漫画貧乏 [Kindle]

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著者 : 佐藤秀峰
  • 佐藤漫画製作所/漫画onweb (2012年4月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (184ページ)

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漫画貧乏の感想・レビュー・書評

  • 再読。新しいことをつくるのは人はこういう激しい人なんだろう。

  • おもしろかった!
    今まで(一発当てれば)夢の世界だと思っていた漫画家という職業も、経済という大きな歯車の1つでしかないということが分かった。
    意欲のある若者の才能を利用することでまわっていた世界(若者側もそれを良しとしていたのだが)が変わり始めているのだろう。
    漫画や雑誌はそれが顕著だが、他の業界もまったく一緒で、何かに依存せず自立していかないといけないのかと思った。
    サラリーマンの自分には耳が痛い。

  • 理不尽さや狡猾さが許せない純粋さはわかる。
    自由業は仕事依頼がないとどんなに有能でもそれまでなので、苦労は多そうだ。
    さくらももこが細かくて衝突が多かったとちびまる子のスタッフが書いてるのを読んだことがある。長谷川町子みたいに描くだけ描いて丸投げした方が生きやすい。
    でも、汚さを許せない真っ直ぐさ、自分の作品を愛している人は嫌いじゃない。
    才能溢れる人なのでウェブでも読みたい。

  • 佐藤秀峰の漫画家としてと言うより経営者としての苦悩が伝わる一冊。
    出版社とのやりとりは泥仕合で、全体的に読後感はよろしくない。

  • kindleにて無料本。
    作者の作品は以前ブラックジャックによろしくのみ、
    単行本を買って読んでいた。

    こちらは漫画家サイドの意見のみを載せているため
    出版社側の意見もあるとは思うものの、
    制作に生活をすべてかけている漫画家と、
    言ってしまえばサラリーマンの出版社(編集者)では
    かける重みが変わってくるんだなぁ。と。

    本書を読んでいて
    「あれ?ブラックジャックによろしくを読んでる?」という気分になるくらい
    作者の行動と斉藤くんの行動や思考が一致するというか
    あれは医療だけじゃなく、出版業界に向けての怒りの漫画でもあったのかなぁ、と
    今更になって思ってみたりして。

    もちろん生活が懸かってるので真剣なのはわかるけど
    あまりにも心情が密すぎて、読んでいて辛い…。
    ブラックジャックもそうだけど、もうちょっと…
    仲間を募るとか、うまいやり方がある気がするのですが。
    孤軍奮闘、かっこいいんですけどね。
    ただ、いくら頑張っても、ああいう感じだと
    あまりハッピーな方に動かないんじゃないかと…
    応援したくても重すぎて気軽に手を貸せないというか。


    ただ、最後の方にある漫画家さんから言われた
    「君のやってることは戦争だ。血みどろの戦いに参加したい作家はいない。もっと楽しそうにやりなよ。」
    に対して
    「産まれる時は誰でも血みどろじゃないか。」
    はすごく感動しました。

    今後も頑張ってほしいし、
    頑張ってほしいからこそ、糸が切れないやり方も
    模索してほしいな。

  • 無料だから読んでみた。

    著者の作品のうち、「海猿」はヤングサンデーでリアルタイムに読んでいた。「ブラックジャックによろしく」は最初のうちは単行本も買って読んでいたが、だんだん読まなくなっていつの間にか休載になっていた。
    本書を読むと、著者のキャラクターは「ブラックジャックによろしく」の斉藤そのまんまなんだろうなぁと思う。

    主張したいことは分かるし、それなりに正しいと思う。新しいことを始めるのは応援したいとも思う。ただ、著者も「もっと楽しそうにやりなよ」と言われたと書いていたが、著者の怒りの気持ちが表れ過ぎていて、読んでて愉快な気持ち、前向きな気持ちになれない。

    とことで,著者のサイト・サービスはkindleには対応していないんだ?
    今後はどうするんだろう?

