詐欺の帝王 [Kindle]

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  • 文藝春秋
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  • 『暴力団』 『パチンコ 30兆円の闇』など、面白い本を沢山書いているノンフィクションライター、溝口敦氏の新作。

    学生時代からイベサーで頭角を現し、その後闇金や証券詐欺、オレオレ詐欺で巨万の富を得て引退した男が語る詐欺の手口などについて書かれた本。

    唖然としてしまうような利益を上げていて、なんともすごい世界だと思うが、やはりお金も大切だけれど、まともに生きて行きたいと思う。

    詐欺の手口などの参考にもなるし、今後騙されないためにも読んでおきたい一冊です。

  • きちんと取材はしているが、文章が実話雑誌の記事並みでつまらなかった。
    これを読んで詐欺の被害から免れる人よりも、読んで詐欺師になろうと思う人の方が多そうだ。

  • ある詐欺師のノンフィクション。
    ある詐欺師ひとりのことを書いてたらわかりやすかったのに。

  • 良本です。裏社会の仕組みが書かれていて、主に詐欺系の仕組みです。

    これを見る限り、詐欺というのは思っていたよりも考えられているなと思いました。

    皆さんも気をつけましょう。。。 その中でもお気に入りは。

    あなたは200万の借金があります。次のうちどちらを選びますか?

    1無条件で借金が100万円減額され、借金総額が100万円になる。

    2コインを投げて、表が出たら借金が全額免除になるが、裏が出たら借金総額が変わらない。

    これを行うとほとんどの人が2を選ぶそうで、

    これ「プロスペクト理論」といい、損失を目の前にすると損失を回避しようとするため、

    また新たな損失を被ることになる。

    これを「かぶせ」というそうです。

    詐欺に引っかかった者を2度3度と引っ掛ける、

    詐欺グループの基本的手法らしいです。

    なので一度詐欺にかかったことのある人は気をつけた方がいいということです。

    それにしても、この本で紹介されている人のグループはかなり高給取りで、

    新入店員 40万〜

    店長補佐 200万〜300万

    店長  700万〜800万

    統括  1000万〜

    総括  5000万〜

    社長  1億5000万〜2億

    幹部  2億〜3億
    という内訳だそうです。これが「月給」というのだから驚きです。

    もちろん税金もないので丸々自分のもの。

    そして、この組織を作り出した人の物語なのでその人はもっともらっていたのでしょうね。。。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ「30兆円の闇」』(小学館文庫)などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2023年 『喰うか喰われるか 私の山口組体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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