おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書) [Kindle]
- NHK出版 (2014年4月11日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (179ページ)
感想・レビュー・書評
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池上彰氏による、世界もしくは私たち人類を知るための基礎となるかもしれない知識・教養に関するレクチャー。
次の7つのテーマから章立てされている。
1. 宗教
2. 宇宙
3. 人類の旅路
4. 人間と病気
5. 経済学
6. 歴史
7. 日本と日本人
ジャレド・ダイアモンドの銃・病原菌・鉄を平易にしたような雰囲気の本。
「自分はどこから来て、どこへ行くのか。自分はいまどこにいるのか」という問いに対して理解を深めるというテーマを底辺に置き、それに関連するトピックとして各章を論じている。
歴史や社会を時間軸を縦軸、世界の広がりを横軸に取った理解というのはなかなか難しく、それが分かりやすく述べられている。なかなか、こうした理解を持つことは当たり前のように思いつつも難しいのではないかな。
良い導入本だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんて読みやすいのだろう。初出の事柄も平易な言葉で順序よく説明され、すいすいと頭に入り、更に理解を深めたくなる。宗教、宇宙、生物、経済、歴史などの観点から「自分とはなにか。どこから来てどこへ行くのか。何のために学ぶのか」を考えるヒントが示唆されている。
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教養のない私にとっては、正直、知らないことばかりでしたが、「知る」ってとても面白いなと思いました。
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宗教、宇宙、人類、疫病、経済、歴史、日本人をテーマにしている講義。
さすが池上さんはわかりやすく面白い!!
全てを読むと、宇宙から自分に行き着いたように感じます。
すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐ役に立たなくなる。
すぐには役にたたないことが、実は長い目で見ると、役にたつ。
まさにその直ぐには役にたたない教養を学ぶことができます。
特に学生時代に読みたい本だ。 -
現代日本人が学ぶべき「自由七科」を「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」としているのが池上先生独特の視点だなぁと感心。テレビ同様わかりやすいたかり口の文章でアタ兄スイスイと入ってきます。最近の世界各地で起きている紛争が宗教がらみで、宗教、歴史、そして経済は今からでも勉強をちゃんとしなくてはと思い直しました。
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教養/リベラルアーツをコツコツ高めたいと思い手に取った1冊。
簡易な表現で、著者の「私たちがどこから来て、どこに行くのか?」との観点で7つの分野に分けたトピックで語った講演をベースになっている点が読みやすかった。
メイントピックは言われれば思い出すことが出来るものでも、新しい視点での情報を仕入れることが出来たのは収穫。後はそれを如何に確認/消化してどの様にして必要な時に引き出しから出せるようになるのかは課題。
今後も自分にとっての教養に繋げられるトピックには接していきたい。 -
一見関係のないようなことでも密接に繋がっていることが知れて面白かった。
リベラルアーツの大切さが分かった。 -
出版後しばらく経っているけども、天文学、歴史学、経済学の概論がわかりやすく解説されていることや、感染症についての章もあるため、現在でも楽しめる。
タイトルには大人とあるけども、これからの国際社会で生きるために必要な教養と世界を見る目を得るための心構えが書かれているため、若い人にも是非読んでほしい本だと思いました。