WIRED VOL.13 (GQ JAPAN.2014年10月号増刊)
- コンデナスト・ジャパン (2014年9月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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ファッションと言うと紙と鉛筆で作るものだと思っていたら、ファッションの世界にもテクノロジーの波が押し寄せていた。3Dを活用して服のデザインを自由に組み合わせたり、データ分析をして売れる売れないものを見極めたり、試着もテクノロジーで手軽にできるなどいろいろな工夫をしている。
パラパラめくっていると墨田区のFABタウン計画が載っていた。墨田区にある3,500の町工場をネットワーク化して、1つの工場にすると言う「未来のものづくりのエコシステム」が進められている。技術力の高さが個々の工場にあるので、ばらばらだった状態を一つに集約して情報発信していけば、停滞気味の墨田区の町工場にも活気が戻るのではないかと言うことだ。「眠るお宝の山」をどう再生していくか気になるところだ。
気になったのは「荒れ狂う世界の天気」だ。日本でも集中豪雨が激しくなり数年前なら考えられなかった状況が生まれている。世界に目を向けてみると、大干ばつ、ハリケーン、山火事など異常な事態が「コモディティー化」してきている。2047年にはこのおかしな天気が「普通」になると述べている学者がいる。それはハワイ大学のカミロ・モラ教授だ。世界各地の気候モデルを分析した結果とある。
そうすると亜熱帯にしか生息していなかった危険な生物がコンテナ貨物や航空便に紛れ込んで空港周辺で生き延びて、デング熱のように人間に被害をもたらす可能性が出てくることも考えられる。
おまけに「視覚とテクノロジーをめぐる24冊」が紹介されている。いろいろな分野の本が載っていて興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示