秘密 -トップ・シークレット- 5 (ジェッツコミックス) [Kindle]

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  • 白泉社
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  • 短編・兄弟の話。あと2巻犬の話。全巻読み終わって、この2編が一番好き。尼では散々だが監察医の三好先生良いキャラである。優秀、有能、美人。きっと家庭的にも何不自由なく育ってきたのだろう。確固たる意志と正義感とプライドはその揺るぎない土台あってのものと(勝手に)推測する。薪に「想像力の欠如」と言われているが、彼女は単に「健全で真っ当な思考、嗜好」を培っている。それを赦されてこれまでを生きて来られたのだ。そんな彼女の人生への薪の嫉妬だ、と考える。また三好自身もそれを「凡庸」と受け取って、甚くプライドを傷つけられている。仕返しも優秀、真っ当な直球勝負。これぞ清水玲子らしい The女! 面白い。面白いよぉー。三角関係については個人的には気にならない。っつーか、清水玲子の作品には中性的な人が必ず(?)居るので(今作は薪)いつもの感じかなーくらいに思っている。さて。想像力の欠如は監察医には致命的だと思ってしまいがちだが、それはこれが物語だからだ。実生活で考えれば、弁護士も医者も学校の先生もサラリーマンも、至極真っ当で健全で優秀な人で満ちている。だから社会は回っていくし、だからこそ「まさか」はなかなか予測されない。

  • 読めば読むほど何が正義で悪なのかわからなくなる。
    岡部さんの話は、捜査する側も葛藤があるっていうことを短い話ながらも端的に伝えてくる。

  • うおお、なぜこうも

  • 怖くてせつない…やりきれない気持ちになります。岡部さんの章では少しホッとしましたが。ミステリー&ホラー

  • 薪の観察眼は恐ろしい。その頭の構造はいかほどに。「中には掘り返さないで、おいた方がいい死体もある」後味の悪ーいエピソード。アル中と暴力と。に人生狂わされたらうかばれない。「自分の意見を男に代弁してもらわなければ、ならないようなバカな女に私をしないで」雪子さんの言いたい事はわかるが、その結果を招いたのは自分なんだよね。プライドが高いのも良し悪し。「口があるんだから話し合って、耳があるんだから聞いて。たずねて説得すれば全て解決する。話し合って誤解もわだかまりも解消されていく。本来そうあるべきなんです」一番まともなのは顔の怖い岡部かも。

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著者プロフィール

十文字学園女子大学名誉教授。桐朋学園大学(ピアノ専攻)卒業後、NHKラジオ幼児番組「ピッポピッポボンボン」、教育テレビ「ふえは歌う」などにピアノのお姉さんとしてレギュラー出演。現在は後進の指導をはじめ、朗読ミュージカルのピアノ演奏、雑誌等での音楽あそびやリズムダンスなどを発表し好評を得ている。

「2022年 『保育のうたあそび決定版-ワクワク☆春・夏のうた-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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