NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 8月号

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制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2014年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910068470843

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 8月号の感想・レビュー・書評

  • 「ストーンヘンジの原点 最果ての巨石文明」
    とにかく興味深くて面白く読みました!
    英国スコットランドのオークニー諸島に残る石の建造物群。
    5000年前の人々の生活、文化、宗教…
    思った以上に精巧な技術をもって作られた神殿。
    近年の発掘によって徐々に明らかになってきているようです。
    また新たな発見が雑誌に載る日が待ち遠しいです。

    「米国に広がる新たな飢餓」の記事にも驚愕。
    経済大国のアメリカで増え続けている栄養失調の子供達。
    貧しい食生活を送っている人ほど太っているという現実。
    新鮮な野菜や果物は滅多に手に入らず、
    安く食べられるのはファストフードや甘い菓子ばかり…
    SNAP(政府の栄養支援プログラム)受給者が増えているというのも、
    アメリカの現状を物語っている気がします。

  • ストーンヘンジの原点 最果ての巨石文明

    英国のオークニー諸島に残された、約5000年前の巨大な石の建造物群。新発見の遺跡を手がかりに、ストーンヘンジよりも古い巨石文明の謎を追う。

    文=ロフ・スミス/写真=ジム・リチャードソン

     英国の北の果て、スコットランドの海に浮かぶオークニー諸島は、肥沃で緑豊かな島々だ。紀元前3200年頃、人々はここに、いくつもの巨大な石の建造物を築き上げた。新発見の遺跡を手がかりに、この地で花開いた巨石文明の謎が今、解き明かされつつある。

     きめの細かな砂岩を切り出し、数キロ先の、見晴らしのいい湿地帯まで運ぶ。建築技術こそ古い石器時代のものだが、島民の想像力は、時代を何千年も先取りしていた。彼らがその岩で築いた壁は、それから約3000年後にローマ兵が築いたハドリアヌスの長城に引けを取らないほど精巧に造られていた。

     壁に囲まれて、数十の建物が立っていた。なかには全長が25メートルもある、かなり大きなものもあった。この建造物群には敷石で舗装した歩道があり、石材には彫刻が施されていた。建物正面の壁は彩色され、屋根には砂岩を薄く削った石の瓦が用いられた。
    新発見の「神殿」が先史時代の通説を覆す

     遺跡発掘の指揮を執るハイランド・アンド・アイランド大学の考古学者ニック・カードは、英国の先史時代に関する通説を根底から覆す発見だと語る。
    「この遺跡は、ギリシャのアクロポリスなど地中海の古代遺跡に迫る規模で、しかもそれより約2500年も前に造られています。アクロポリスと同じように、人々に畏怖の念や憧れを抱かせ、威圧感を与えるために、周囲を見下ろす位置に建てられたのです」

     この建造物は通常「神殿」と呼ばれているが、実際に使用されていた約1000年の間、さまざまな機能を果たしていたと考えられる。季節ごとの儀式や祭祀、交易のため、ここに多くの人々が集まったことは間違いない。

     二つの湖にはさまれたこの地に立つと、世界遺産となった「オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地」の核となる遺跡群を一望できる。巨大な環状列石が二つ。1キロ先の荒れた草地の丘に「リング・オブ・ブロッガー」が、南からネスへと向かう道の向こうには「ストーンズ・オブ・ステネス」が見える。そして1.5キロ先にある不気味な小山が、4500年以上も前に造られた巨大墳墓「メイズハウ」だ。墓の入り口は、冬至の前日に夕日の光が差し込んで内部を照らし出す方角に設けられている。

     新たにネスで発見された神殿の中心軸や入り口の向きも、メイズハウと重なっている。そのため考古学者たちは、この遺跡の発見によって、思いもよらなかった大きな謎が解けるかもしれないと考えている。

    ナショナル ジオグラフィック2014年8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     本編でフィーチャーされている遺跡「ネス・オブ・ブロッガー」は、ゲール語で「ブロッガー岬」の意味。グーグルのストリート・ビューで歩いてみてください。地図上は、湖にはさまれた一つの細い土地のように見えるのですが、実際は、突き出た二つの土地が橋で結ばれています。「岬」と呼ばれるゆえんですね。ほかの遺跡群はすぐそこ。画像からも荒涼とした石器時代の空気が感じられる土地です。ぜひお試しあれ。(編集H.O)

    シリーズ 90億人の食 米国に広がる新たな飢餓

    世界屈指の経済大国で定職に就いていても、満足な食事ができず、十分な栄養をとれない人が増えている。米国に広がる「新たな飢餓」の深層に迫った。

    文=トレイシー・マクミラン
    写真= キトラ・カハナ、ステファニー・シンクレア、エイミー・トンシング

     米国の飢えの実態を調べると、あり得ないような現実に驚かされる。冷蔵庫にケ... 続きを読む

  • スコットランドの北の果てにある島々が技術や文化、宗教の発祥地になったのか、紀元前2300年ごろ、神殿群は終わりを迎えた。今でもはっきりした理由はわかっていない。

  • 今号の表紙、ストーンヘンジの原点「ネス・オブ・ブロッガー」が写ってるんだけど、空の色、ナショジオの黄色い枠とかなり綺麗だと思う。ヨーロッパはやはり歴史があるな。ケルトのこととかもうちょっとちゃんと知りたい。

    「米国の新たな飢餓」もとても興味深い。
    「本当に食べ物に困っているんですか?それなら、なぜそんなに太っているんですか」「実は、飢えと肥満は表裏一体の問題なんです」「空腹を満たすために、高カロリーで栄養価が低い食品を食べざるを得ず、その結果、肥満になる人がいるんです」
    郊外での生活に欠かせない車を所有し、衣類や玩具は不用品セールや古着店で安く手に入れ、携帯電話やテレビはローンで買う。路上で失業者が残飯をあさるーそんな大恐慌時代のイメージとはまったく異なる飢えの現実が、今の米国をむしばんでいる。米政府は、前年に十分な食料がない時期があった家庭を「食料不安」世帯と読んでいる。そうした世帯の半数以上が白人家庭だ。

    『貧困大国アメリカ』シリーズでも思うことだけど、やっぱりアメリカ型の社会は行き過ぎてると思う。良くない点は反面教師として学ばなければいけない。

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NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 8月号はこんな雑誌です

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