資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか (NHK出版新書) [Kindle]

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  • NHK出版 (2013年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)

資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

  •  あとがきで水野和夫氏が『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』の著者であることを知りました。9年前に読んだその本もかなり印象深くて説得力のあるものでしたが、本書も同様な読後感です。ただ、書かれている内容は本書の方がより根本的であり、かつ将来への展望は悲観的です。

     資本主義は常に経済成長し続けることを迫るシステムですが、現在の先進国の利子率は2%を切っており、成長が期待できなくなっています。かつては経済格差のある発展途上国を利用して成長することができましたが、それも難しくなっています。成長が期待できなくなったら資本主義はどうなってしまうのか、また、その後の経済はどんなシステムになるのか、そういった疑問を正面から議論した本は少ないのではないでしょうか。

     本書は経済学者である水野氏と社会学者の大澤氏の対談により、資本主義の歴史と展望が丁寧に論じられています。詳細は語りませんが、キーワードは資本主義が生まれた「長い16世紀」と対照的に、現在は資本主義が終焉を迎える「長い21世紀」が始まったところだというものです。政治家は景気回復を目指してあれこれ手を打とうとしていますが、本書の主張を信じるなら、それは無駄な悪あがきということになるでしょう。

     では意味ある方策は何か、そんな方策は存在するのか、というのが本書の後半のテーマです。この問いへの答えが本書に明記されているわけではありません。だいぶ抽象的な議論ですが、まず現状認識と問題意識として上記の事項を踏まえることが大事なのでしょう。

     一個人としてどうすればいいか教えてくれる本ではありませんが、悲観的ながらすがすがしいものを感じました。

  • 「八〇年代を基準にするから、九〇年代とか二〇〇〇年代が「失われた」ことになるけれど、むしろ逆だと。」

    経済成長を利子率から考えた本。経済の話と哲学的な話が入り混じっていて面白かった。

    市場経済:無機質
    資本主義:強い意志

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