【保存版特集】大江戸武士の暮らし図鑑
・大名の身分と暮らしを徹底解剖
・江戸藩邸の武士の仕事と日常生活
・幕府の直臣旗本・御家人の身分と暮らし
・町奉行と与力・同心の仕事を完全解剖
・下級武士の食生活の実態
・武士のファッション図鑑
・武士のお金と家計の実態
・武士の一生図鑑
・武士の作法としきたり
・幕府の役人職制と仕事の実態
ビジュアルが充実していて嬉しい。最近、戦国物は食傷気味で立ち読みにとどめているが、江戸物ということで購入。
監修・文は、山本博文、河合敦、中江克己、安藤優一郎、菊地ひと美、永山久夫、菅野俊輔、八幡和郎、丹野顯、大石学(監修のみ)といった方々。
雑誌ということもあってか、あえてわかりやすくしているせいか、端折った感じも見受けられる。
図版には明らかなミスがあり不満がある。切絵図の解説(p16)で中屋敷、下屋敷の表示に誤りがあるし、旗本の出世コースとして、大目付が遠国奉行より下位だったり、留守居役が幕府の中枢とされている事もどうか。(格が高いという事と権限があるという事を混同しているように見える)
城内での序列も、図の中では布衣を無位の平士として最下位においているが、6位相当とみなされており、重き御役人であり、布衣ではない旗本も多かった。
貴重な図版が多数収録されており眼福ではあるが、残念な事である。