  • kindleで無料だったので。内容的には先日読んだ『作家の収支』(森博嗣)のマンガ家バージョン。自分の原稿料や収入について赤裸々に語っている。……が、森氏の著作が淡々と事実のみを語っているのに対し、本作はどちらかというと著者の出版社に対する不信感とか出版業界の慣例の歪み、マンガ家の地位の低さなどを問題視し、自分が世界を変えるために行動を起こすまでのいきさつなどが綴られている。読んでいると「やっぱり出版業界はダメだな」と思えてきてしまうので元気があるときに読もう。

  • 漫画家達の悲惨な状況が分かった。
    著者は漫画家として素晴らしい上に人間的にも素晴らしい。

  • 漫画って、ここまで儲からないものなのか。
    100万部ヒット、年商2億2000万円でも年収にすると凡そ3000万円。それも漫画家全体の中で僅か1%が享受できるのであって、その他99%はそれ以下である。

    本書を読むと、出版社や書店、様々な利害関係がある中で最も損をしているのが、漫画を書いている漫画家自身だということが分かる。漫画を書くために必要な諸調査の経費は自分持ち、無事書籍化すれば経費回収できるが、できなければそのまま身を削ることになる。

    今後紙媒体での漫画は衰退すると言われる中で、著者はWEB媒体での漫画を考案する。それは漫画onWebという形で成就した。その経緯も掲載されており、著者の熱意には圧倒された。

  • なるほど。
    ネットやニュースで叩かれていた佐藤氏にも勿論思うところや言い分があって、
    言ってることは正論のように思えた。
    出版業界(おもにマンガ雑誌)の闇と先行きに不安を感じずにいられなくなるような一冊。

  • 無料。なんでブラよろが無料なんだろう?という疑問が解けた。海猿の映画化で揉めたこともなんとなく聞いていて、確か他の漫画家も映画化に関して揉めていたから、大体似たような内容なんだろう。腐っている出版業界のことだからさもありなん。漫画家対出版社の構図は宗教やマルチみたいに抜け出せないように感じた。
    社会経験が十分にあるわけでもなく、自然と搾取構図の中に組み込まれていく。
    芸術についての値段は本当にピンキリでこれという最低賃金基準もないから買い手が自由に操作できる。
    痛いところに漬け込まれたら奴隷のようになり創作意欲もなくなり才能も枯渇する。
    その中でいわゆる売れている人たちはほんの僅か。
    一人の漫画家が模索し電子書籍サイトを立ち上げたのは偉業といってもいい。
    が、読み終えた後、佐藤氏のさまざまな言動にその思いも萎んだ。
    ゴーストライターに触発されてなのか、だから検索するとヒットするのか。
    ブラよろも海猿も元々好きでもないし読む気もドラマを見る気も元々ない。
    作品には魅力を元々感じないしこれからもきっと読むことはない。
    この本がきっかけにもならない。

  • 『海猿』や『ブラックジャックによろしく』で知られる佐藤秀峰の電子書籍による販売のための挑戦と実験を記した一冊。著者が『漫画 on Web』に至るまでの経緯として漫画への愛情や出版社に対する危機感/不信感、既得権益への挑戦と(原稿料だけでは不足する経費を著作権収入で補填させる)システムの打破、新たなシステムを構築するための実験が綴られている。

    漫画家を志す人が多いことで出版社はシステムを維持できているように思えた。電子書籍のシェアは拡大しているようだし、今後のシステム(=ビジネスモデル)の構築に期待。

  • 大ヒット漫画の作者でも原稿料だけでは作品を書けない現状。今はどうなんだろう。映画みたいなプロジェクトで作る大作と1人ですべてをする作品に棲み分けが進むのか。音楽,映像,もそんな感じか。小説とかも同じことが起きるのか。詩はそうでもないかな。

