幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) [Kindle]

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著者 : 高野秀行
  • 集英社 (2003年1月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (216ページ)

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 幻獣ムベンベを追え

    自分自身は決して物好きではないが、物好きの人間の行動を見るのは楽しい。常人の理解できない理由で行動してくれる。本書の登場人物は鉄板級の物好きだ。

    本書は、早稲田大学探検隊11人が内戦前86年のコンゴのジャングルの奥地で過ごした1カ月を記したノンフィクション。目的はテレ湖に棲むムベンベという幻獣。目撃者は多いが、写真もない。恐竜の生き残りかもしれない。その昔、ムベンベを捕まえ、食べてしまった村は全滅してしまったらしい。

    この本の面白いのは、ムベンベよりも探検隊の11人の1カ月の行動だ。
    ガイド、ポーターとして雇った原住民との確執と交流、ヘビや野ブタはもちろんカワウソ、果てはチンパンジーまで食べなければ過酷な食糧事情、マラリアの恐怖、謎の隕石、テレ湖に対する原住民の恐怖心などなど娯楽色の濃いノンフィクション。特に食べる描写は面白い。チンパンジーの肉は固く味がないらしい。まぁ、一生食べないと思うが。
    「はっきり言って 、なぜ自分がこんなことをしているのかわからない 。わからないながらも 、あまりに無意味な活動をしているので 、なぜか快感すら覚える 。 「普通の人は 、ちょっと真似ができないな 」と思う 。当たり前だ 」

    本書は高野秀行の処女作。多少、青臭さはあるが、面白い。★3つ

  • 全力かつ真剣に馬鹿なことをする大切さは必要であると再確認。

  • 辺境作家 高野秀行が1989年、早稲田大学探検部時代に記したデビュー作。栴檀は双葉より芳しというか、馬鹿は死ぬまで治らないというか、すでに後の数々の辺境記につながる要素が見て取れる。すなわち、現地の言語に対するこだわりと言語勘、人々を見つめる温かな目線、そして何よりテーマ選びの荒唐無稽さだ。

    ネッシーに対抗しうる幻の巨大生物、テレ湖のムベンベを求めた「探検」の末、そこに現れるのは、単なるスキャンダラスな謎の生物ではなく、伝統文化と伝説、現代国家、科学、言語学が正面衝突する多層的なノンフィクション作品だった。

    登場する隊員たちの写真が巻末に掲載されているのだが、誰もがみな若い(幼いくらいに若い)のが印象的。大学時代にしかできないバカってあるよなー。

  • 命がけだけれど、牧歌的で、でたらめだけれど、信念があった。

  • 高野秀行デビュー作
    見つからないとはわかっていても、何か期待してしまう。
    アメリカの連続ドラマと同じで、教訓めいた結論や大団円はないんだけどね。
    それでも高野さんのノンフィクションが好きだ。

  • 誰もやったことのない事に挑戦することの面白おかしさをさらっと書いた作品。
    クレイジージャーニーがきっかけで知ったけど、インターネットもない時代に徒手空拳でアフリカのジャングルに住む幻の獣を探しに行くという情熱、名だたる企業から様々な支援を得て、単なる娯楽を研究の高みへ上げる戦略性、そして現地の言葉を操り現地の風習を自分に取り込むコミュニケーション、どれもビジネスパーソンとして大切なことだと感じた。
    結果も大切だけど、そこに至るまでの課程がどれだけ次のステップにとって大切なのかも考えさせられた。

  • コンゴにある湖に生息するという怪獣ムベンベを探しに早稲田の探検部の人達が旅立ち、40日間湖で、ムベンベ探しに翻弄されるというお話。
    ただひたすら湖を眺めて怪獣が出るのを眺めているだけの話なんか面白いのかな?と思って読み始めたが、現地の人たちとの揉め事や友情、コンゴの大自然との戦いなど、最後まで飽きることがない冒険譚だった。
    社会人になって、アフリカはおろか外国に行くことなど殆ど無くなった というか不可能になってしまった今の現状では、こういう冒険譚を読んでワクワクだけはしていきたいなと思います。
    高野さんの書籍は、知らず知らずに5冊ほど積ん読で保有している模様。また別の冒険譚を読みたい。

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