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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (191ページ)
感想・レビュー・書評
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壮大なストーリー。たくさんのエピソードが絶妙に絡んでくるが最後にすべての謎が解ける。
読後感も複雑で上手く言葉でまとめられない。
実写映画化は原作の素晴らしさを表現できていなかったと思う。
エピソードを絞り込むところまではやむを得ないが
よく分からない人物が出てきたり妙なところを誇張していたり伏線かと思ったら特に関係がなかったり
何より原作全体に流れている優しさやユーモアがなかった。
エピローグの中で、薪さん自身の秘密に対する気持ちが変化した理由がもう少し描かれていて欲しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
閑話休題的な事件も挟みつつ、総ての事件は総じてこの結末までリンクしていたのかもしれない。「自分を嫌いにならないで下さい。この世の中であたなだけがいつまでもご自分を嫌って憎んでいるんです」青木ほど真っ直ぐにぶつかる部下がいてよかったね。と、思った瞬間で。「同じように総てに対して、誠実に考える24才の男が好きになったの」雪子さんも薪も「鈴木」という過去に引きずられていたが、青木は青木で。「この人は誰よりも自分が「欲している」「望んでいる」事に気がつきもしないで「それ」を人に与えようとしている」と青木は薪のことを理解しているが、「おまえは僕になろうなんて思うな。人に目指される「青木」になれ」薪の願いはきっと岡部も小池も自分のミニチュアではなくそれぞれの持ち味をいかした室長になることなんだろうな。
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