辺境生物探訪記~生命の本質を求めて~ (光文社新書) [Kindle]

  • 光文社
3.88
  • (5)
  • (6)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (483ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 地底などすごいところにすんでいる生物を研究する話……だけど、後半の著者の生き物感と気候変動について、が面白かった。
    最初に地球に温暖化をもたらしたのは植物。こんなにも大きな環境破壊をする生き物は他にいない。
    人間の活動の結果二酸化炭素が上昇し温暖化が引き起こされるのは間違いないが、植物に比べれば微々たるもの。
    地球の温度は万、億、単位で変動しており、今の人間が反映しやすい気候は一時的なもの。寒冷化に対応する策としてどんどん二酸化炭素を排出して温暖化させるのは悪くないのでは?などなど。
    正否はわからないが、視点が面白い。

  • 生物の話だけれど、宇宙や深海、地下の環境は地学など様々な予備知識が必要。でも、対談形式で注が充実していて分かりやすかった。当時進行中だったプロジェクトについては、URLがあるから、情報をフォローアップすることができるから、編集の方に感謝。新しい長沼先生の本をもっと読みたいと思った。

  • ふむ

  • 辺境生物について学んでみたい!という凄く単純な理由で読み始めたが、楽しんで読むことができた。会話形式で進んでいくので読みやすかった面もあるかもしれない。自分が知らない環境について、色々知ることができたのも大きく、特に最後の「生命とは何か」という会話は面白かった。

  • どんな辺境でもこの地球上には生物が住んでいます。深海、海底火山周辺、地下深く、宇宙空間、強烈な放射線環境。どんなに過酷でも生きています。

    過酷と言っても人間基準なので、その生物にとって過酷なのかはわかりませんが。

    哲学や宗教の世界では「なぜ人間は生まれてきたのか」がテーマの一つですが、それよりももっと根本的に「なぜ生物は生まれてきたのか」に迫る一冊。

    生物の起源は地下なのか、地上なのか、宇宙なのか・・・

    これからの研究に期待です。

  • これぞ、まさに読書の醍醐味。
    全く知らない世界に触れる旅である。

    やはり科学者はすごい。
    地球から見れば、酸素も毒。
    これぞ、逆説思考笑
    そして、地下の微生物は、地上の全生物と合わせてもその数は多いなどなど。

    素晴らしい本であった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構研究員)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)、『形態の生命誌――なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書)、『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(共著・光文社新書)、『地球外生命 われわれは孤独か』(共著・岩波新書)、『生命の始まりを探して僕は生物学者になった』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2016年 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長沼毅の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
岸見 一郎
ジャレド ダイア...
ジャレド ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×