【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫) [Kindle]

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著者 : 高野秀行
  • 集英社 (2007年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (275ページ)

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【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1995年、中国国境に近いミャンマー東北部、世界最大の麻薬地帯。かつては首狩り族として、現代ではビルマ屈指の反政府ゲリラ軍として恐れられる少数民族ワ人の村での7ヶ月に渡る滞在記。

    なのに、著者が語る日常はどこかゆるい空気が流れる。銃を持つ村人たちの写真も少なからず載ってはいるのだが。。。老人やおばさんに混じってケシ栽培の農作業を手伝い、村の男たちと酒を酌み交わし、マラリアに罹ったりアヘン中毒になったりしがらも、彼らが何を信仰し、何を大切に思い、どんなことに喜び悲しむかをひとつひとつ理解していく姿に、読書前の色物的な先入観が良い意味で裏切られる。
    ホメロスのオデュッセイアーやアヘン戦争などを通じて語るアヘンの来歴や、民族の十字路と呼ばれるタイ・ミャンマー・中国国境地帯の近現代史への触れかたにも、彼の仕事への真摯さが伺える。

    ゴールデントライアングルとして知られた危険地域の核心部への長期潜入取材という大胆な発想と行動に驚かされるだけでなく、おかしさも、苦さもあり、また、辺境の小さな村落で伝統的な暮らしを営む村人たちのごく普通の日常も、ゲリラの村ならではの特異さもある(トラックの荷台で前線へ送られる少年兵たち!)、著者があとがきでこの本を「自分の背骨と呼ぶべき作品」というのが納得の一冊だった。

  • なんかほっこりする一冊でした。
    もう無くなってしまったものへの郷愁にも似た読後感。

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  • アヘンを栽培している以外は、いたって普通の村だったという印象。

  • 先日、ふと「何のために本を読むのか」という話題を目にした。個人的には単なる娯楽というか、暇潰し以外のなにものでもないのだが、人によっては「著者や登場人物の経験を追体験して、知見を広げる」ために本を読む人もいるらしい。そういう人にとって、高野秀行の紀行文はどれを取っても秀逸の一言だろう。特にこの『アヘン王国潜入記』は、その高野秀行が「自分の背骨」とまで言う一冊で、ビルマ(ミャンマー)と中国の国境ワ州の村で、アヘンを植えて、育てて、収穫するという、まさに「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやる」を地で行った一冊だ。

    アヘンというと、日本では絶対悪のイメージがあるが、それを栽培し、生活の糧としている人達は、普通にものを食べ、排泄し、子供を生んで、死を悼む、普通の人達だ。高野秀行の筆によって描かれる普通の人々というイメージと、CIA から名指して指定される麻薬王というイメージのミスマッチが激しく、価値観を大きく揺さぶられる。

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