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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4562227882730
感想・レビュー・書評
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母と息子。それぞれに自分の人生を生きているが、自分の死を見つめ、人生の最後を自分の意思で閉じることを決断した母とその意思を知った息子。
何故か、それからの息子に気高さを感じた。
母にはそれを超越した覚悟と迷いをみた。
そして、死に至る前の生の証を確認する姿と、訪れた死のあとの時間の流れの向きの違いが迫ってくる。
身近な人の死、自分の死、避けることのできないこのテーマを先送りすることはできない。
‘死は忌み嫌うものではなくて、良きものとして終え、新たな始まりを生み出すもの’
そのために、逃げてはいけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「どういうふうに死ぬか」は人にとってとても重要なこと。死が人間どうしの関係をつくっている面もある。
あなたの人生は幸せでしたか、と聞かれて、人生は人生ですから、と言いきるクールさや、死生観を描きながらも押し付けがましくないところがとても良い。
ターミナルハウスは思った以上に幻想的な美しさが流れる空間で、スイスにはこういうところがあるのか、と、噂には聞いていたが、新鮮な驚きだった。
いよいよ最期を迎えるときの母役の方の演技が、なんだかとっても良かった。