- Amazon.co.jp ・電子書籍 (228ページ)
感想・レビュー・書評
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短編集はあまり好きでは無いのだが、この本に限ってはどれもノンフィクションなので面白かった。しかもノンフィクションなのに、不思議でゾクっとする話から抱腹絶倒してしまう話しなどどれもシュールで大変楽しめた。著者の思ったらあまり深く考えずに物は試しだ感でどんどん行動してしまうあわてんぼうなところと、怖いもの知らずのようで意外に世間体を気にしたりするところが人間くさくていい。それが高野秀行作品全体を魅力的にしている要素であると改めて思った。解説にもあったが、著者は永遠の小学生なのかもしれない。
気になるワード
#ザハルータ #アラブ独特の歓声
#ラキヤ #葡萄焼酎
#ガルシアマルケス #マジックリアリズム詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんな大会が存在する、という驚きのマラソン大会がタイトルとなっていたので気づかなかった。
「本の雑誌」で見かけて気になっていた改名トライの話がここに入っていた!
軽妙な語り口で雑誌でみたときも思わず笑ってしまったので探していたので見つかってよかった。
著者の人生が濃密すぎて、こんな大きな話題も主要タイトルにならないのか、と思った。 -
#ブックサンタ2023
中学・高校年代の方に -
Kindle日替わりセールで。マラソンとついたからポチッとしたけど、いろんな、他の人には体験できないような話ばかり。ついつい読んでしまう。
もう一冊買ってしまったよ。 -
酔っ払ってネットを徘徊。アダルトサイトでの安易なクリックの後、送られてきた人には見せられない請求書に悩むことはよくある話。しかし、そんなクリックがサハラ砂漠マラソン大会の申込に繋がるなんてことはあるのか。
そこは、さすがに高野秀行。勘違いや出たとこ勝負で数々の無謀な冒険に挑んでいる彼にとって、申し込んでしまったものはしょうがないことという自己ルール。だからサハラ砂漠へ行き、マラソンを走るだけ。それが、初めてのマラソン大会であっても。
このようなゆるい考えだけで始まる冒険記が複数収められている本書。そのゆるさが「サハラ・マラソン」以上に爆発しているのが、「名前変更物語」。自らの戸籍すらネタにしてしまう著者にアドベンチャー芸人の魂を見る。