風ヶ丘五十円玉祭りの謎 [単行本版] [Kindle]

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  • 東京創元社
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  • ライトな読み口ながら重厚な論理の骨子で支えられた「裏染天馬」シリーズの短編集。本格ミステリである前作、前々作と違って、今作は日常の謎モノになっている。事件そのもののスケールは小さいが、ロジックのキレは相変わらず素晴らしい。動機や結末の後味を重視しがちな他の日常の謎モノと違い。あくまで謎解きに主眼を置いている。やや人物描写が伝わり難い部分もあるが、パズラーとしては中々。表題作が一番面白かった。おまけの章で読者が気になっていた、主人公の背負った業、謎の一端が明かされるが、そのコミカルさは好みが分かれそうではある。次は恐らく「図書館の殺人」であろうか。追いかけたくなるシリーズであります。表題作の五十円玉祭りも、若竹七海の五十円玉二十枚の謎を想起させる出色の出来です。

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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