苦海浄土 わが水俣病 (講談社文庫) [Kindle]

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著者 : 石牟礼道子
  • 講談社 (1972年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (212ページ)

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苦海浄土 わが水俣病 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的だった。

    「文学」にしかできないものがあることを知った。詩的な表現で描かれる近代以前の暮らしと自然。そして、牙を剥いて襲いかかってくる化け物のような近代。

    世界中の人々に薦めたい。

  • 方言が多く、イマイチ理解し辛かったです。

  • 済的には裕福でなくても、新鮮な魚を豊富に食べ、近隣の人たちともつながって、豊かでそれなりに楽しく暮らしていた人びとを、突如として不可解で残酷な病いが襲う。しかも公害という人災だ。メルトダウン後のフクシマも同じではないか。

  • 方言が多用されており、詩のようなリズムと、生身の人間の生を描いたリアリズムがある。が、読みづらい。2巻、3巻と続くようだか、これ以上読む気にはなれない。

  • -2016.2.14
    星五つは全ての人に勧める本、といふ基準で付けてゐるので、これも五つ。ただ、多くの人達からの聞き書きやルポルタージュが相互の関係を明示せずに並んでゐるので、編集前のやうな印象を受けた。意図的なものかも知れないが。
    熊本の漁師の豊かな自然に恵まれた生活と、水俣病に侵された後の暮らしとの対比が痛ましい。責任を認めようとしない政府や企業の姿勢や、水俣市民と被害者との対立など、今日の日本でも良く似た構図が繰り返されてゐる。
    少数の犠牲によりその他大勢が「豊か」になることは倫理的に許されない。ただ、世の中を動かすためには、倫理に訴へるだけではなく、さうした「豊かさ」は構造的な弱さを持つてをり、やがてその他大勢にも同じやうな被害が及ぶことを分かり易く示すことも大切だらう。地球温暖化は、さうした問題の一例だ。

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