- Amazon.co.jp ・電子書籍 (315ページ)
感想・レビュー・書評
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昨年出版された、伊坂さんの短編集。先入観なく読んだので、一章目を長編のテンションで読んでいた。そして二話目の少し読んだとこでようやく「あら、短編」と気づく。
冒頭の話の首折り男なる人物は、他の賞にも登場する。また、サブキャラが他の話にも出ていたり…と、ちょっとした繋がりは感じられる。さすが伊坂さん。気になる情報を小出しにして読者を惹きつけるのが上手い。
ラッシュライフでお馴染みの泥棒兼探偵の黒澤も主役級のクラスで登場。今回も巧みである。ちなみに、伊坂作品の出場数で言うと、第3位らしい。
若林夫婦の話が好きかな。「僕の船」。珍しくメルヘンチックな物語なのだが、黒澤の飄々とした感じのバランスが何だかおかしい。
また、近々行く予定の作並温泉が出て来たのが個人的にうれしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「紛争や事件や事故や病気は絶えずどこかにあって、泣いている親たち、悲しんでいる子供たち、そういった人でたぶん世の中は溢れているんですけど、僕たちは自分の時間を、自分の人生を、自分の仕事をちゃんとやることしかできないような気がします。」佐藤亘
「どうすればいいのかは分からないので、いろんなことにくよくよしえていくしかないです」佐藤亘 -
ちょっと引いてしまうような題で買うのをためらってしまうのではなだろうか。内容はいかにも伊坂作品という感じの連作短編である。
モチーフは重力ピエロに似ているだろうか。ストイックなまでにモラルを守ろうとする人々たちの、人間の闘争本能との戦いという感じだろうか。個人的はこのパターンは好きなのだが、余り人気はないのかもしれない。 -
お馴染みこ殺し屋達の挽歌シリーズ。
(適当に命名しました、ごめんなさい)
ポキッと首の骨折っちゃう殺し屋を中心にした連作。
やっぱり楽しい伊坂ワールド。 -
「僕の舟」と「合コンの話」はよかったけど、全体的に物足りない感じ。
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技巧的すぎる気がする。