の場にムリヤリ引きずり出した猪木が
    結局、その試合を実現させるために
    「手と足を縛られたような」ルールを飲んで挑むしかなかった
    というのは、まあ当然っちゃあ当然の話だが
    そんな猪木が試合当日に見せた戦法は、中腰にかまえての
    狙いすましたスライディング・キック
    ブラジル移民の息子である猪木に、ラテンの魂が宿ったのか?
    ブラジルにはカポエイラという武術がある
    手枷足枷をつけられ
    自由を奪われた黒人奴隷があみだしたとされる技だ
    ルールに拘束されての苦し紛れに出した猪木のそれは
    彼なりの、とはいえまさしくカポエイラだった
    島国日本のペリカン男が、世界を相手にしてなにがいけないのか
    結果的に世紀の凡戦と言われようとも…
    じっさい、DVDの終盤は半分寝ながらの観戦だったけれども…
    それは確かに、自由への挑戦と呼ぶにふさわしい戦いだったのである

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