惡の華(11) (週刊少年マガジンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 一生忘れない作品だと思う。
    の魂を擦り削った作者渾身の作だと思う。
    同じことは最近読んだ
    『おかえりアリス』でも感じた

    最近押見作品をずっと読んでいる。
    10巻の第43話「君は気づいているか」
    春日が常磐さんと銚子・外川を
    訪れるシーンが忘れられない。
    とくにP179。次のページを捲れなかった

    11巻P110もよかった。
    大学生になった春日。よかったなと思った

    キーワードは「自分に正直」。
    仲村さんはそう生きたかったのだと思う。
    それなのに「社会の価値観」が
    自分に纏わりついてくる。
    彼女にとってそれはグロテスクな
    ものだったのだろう。
    一人で懊悩している時に
    偶然春日が佐伯さんの
    体操着の匂いを嗅ぐのを見掛ける。
    それは暗闇の中の一筋の光、
    同類を見つけた瞬間だった。
    それにすがったのだろう。
    だが春日は自覚が薄く無防備に
    「社会の価値観」に染まっていく。
    彼女はそれがもどかしく、
    春日に纏わりつく「社会の価値観」(クソムシ)
    をむしり取ろうとする。
    「自分に正直」を貫くため
    二人は祭りでの焼身を決行しようとするが
    直前彼女は春日に自分の幻想を
    重ねていたことを自覚し
    春日を突き飛ばし、一人で死のうとする。
    高校生になった春日は常磐さんと出会って
    「自分に正直」に生きられる事を知り
    仲村さんに会いに行くことを決意する。
    銚子で母親と暮らす仲村さんは
    抜け殻のように生きていた。
    春日が浜辺で仲村さんを投げ飛ばしたのは、
    「自分に正直」に生きるられることを
    彼女に伝えたかったのだろう思う

  •  そしてついに最終巻。
     再会。
     そしてそれぞれの未来。
     圧巻のエピローグに言葉もない。
     一筋縄ではいかない、途方も無い青春ドラマ。
     一生の間に何度も何度も読み返したい傑作。
     絵もどんどん上手くなっていって、この最終巻ではもう芸術作品の域に達しているな(゚д゚)!
     ことに佐和チャンの心象風景描写には仰天させられた(゚д゚)!
     
    (分かる人にだけ分かる「解読結果」——
    『科白が少な??????けどじっくりと読んだ。この物語も終わってしま??????と????悲しさもあるん??けど、それよりも、もしかすると比喩でも何でもなくあの???仲村さんには世界がああい????に見えてた??かもしれな????思うと?悲しいとか??な????かかわいそうとかそれだけではなく???春日が??転車に乗って現れた時??救われた感じとかが圧倒的で、なんだかとてもじーんとしてしまった???また最初から読み直してみようっと?』
     ——だそうです。『???』の部分は解読不能)
    2022/08/15
    #3354

  • コミックでどきどきできるってすごい!

  • 連れ戻された高男と仲村さんが、どんどん煮詰まっていき、暴走していき、最後は夏祭りのステージで「私もクソムシだ」「私こそクソムシだ」と叫び焼身自殺を図り、果たせなかったところまで語られる中学編。誰も知らない町に引っ越し息をひそめてくらす高校編。再会した佐伯さんにがっかりしたと言われ。でもまた本が好きなこと、小説を書くことを通じて仲良くなった常磐さんに激しく心惹かれ、僕がきみの幽霊を殺す 下りようこの線路から きみが好きだ、と告白し付き合うこととなり。自分の来歴すべてを語ることがきっかけで、仲村さんとふたりで会いに行くことに。「僕はうれしい 仲村さんが消えないでいてくれて」。/そして、紆余曲折を経て、自分の居場所を見出し、自分でも衝動的に筆を取るところで閉じられるストーリー。

  • 遘醍區縺悟ー代↑縺?s縺?縺代←縺倥▲縺上j縺ィ隱ュ繧薙□縲ゅ%縺ョ迚ゥ隱槭b邨ゅo縺」縺ヲ縺励∪縺?s縺?縺ィ縺?≧謔イ縺励&繧ゅ≠繧九s縺?縺代←縲√◎繧後h繧翫b縲√b縺励°縺吶k縺ィ豈泌湊縺ァ繧ゆス輔〒繧ゅ↑縺上≠縺ョ鬆??莉イ譚代&繧薙↓縺ッ荳也阜縺後≠縺ゅ>縺?「ィ縺ォ隕九∴縺ヲ縺溘?縺九b縺励l縺ェ縺?→諤昴≧縺ィ縲∵ご縺励>縺ィ縺句?縺ェ縺?→縺九°繧上>縺昴≧縺ィ縺九◎繧後□縺代〒縺ッ縺ェ縺上?∵丼譌・縺瑚?霆「霆翫↓荵励▲縺ヲ迴セ繧後◆譎ゅ?謨代o繧後◆諢溘§縺ィ縺九′蝨ァ蛟堤噪縺ァ縲√↑繧薙□縺九→縺ヲ繧ゅ§繝シ繧薙→縺励※縺励∪縺」縺溘?ゅ∪縺滓怙蛻昴°繧芽ェュ縺ソ逶エ縺励※縺ソ繧医≧縺」縺ィ縲

  • ストーリーにつまって最初に帰結した形かな。
    青春の鬱屈から始まった本書だから、
    主人公が彼女出来たりしてリア充になっちゃうと破綻しちゃうんだよね。
    ここ数巻は、主人公が美人から愛されたりして、
    読んでるこっちに鬱屈がたまってました。
    だから、このラストは好き。

    みんなクソムシだった。
    結局、性根はあの頃から発展して欲しくない。
    それが、私の願望。

  • 悪の華最終巻読み終わったけど話の割りにはめっちゃ清々しい終わり方だった〜

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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