それでも夜は明ける コレクターズ・エディション(初回限定生産)アウターケース付き [DVD]

監督 : スティーヴ・マックィーン 
出演 : キウェテル・イジョフォー  マイケル・ファスベンダー  ベネディクト・カンバーバッチ  ポール・ダノ  ルピタ・ニョンゴ  ブラッド・ピット 
  • ギャガ
3.60
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本棚登録 : 354
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921400015

感想・レビュー・書評

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  • 実話をベースにした主人公のストーリーは、それはそれで過酷で凄惨、そこから何とかサバイバルする展開は確かに感動ものの作品に仕上がっている。
    が、やはり目が行くのは、そして考えなければならないのは、奴隷となり差別を受け続ける、その他大勢の黒人や、差別される側のことだ。
    自由黒人や、苦労の末ではあるが人権が回復された主人公の陰で、おそらく全ての人間の業ともいえる赤裸々な差別と、内なる差別、そして差別意識を自覚しどう克服していくのか、それが最大の命題だ。

  • あっという間に奴隷の身分に主人公の境遇は悲惨の一語に尽きますが、結局主人公は身分を保証する人が現れて解放されるわけで、これは言わば「勝ち組黒人」であろうと。そもそも自由黒人って何なんだろう? 黒人のなかでも階層差別があるってことなのかな。

    なにげに印象に残るのがマイケル・ファスベンダー。ドイツ人のはずなのに、どっからどうみても典型的な南部の白人というところがすごい。

  • 非常に暗いしつらい描写が多い。
    人権について考えさせられる。

  • マイケル・ファスベンダー、下衆な役もはまってる。

    奴隷の扱いが酷い。人間としてではなく道具という統一見解ってのが、もう、その時点で、自分達が人間以下。どこの国でも似たようなことや人種差別はあったとは思うが(今もあるが)。
    そもそも開拓時代の白人て、成功を夢見て渡ってきた超ポジティブ人間の集まりだから、こんなことも出来ちゃうんだろうさ。とにかく力と武器で勝つ。運命は自分で掴む。自分のことは自分が守る。
    今の米国そのまんまなのがわかる。

    救出されることを諦めなかった主人公は強いけど、たまたま善意ある白人を頼ることが出来ての幸運だった。
    奴隷として生まれて奴隷のまま死んでいく黒人が多かったことを思うと悲しくなる。
    現代の日常生活でも、生存競争の連続だけど、それは生き物の本能だから仕方ない。恋愛、スポーツ、仕事、社会のあらゆる場面で勝敗や優劣はあるけど、イジメや戦争は無くなってほしいよ。
    なんて、珍しくいろいろ考えさせられた。

  • うーん、事実だと言う事なので、これ以上はどうしようもないんだろうし
    こんな事を言うのは実在したソロモンさんに失礼だと思うけど、
    映画としての目新しさはないかな、と。

    でも今なお根強く残っている黒人差別を少しでも知るためには、
    折に触れこういった映画が取り上げられるのは大切な事なのかもしれません。

    それにしても、製作に深く関わっているブラピが、出番は多くないけど
    すごく良い役で出てて、それはそれでなんだかなぁと(笑)

  • 2014.11.04.観了。
    ブラピだけ天使みたいな役だと思ったら彼が主導して制作した映画だったのですね。

    ほんの百数十年前、このようなことが世界にあったなんて信じられない思いです。とはいえ今も人権を抑圧されている人たちは沢山いるし、私たちのちょっとした人種差別的な言動もこうしたおそろしい結果にまっすぐつながっていると考えるべきでしょう。

    印象的だったのは、カンバーバッチ演じる人間味ある主人も、その後登場する無情な主人も、そして奴隷たちも、同じ神を信じているという事実のふしぎさです。二番目の主人の聖書の解釈は、あきらかにおかしいのですが……。神を信じると口では言いながらも、神の声を聞くことなく自分の力により頼んでしまう人間の弱さを感じます。そして奴隷たちの歌うゴスペル……とても美しい場面ですが、彼らにとって神はどのような存在だったでしょうか。

    映画のはじめのほう、裕福なく自由黒人だった主人公が商店に買い物に来ていた黒人奴隷を見て見ぬ振りしていた場面が心に残ります。差別を黙認することは現状を肯定することであり、そうする以上いつか自分に厄災がふりかかることも避けられないのです。私はどんな小さな矛盾も、見て見ぬ振りをして生きたくはありません。

  • 同じ人間という動物の中で、、
    こういう歴史、事実がつい数十年前まであったことを決して忘れてはいけない。

  • wowowで録画視聴。字幕版。
    好きな役者が数名出ているのと、一応話題作でしたので…かなり腰は重かったんですが見てみました。
    開始15分で不条理さと残酷さに吐き気を覚えながらも、なんとか……もうどんどん無心になっていくばかりの鑑賞でしたが。
    時代背景が本当に理解できなくて…。どうして昨日まで普通に働いて暮らしていた人がひょいと攫われたらもう物の様に売り買いされてしまうのか…。
    とは言え今も世界のどこかでこういった事が行われているのかと思うと芯からゾッとします…。
    殺される事も勿論酷いですが、人の尊厳を踏みにじられ続けることがいかに残酷か。
    一見親切そうな態度をとる人も、結局のところ「奴隷」という商品扱いしかしていない。「もの」を粗末に扱うか大切に扱うかだけの差だというのが救いのない事だと感じました。
    最終的にこの主人公は元の暮らしに戻れましたが、「元の生活」など無い奴隷もたくさんいて、生まれて死ぬまで「もの」として扱われる人も大勢いたのだと思うと、そんな一部を切り取られてもハッピーエンドとは到底思えませんでした。
    アメリカンスナイパーもかなり辛い映画でしたが、あれは観てよかったと思えたのですが、この映画は正直、ここから何を訴えんとしているのか、どこに気持ちを寄せたらいいのか解らず、あまり観た意義を見つけられませんでした。
    各役者陣の熱演は素晴らしい…というか凄まじかったですが。
    ただブラッド・ピットの役柄だけ異様に現代的な理解のあるいい人過ぎてちょっと浮いていたような気もしました。

  • 2015/05/04
    人間てなんてひどい生き物なんだろう。
    人種差別を描く作品を見るといつもそう思う。

  • ストーリー自体はとても良いと思うし、割と好きな重いテーマではある。でも最後はあまりにあっさりしてて、"えっ!?それで終わりなの?"って感じ。最後は凄く残念な感じでした。

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