水車館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズの2作目!!
    1作目は1行の衝撃にやられまくった「消える魔球」みたいな衝撃的な変化球やったけど
    2作目は「火の玉ストレート」って感じのゴリゴリ直球でこれぞ本格ミステリの教科書って感じの作品!!

    館シリーズはこんな感じで作品によって色というか作品の持つ雰囲気が違うんかって、いろんな綾辻行人さんの奥義を何種類も味わえるんかな〜って思うとこの先の館シリーズを読んでいくのが楽しみになる作品!!

  • 館シリーズ二作目。

    水車館で起きた2人の殺人事件、消えた絵と消えた犯人(と思われる人)、真相はわからないまま事件は片付けられた。
    そして1年後、水舎館で事件の当事者達が集まる中、再び事件が起こる。

    十角館と同様、館の凝った雰囲気と構造がよかった。最後、犯人が受ける運命というか、偶然というか、、そういうのがこのシリーズにあって好き。

    2022年9月23日

  • 前作よりもどんでん返し感が弱かった感じはしたけど、面白かった。

    ただ、後半に行くにつれての主人の心情部分が長くて?多くて?少し読み進めるのに時間がかかった。

    トリックがそこまで難しい内容ではなかった分、終わりまで長く感じてしまった。

  • 館シリーズの第二館 
    不思議で不気味な館で起こる殺人事件にあるつながりからまた、島田潔が謎解いていく。
    現在と過去のエピソードを交互に、謎解きが始まっていく。分かりやすくかつスピード感もあり
    犯人と疑う人物の的を得るのも早かったけど
    最後に実は犯人の正体がまさかの人と入れ替わってたの!ってとこにはびっくり。
    面白かったです。それ以外はあるていど読めてしまった
    ただ設定はなんだか暗く気持ち悪い愛の形です

    本格ミステリーってよりは、サスペンス劇場って感じかな。

  • 謎解きとして楽しめる。
    物語全体に陰鬱な空気が漂っていて不思議な小説。

    最後まで読むと事件の真相はアンフェアだと感じる。

  • 薬指だけ発見、他のバラバラ死体。スケキヨみたいなゴム白マスクの館の主人。
    バラバラ死体を作るのに、警察が血液検出の調査をしていないのか? 死体のABO形式以外の判定、歯型のチェックなど……1980年代当時は無視してよかったのだろうか。

    読んで直ぐにネタが分ってしまうのは時間の経過ゆえだろうか。30年以上前の作品なので粗は目立つのが仕方ない部分もあると思うが、今のミステリファンにはちょっと厳しいかもしれない。ご都合主義が目だってしまうだろう。

  • いつの間にか館シリーズが電子書籍になっていた!・・・ので、出ている分は全部電子書籍で買い直し決定。

    で、久しぶりの水車館。十角館に比べると衝撃度は落ちるけど、この館の雰囲気がたまらない。これこれ、こういうのが読みたいんだよなぁ。
    トリックはそれほど難しいものではないので、ミステリを読みなれた人ならすぐわかるかも(ワタシは初読時にはわかりませんでしたが)。

    前回読んだ時があまり印象に残ってないのでシリーズの中では地味な方かな、と思っていたけど、久しぶりに読み直したら「あれ?こんなに面白かったっけ?」と良い意味で裏切られた気分。

    『十角館』もそうだけど、『水車館』もなんとなく勢いのある作品。この勢いが最終作で感じられるのを期待しています。

  • 個人的には水車館の殺人、かなり好きです。
    少し背徳的な雰囲気や、人間っぽさがどことなくない人、ファンタジー要素などなど……。
    もちろん、しっかりトリックもありますし、ミステリーとしても楽しめると思います。

    個人的には最後の最後、終わり方がゾッとして好きです。
    美しい終わり方だったな……。

    • 菅史呉さん
      初めまして!私も個人的に水車館の殺人、大好きです。
      初めまして!私も個人的に水車館の殺人、大好きです。
      2024/02/24
  • 最後がゾッとして面白かった。
    もう一度読み直したい。

  • 正直、あのパターンだなと読めてしまう部分はありましたが、そこも含めて王道ミステリーとして楽しめました。
    他の館シリーズと比べると、事件の特殊性や意外な展開といったものは少なめ。どちらかというと、島田潔の名探偵ぶりを味わうといった作品です。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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