  • 壮絶な、漫画業界および、出版業界との戦いの始まりから現在に至るまでの記録と、本気の声明だった。生き暮らすこと、自分の信じる道を貫いて、それを自分の生業として行くことの真剣さと執念と努力と根性に感服。素晴らしかった。いつか真の自由が実現となるよう祈らずにはいられなかった。多くの人に読まれるべき秀作と思う。

  • 結構リアルに収入とか載せるんだなあと驚いた.漫画家について,お金であったり権利であったり,そういった事柄についてはよく知らなかったので勉強になった(もちろんこれを全て事実と判断するのも危ない気もするが)

  • 無料なので読んでみたのだが…おもしろくない。この人の漫画作品同様おもしろくない。「海猿」にしろ「ブラックジャックによろしく」にしろ、この人の描くものってほんんとにつまんないんだよな。視野が狭いつうか視点が一方向というか。

  • 「ブラックジャックによろしく」の著者が、漫画業界の暗い実情を吐露しながら、新しい業界の在り方を模索し続ける自らの在り方を世に広く問うた本。

    漫画に限らず、メディアというものは規模に対する収益逓増が働くので、少数の巨大プラットフォーマーが全てを牛耳り、そこにコンテンツを載せる有象無象のクリエイターは交渉力が弱く、圧倒的に不利な立場に立たされるのが常である。

    著者はクリエイターとして、漫画家に課せられる諸種の「理不尽」な制度や慣習に憤り、契約の見直しなどを通じて孤軍奮闘するが、業界のルールを作るのはプラットフォーマーである以上、単なるいちクリエイターでは、反旗を翻すにも限界がある。

    従って、色々模索した結果たどり着いたのが、既存のメディアを代替するメディアを作り、そこに漫画家の桃源郷を築き上げること―すなわち自分もプラットフォーマーになること―であったのは、必然。

    既存の産業構造は明らかに制度疲労を起こしており、遅かれ早かれ、著者が標ぼうするようなプラットフォームに取って代わられるのは明らかであるから、編集者等の既得権益層が発する愚にもつかない批判など放っておけばよい。10年~20年後、どうせ彼らは皆(職業的に)死んでいる。

    それよりも興味深いのは、ネット上でどのような制度を築けば、クリエイターも読者もハッピーになれるか、である。昨今、ネットの趨勢は、Spotifyを筆頭とした「月額固定で鑑賞し放題」モデルにシフトしてきているが、これは既存のメディア以上にクリエイターが食えなくなるのでは、と懸念されている。つまり、ネットはクリエイターの桃源郷であるどころか、墓場かもしれない。

    その意味で、クリエイター自身が、クリエイターのクリエイターによるクリエイターのためのプラットフォームを作ろうとする試みは、大変貴重であり、著者の挑戦をひとまずは静かに見守りたい。☆4つ。

  • 著者の言うことには一部しか賛同できかねるが、既存のやり方を変えていくのは、このくらいの暴論から始まるのかなぁと思った。

  • ブラよろダウンロードしてなかったーと検索してたらこちらも無料。
    重くて熱くて、一気読み出来なかった。
    コミックってとんでもなくリーズナブル。
    読者としては、色んな漫画を買ってみるべきだな。
    とはいえ、置き場所に限りがあるので、そういう時電子書籍が便利。
    ネックは見開き。なのでやっぱり紙も必要。
    それにしても…好きなコトを仕事にして、お金もちゃんと稼ぐってどうして夢みたいに思えるだろう。
    それを逆手に取られるのも何故だ。
    本当はうらやましいんだろう。
    佐藤秀峰、アヴァンギャルド。応援するぅ。

  • ■書名

    書名:漫画貧乏 [Kindle版]
    著者:佐藤秀峰

    ■概要

    『海猿』『ブラックジャックによろしく』などのヒット作で知られ
    る漫画家・佐藤秀峰が漫画業界、出版業界の矛盾に真っ向から立ち
    向かう!!10年後も漫画はあるのだろうか!?出口の見えない出版
    不況、台頭する新メディア…描いても描いても、原稿料では赤字続
    き…『海猿』『ブラよろ』の作者の漫画の未来に向けた、孤独な挑
    戦と実験の記録。
    (From amazon)

