- Amazon.co.jp ・電子書籍 (172ページ)
感想・レビュー・書評
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この著者は、本当に頭がいいと思う。
頭のよさとは技術であり、生来の能力じゃないみたいなことを書かれているが、本書に書かれたような効率的な戦略を自分で編み出して、それをアウトプットできるのだから、やはり頭がいいとしか言いようがない。
自分も試験勉強には一家言もっているつもりでいたが、著者のほうが1枚も2枚も上手だった。競争社会での鍛えられ方が違うのだと思う。
試験に限らず、ビジネスの現場であろうと、著者の洞察力は遺憾なく発揮されるだろう。
肝心の内容については、自分ごときが評価するのもおこがましいくらい的を得ている。
本書は品切れで、自分も津田沼の紀伊国屋でようやくゲットしたが、その甲斐があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
○改めて読書は「ただ読んで終わり」ではなく、アクションプランを立てて実行しなければ意味がない
第1章
○出題範囲(=抽象的)把握、その中で良く出るやつから
○いきなり勉強ではなく、まず過去問(=具体的)を読む
○パレートの法則
上位20%の要素で全体の8割を占める
○準備
準備1 1〜2週間過去問を読む、出題範囲(具体)
準備2 試験制度・概要を把握、出題範囲(抽象)
世界の広さ(問題の分野)を知る、ヤマを張る
海抜(問題の難易度)を知る
準備3 ライバルを知る、実質倍率
○そして、勉強計画
○リソースは時間、ヤマに時間を使う
第2章 出題者 ヤマの張り方①
○ヤマは「出題者」と「過去問」の分析
○出題者の「弱み(法改正前の内容など)」「クセ」
○出題者の「愛」、ちゃんと勉強した人が正当な評価を受けれるテストを作りたい
○出題者の「魂」、日本語としての解釈の幅をできるだけ狭める
第3章 過去問 ヤマの張り方②
○可能な限りたくさん
○予想問題よりも過去問が圧倒的に重要
本試験レベルの問題は過去問にしか存在しない
○5回(最低3回)繰り返す
1回目 基本事項インプット前、解かずに読む→ゴール把握
2〜4回目 →到達度把握
5回目 試験直前→本番と同じ時間・緊張感で
○厳選過去問集は勝手に厳選されてヤマが分からなくなるから❌
○範囲別過去問集→⭕️特定の分野を集中して解く
○試験制度の変化、試験範囲の変化でヤマ張り
○「異端児」問題(過去問の傾向と違う)は無視
第4章 試験形式、出題サイクル 具体的なヤマの張り方
●試験形式
○選択式→正解ではなく、誤りを見つける
○1問あたりの平均解答時間を計算すること→時間を強く意識、練習は短めに設定(本番はより慎重になって時間がかかるから)
○論述式→採点する立場で考えたら、「誰が採点しても同じ点数になること」を最も留意
「採点基準」を把握→ほぼ穴埋め問題みたいなもん
模範解答と「不合格答案」を比較する
○問題文からシグナルワードを見つける
過去問分析で問題文のどの言葉がどの解答を導くシグナルになっているか関連性を見つける
○「なんとなく」ではなく「シグナルは何か」を意識して解く
○論述式→解答の型を決めておく
○「読む」「聞く」「書く」「話す」どれが求められているか意識
例:TOEICは「読む」と「聞く」
「書く」「話す」は不要
「丹念にゆっくり」よりも「ざっと早く」読む力
1時間以上読み「続ける」力
単語力はそれほど要らない
○試験で求められている能力を把握
○複数回試験において、1次試験はただの足切り、究めてはいけない
●出題サイクル
○過去問分析から出題分野「表」を作る
第5章 ヤマを把握した上でどう勉強?
①ヤマへ向かうプラン立て
②見つけたヤマに時間(お金)投資
苦手科目は伸び代大きい
残された時間を戦略的に配分
ヤマはあらゆる問題パターンも把握して究める
③ヤマを外した、当てたときの心構え
①について
○2,3か月ごと→1か月ごと→1週間ごと→1日ごとのスケジュール
○「なんとなく」で勉強してると「できる範囲」で勉強してしまい、計画遅れる
○「1日に×時間勉強」は❌
計画を実現する「手段」としての勉強時間を計画の「目的」にしてしまっている
○ビジネスの世界はゴールからの逆算
スタディも同じ
○ちょっと背伸びした日別プラン(時間がないという感覚を忘れない)
時間レベルで計画