【カラー版】巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • コロナで海外に行けない今、せめておもしろそうな旅の話を…と手に取った。
    が、読み始めて早々、「美人でもなくスタイルもよくないが、やたらケバイ化粧(以下略)の年増の女」と言うような記述に出会い、そんな言い方はないんじゃないの、と若くない私は感じてしまい、読むのをやめようかと思ったけど、まあずいぶん古い作品だからそんな書き方をしてたのかなぁととりあえず読み進める。で、やめなくてよかった。旅の話はとてもおもしろかった。それはアマゾンという場所の奥深さのためであり、著者の旅スタイルのユニークさのためであり、著者の文章力のなせるたまものだろう。
    特に面白かったエピソードは「ブラジル人が必死になっている姿を初めて見た」時の話とか、日本人の行商人に出会った話。そのほかにも「へぇー」と驚く話がいろいろ。あと「ペルーの旅はトラブルも多いが(中略)面白い」というのも、そうだったなぁと自分のペルー旅を思い出した。
    この本が書かれたのは30年も前のことなので今はアマゾンも変わっているだろうか。こんな旅にはあこがれるけど、正直、暑さや蚊との戦い…となるとひるんでしまう。
    著者もスペイン語やポルトガル語でコミュニケーションしていたようだし、いつかちょっとでもアマゾンの近くに行ける日に備えてスペイン語から始めるかな。

  • 冒険家高野さんのまだまだ若いときのお話。アマゾン川を上っていくのだ。沢木さんほとかっこよくない分、現実味がある。しかしこれはもう20年以上前のアマゾン。今はどうなのかなあ。

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    2020/8/24〜8/27

    大学6年生の高野氏が、アマゾン川の河口から源流までを旅するルポ。これまでに持っていたアマゾンのイメージとはだいぶ違った。しかし、これが「地球の歩き方」として書かれた内容だと、後書きで知って驚いた。いやいや、ある意味良い時代であったのだなぁ。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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