人形館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ※犯人の名前を挙げています 各自で自衛を ※


    これは個人の好みだが繰り返されるトラウマのシーンが鼻につく。頻度が高いのもあるが、思い出せない記憶がヒントとなっている場合その記憶が戻らないかぎり謎解きは進められないわけだ。推理小説でこれをやられると傍観モードに入ってしまい、謎を解く気になれない。

    もう一点気になったのは、辻井殺害の件で主人公が警察に疑われていないこと。あの状況で最も疑われるべきは主人公のはず。辻井には自殺する動機もなく、遺書もない。他殺の決め手がないから主人公を泳がすならまだしも、ラストに登場した刑事の様子を見ると容疑者にすら上がっていなかったと思われる。
    これはさすがに不自然ではなかろうか。

    メンタルを病んだ人物が二重人格で犯罪を犯すパターンはもはや珍しくない。しかも序盤から主人公なら全て犯行可能だと見えていた。その印象を覆すためにあのようなラストにしたのだろうが、ちょっと無理矢理感が否めない。

  • 館シリーズの中では、起承転結の転にあたる作品なのだろう。本格を期待すると肩透かしをくう。

  • 館シリーズ。
    これもよくわからんかった。
    館シリーズもそろそろ限界かな、と思わされた作品。

    Kindle版を買いなおしたんで再登録。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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