手紙魔まみ、わたしたちの引越し

  • 密林社
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  • Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 4560491323126

感想・レビュー・書評

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  • 雪舟えまさんが、手紙魔まみのモデルだったとはつゆしらず。もちろん、本人が全くあのままということはなく、別の確固たる世界観を持った人で、以前に穂村さんが熱烈な手紙をもらったことにインスパイアされたのだとか。また、2011年の本人インタビューで、穂村さんがつづきはもう書けないよね、という旨のことをいいつつも、今回歌を寄せてくれているところに、心境の変化はあったのだろうか。そして、本人も、少女の視線を借りてというところに、気持ち悪いよね(笑)といいつつ、これまでの作品も正調を押さえた上で、破調、破調を楽しんで来て、表現の幅を広げたいという思いに後押しされてのことと読めた。/気になった歌は、/噛る、とか、鏤める、とかの持つ密度。密度とはかがやく余地のこと(佐伯紺)/ねえ、きっとなんでもするわおねがいよやさしさだけのバファリンで、して(藤本玲未)/洗濯機に集まってくるかたつむりに1から9まで書いてゆく夏(穂村弘)/磨かれた硝子の中の青空へ 脳震盪のセキセイインコ(穂村弘)の四首。笠木拓さんのつむぐ、先輩とちがう「まみ」の物語、紅茶葉が校舎の2階からさらさらとおちていくシーンの青春味あふれるところ。/井上法子さんのつむぐ、まみの独白。「でも、思い出す景色があるでしょう? 蘇る声色があるでしょう? 星のめぐりのそとがわで、離れがたい、わすれてはいけないような、それらの記憶をかかえて、だまって抱き寄せて、引き受けて、こころで回転させているところなんでしょう?」/そして、文月悠光さんの詩「つみほろぼし、罪をほろぼす星のこと。/どこがおとなになった?って/からだじゅうをノックしていくから/ねえ、さなぎの頃をおしえて。」という一節が気になる。

  • 穂村弘へのインタビューも載せた、バラエティに富む質の高い同人誌。

  • ☆2 水無瀬
    穂村弘へのインタビューも載せた、バラエティに富む質の高い同人誌。

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