    ■感想

    ここに記載されている事が事実という前提に立つと、面白いことを
    されている方だな~と思います。
    ネットなどで、問題のある作家として度々話題やニュースになりま
    すが、それもそのはずですね。

    こういう方は、どの業界でも叩かれますよね。
    ましてや、今は熱ネットの時代だから、叩かれ方も性質が悪いです。

    「自分で新しいシステムを作る」

    これをやれるのは、本当にやる気がある人だけだと思います。
    この本を読んで、自分が、いかに会社の名前や世間に守られている
    か感じた人も多いおはずです。

    「新しいシステムを作る」という事は、既存のシステムに対して、
    戦争を仕掛ける事です。
    「共存すればいいのに」というのは、それを使用する第3者や被害を
    こうむらない人の意見です。
    共存は出来るかもしれませんが、共存は、戦争が終わった後の話だと
    思います。
    まずは、戦争を乗り切る必要があります。
    しかも、相手は「既得権益」を守ろうとする、保守型人間の集団です。
    保守型が悪いわけではないです。
    元来、人間は、保守的なものです。わざわざリスクを冒してまで、自分
    の利益を減らしてまで、新しいシステムを作るという事に賛成する人は
    いません。
    しかもやっかいな事に、保守人間には、「大企業+老人(勘違い人間)」
    が多いと思われます。
    勿論、それ以外の保守人間も大勢います。

    その保守人間に対して、戦争をしかけ、一時的でもある程度の実績を
    残し、継続させているのは、単純に凄いと思います。

    この本を読んで、嫌悪感を覚える人は、間違いなく「保守側の人間」
    の考え方をする人だと思います。
    論理的な否定はいいですが、少しでも自分の権利が侵される立場で
    嫌悪を覚える人は、「保守側の人間」のはずです。

    どのように反論しても、利益が絡んだ時点で、その人が何を守って
    いるかは明確になります。
    利益が絡まず、しっかり反対意見を持ち、反対している人は、自分で
    物事を考えられる人だし、反対する権利もあると思います。

    何の話をしているか、よく分からなくなってきましたが、とりあえず、
    どこまで出来るか頑張ってみてほしいものです。
    (何か動きがあれば、ネットで話題になるでしょうから、すぐに分かる
    気もしますが・・・・)


    いまさらですが、私はこの人の絵があまり好きではないです・・・
    なので、この本は、文章がメインでよかったです。

  • 周りから理解されなくても、自分の理論を大切にして動き続けなければ突き抜けられないんだろうなぁ、と思った。

  • 電子書籍版で読了。
    この書籍の評価は、評価する人の考えや立場が出版社と漫画家(作家)のどちらにあるかで評価が真っ二つに別れそう。または、恩や仇の観点から評価する人もいるかも。
    ただ、今現在、出版社側に立って評価をされる人は10年後も同じ考え方を続けていられるでしょうか?
    同じく、恩や仇の観点から評価する人は10年後も恩や仇で評価を続けられるでしょうか?
    10年後には答えがはっきりしていると思いますが、漫画・コミックの出版環境は大きく変わるのは間違いありません。違うやり方を模索するしかないのでしょう。
    労働人口が減り、掛けた金額より少ない年金しかもらえない人達が増えてくる10年後に、この国の中だけで漫画・コミックの市場が維持できるとは思っていないので、この著者の考えも一つの回答であると、10年後も思いたいです。

  • 作品同様、作者の生き様には、心が揺さぶられます。
    自分もネットビジネスを始めましたが、これからの時代に必要。
    お金持っていたら、出資したいです。

  • 色々な経緯がわかりやすく解説されていた。
    漫画で食べていくことがいかに困難かが、極めて具体的に記述されている。

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