マドンナ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 奥田さんの『ガール』を先に読んでから、本作を読んだ。『ガール』に出てくる女性の描写もよかったが、本作に出てくるおじさんサラリーマンがまたリアルだった。戦って敗れて、でもただ敗れたわけではなくて、救いようのある話が多くてよかった。

    全然関係ないけど、妹が昔『男はつらいよ』を見て見て父に「お父さん、男ってつらいの?」と心配そうに聞いていたのを思い出した。

    そんな父も退職して第二の人生を有意義に過ごしている。いつまでも元気でいてほしいものだ。

  • 久しぶりに本を読んだ。
    小説の楽しさを思い出させてくれる短編5編であった。

    部下に恋をし、最後には喧嘩までしてしまう上司
    息子の将来と一匹狼の同期
    総務に配属され、改革を行おうとする者
    上司が女性に変わった者

    どれも読み応えある話であった

  • 何なんだろうなぁこのほっこり感は,と思う。本当に好きだ。定期的に読みたい。忘れないようW杯が来たら読むことにしようかと思うくらい。
    あと,ジョニー黒木のこととか,20代に読んでもあまりピンと来なかっただろうなと思うところも多い。おひょいさんの歳になったらどんな風に感じるのか楽しみだ。

  • 40代前後の中堅サラリーマンが主人公の短編集。女性が絡むのもあればそうでないものもあるけど、どれも実にありそうな話であり、中年男性のアホな部分がよく書けている。どれもクスッと笑える話であり、かつ、心温まる短編。奥田英朗は凡人の心境とか日常の風景を描くのが実に上手い。

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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