愛の渦 [DVD]

監督 : 三浦大輔 
出演 : 池松壮亮  門脇麦  新井浩文  滝藤賢一  三津谷葉子  中村映里子  駒木根隆介  赤澤セリ  柄本時生 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
3.14
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本棚登録 : 471
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101178810

感想・レビュー・書評

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  • で、結局何が言いたいの?

    元々の原作があるのでしょうか。皆様のレビューを拝見すると、小説、舞台があるようですが、下調べ不足。

    近くのレンタル屋に行ったら、R-18の表記がなく面陳してあったので少々気になり、興味本位で借りてみた次第。

    あらすじは様々な職業の男女が乱交パーティーに参加して、やっぱり気まずいなとか、あの人いいなとか、あいつどうなの。そんな話。

    まず、『愛の渦』というタイトルに惹かれました。いわゆる肉体関係を持つのに何がしかのプロセスがあり、きっかけとして情念の渦に巻き込まれていく。そんな人間の心理描写があると期待して観ました。

    各々の性に対する姿勢や意識、そういったもので展開していくものと、そう思ってました。

    残念ながら当てが外れました。

    そもそも設定がこじつけがましい。
    ニート、フリーター、会社員、OL、保育士、女子大生、謎の女にぽっちゃり男子。しかも、初回のメンバーが9割を占める。

    こんな面子が常識的に考えて揃うのか?そういうパーティーは恐らく実在するのでしょうが、到底このような組み合わせになるとは考えられないし、普通の人間がこういうアンダーグラウンドな世界に一同に紛れ込むというのが既に違和感。

    又、そういう行為が目当てでそういう場に来ているのにまだるっこしい会話が必要なのか。これを言ったら元も子もないのでしょうが、毎回こんな茶番を繰り広げないといけないパーティーに誰が参加するのか。(これについてはだから初回が多いという理由付けにはなりますが。)

    それに一旦、事が始まると後は開き直ったようにする。次は誰彼としたい、したくない。となり、やれ、こいつはどうだ。あいつはどうだ。とコミュニティが形成される。

    ここで一丁上がり!ミクロな社会の完成です。藪からスティックです。

    もう一度、言います。誰がこんなパーティーに参加するんですか。紹介制でもなければ胡散臭い。リピーターが出るとも思えないし、新規の客がそんなに多いはずもない。

    とりあえず、設定への突っ込みはこのぐらいにして個人的には登場人物のやり取りがリアルには感じられなかった。

    途中参戦のカップル!これには共感できました。これはわかる。馬鹿野郎!彼女を大事にしやがれ!!

    で、結局何が言いたいのかわからず終わってしまったという印象しか残らなかったのが非常に残念。

    けれども、役者の演技は素晴らしい!これは全員。配役もぴたり。これは男性が見るよりも女性の目線で見た方がいいのかもしれません。

  • 都会のあるマンションの一室で、参加した人同士セックスができる乱交パーティーが催されていた。
    男性2万円、女性1000円、カップルだと5000円の料金がかかるこのパーティーに、親から仕送りをもらっている引きこもりニート(池松壮亮)や地味な外見の女子大生(門脇麦)、ごく普通のサラリーマン(滝藤賢一)らが集まってくる。
    性欲を満たしたい彼らの本質が剥き出しになるような一夜が始まる……。
    人間の本質をあぶりだした伝説の舞台を、禁断の実写映画化。
    R-18+
    心と体が丸裸になるセックスという場面でさらけ出す男と女の本音と駆け引き、牽制し合ったり駆け引きする男と女の関係が恋愛模様の戯画のようでコミカルで切なく、等身大の男女を演じた池松壮亮と門脇麦のぎこちないやりとりや心の通わせ方や拗らせた内面(門脇麦が好きなのに思いを振り切るために他の女とやったり、門脇さんを誘う男に嫉妬したり、男女の温度差)が印象的です。自己の欲望と本音を解放させる過程で、自分のコンプレックスや本音と向き合うのがヒリヒリします。性と心の付随する嫉妬や執着や独占欲いろんな思いが赤裸々に描かれた傑作映画です。

  • かなりの衝撃作。
    門脇麦ちゃんが若いのにここまで体張る??と驚いたのを覚えてます。

    舞台はとあるマンションの一室にある乱交コミュニティ。

    事情はそれぞれで、性的に人に見られるのが好きな人や、色んな人と経験したい人、そして童貞の男などなど。

    かみんな裸の異様な映像ですが、描かれるのは性という繋がりを通した初対面の男女の人間の駆け引きなどの人間模様が中心。
    最初のシーンから、何度か相手が変わるうちに徐々に人間関係や派閥が変化していくのがおもしろい。
    かなり際どい舞台劇といった雰囲気。

