殺人鬼 ――覚醒篇 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 表紙を見た時サイコパス話かな?と予想してしまいましたが、まさかのド直球スラッシャーもの。
    お約束のエロ・即・死も文章表現ゆえに色々とモザイクが掛かってないのでグロ耐性のない人は要注意です。
    読みすすめるとなぜが低予算映画のようなチグハグさに違和感を覚えますが、そこからの大惨劇は圧巻…
    でも感想はスラッシャー映画(あくまで誉め言葉)前世紀のホラー&スプラッターブームに思い入れのある人にはオススメ、でなければかなり人を選ぶかと思います。

  • B級ホラーの日本版。
    過激な描写があり、かなりグロイです。
    しかし、それがまたいい!!
    生ぬるさは一切ない、容赦のない殺人鬼だからこそ読んでるこちらもハラハラドキドキする!!

    ここまでグロテスクなホラーも最近はなかなか見当たりませんからね
    ※グロいのが苦手な方は読まないほうがいい、トラウマになるレベル

    最後の方の謎解きは割とどうでもいい。
    正体不明だからこそ恐怖が増すというもの!
    ミステリー要素はいらないと思います。

  • 四半世紀ぶりに読み直しました。
    内容が内容だけにけっこう覚えていて、トリックがわかったうえで復習する読み方をしました。
    あと昔読んだ時にもたまたまトリックは見破れました。いよいよ終盤になってからですが。

    というかこの作者さんって○○トリックの名手だけあってわりといつもこのパターンですよね。
    でも技巧に長けておられて、私は見破れないことが多く、再読時には「おおっそこまで書いちゃう!?書いちゃう!?」と楽しませていただいています。

    冷静に読むと、改めて、作者さんはサービス精神が旺盛だなと思いました。

    今回は、いかに残虐に、気分わる~く殺すかという課題にあえてチャレンジして、読者を楽しませようというサービス精神です。

    やはり本格ミステリの作家さんは、この精神が肝要ですね。
    ごちそうさまでした。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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