    麦ちゃん演じる無垢そうな女子大生が謎なのですが、そこが最後まではっきりとは読めないキャラクターだったのが気になる。

    まぁそこがある意味男と女。

  • 都内のマンションの一室で経営される、乱交部屋。
    そこにはいろんな経緯を持ったスケべでやりたくてたまらない人たちが日夜集まる。
    23時から朝の5時まで、男女が集い、行為が繰り返される。
    悶々としながら集まった初対面同士が打ち解け合いながら物語は進む。  果たして、身体の関係から愛は生まれるのか。

    池松くんと門脇さん始め、ずーっとタオル一枚のシーンや全裸のシーンが続く。
    いやぁ、すごいなぁ、普通映画でここまで今のご時世で出来たことよかったと思う。

    社会ではいつも上っ面でスケべな妄想を覆い隠した上っ面で過ごしながら、記号や仕事によりレッテルを貼られたり、デブで承認されずに童貞のままの人も、ここにくればそのレッテルが取り払われ、名前すらわからずにビジュアルと少しのコミュニケーションで軽い承認が得られる。

    普段の社会生活の中から省かれた、本当の意味での「自分」がそこでは丸裸になり、知らない者同士だからこそ言えること、やれることが生じる。

    主人公は3回の行為を通して、淡い恋心のようなものを抱く。
    あの環境で、愛を感じる者もたまにはいると思うし、身体の関係から入っても、人は愛し合えるし、それを持続できることもある。
    スワッピングという行為もその延長線上。

    最後の、電話かかって来て会ったけど、電話番号消して欲しい〜女の子の戸惑いの顔のあたりもよかった。
    そんな吹っ切れるもんじゃないしねぇ。本当の自分といつもの社会生活の中で見せている上っ面の自分を完全に切り離すことはできずに、どこかで繋がっている。
    だから、「ここではないエロいどこか」としてそういう場を社会生活の何気ない瞬間に思い始める。

    でも、ああいう場は1回限りにしとかないと、2,3回行くとはまったまま出れないよ、ということも聞いたことがある。

    何れにしても、乱交と言いながら、そこまで激しくは無いが、それを用いた人間の心模様をうまく描き出したり、ああいう場をテーマに描いたのは、素晴らしいと思った。

  • 乱交パーティーなんていうから、どんなとんでも映画かと思ってしぶってたら、すごくよかった、、、。

    エロいんだけど、エロくない。
    エロに期待してみた人は期待はずれかも。

    見知らぬ男女が集まって、セックスをするお店。そこでのある一晩を描いた話。
    セックスの激しい演出ではなく、人と人が距離を縮めていくところがすごく丁寧に描かれている。

    池松くんと門脇麦ちゃんのあの眼差し!もう、語らずして語っているというか。こっちまでどきどきする。最後まで切ない二人の表情。ああ、朝方の優しい光と優しい音楽がまた心に刺さりますな。

    あと、窪塚洋介はこういう役ほんと似合いますね!(笑)

  • やはり女性の方が現実的と云うか冷静と云うか…
    日本人らしい初対面の固さが次第に氷解してからの人間模様はなかなか面白かったです。
    オドオドやキョロキョロなど視線や眼差しで物凄く伝わってくるのが秀逸です。
    しかし男女問わず、世渡り上手でも不器用でも臆病でもヤリたい衝動だけでなく性に対しての欲求や悩み事があるんですねぇ〜
    それに愛されていると云う不安、愛していると云う疑念を振り払うって難しいんですね。面白い映画でした。
    一時的な愉悦や、ある種の躁状態で得たものは、やはり儚い非現実でしかなく、リアルのキビシさを垣間みた気がします。身体で理解し合う…って至極当たり前で本質を付いているようですが、やはりそれだけでは普通じゃないんですね。

  • 乱交場という己の性欲をさらけ出す場の中で、皆が本性をさらしていく。最初のぎこちない会話で、その空気が見ているこっちもすごく痛々しく感じる。
    しかしふとしたきっかけから、自分の性癖などを一気に語り始め、また他人を悪びれもせず悪口を言うさまも含め、人間の性が見える。

  • 小説のように、気まずさや微妙な距離感が伝わってきた。
    ただ、何を伝えたいかは理解できなかった。

  • こういう極端な世界も映像化されると、
    さほど遠くないトコにあるかと
    錯覚させられる。

    一部の人にはスポーツのようで。
    これがメジャーになると、倫理は一変するな。
    それはそれで好きにされたらいいけど、
    身内にいたら、ちょっと考える。

  • 乱交パーティー

    そんな舞台でも不思議なもんで、あくまでありふれた人間の距離感がそこにある。

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著者プロフィール



「2017年 『シマエナガさんの12ヵ月 カレンダー 2018(卓上)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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