犠牲 わが息子・脳死の11日 [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 2023.11.25読了

    なぜ今の今までこの本に巡り合わなかったのだろうか。先月訪れた広島の友達との会話から、河合隼雄さんの話になってたどり着いたのがこの本。
    我が子の自死と脳死問題と臓器提供に及ぶ11日間の葛藤を綴った作品です…なんて簡単に表現できない重い重いものでした。
    サクリファイス=犠牲 我々が1日1日を平穏に過ごしていられるのは、この広い空の下のどこかで名も知れぬ人がひそかに自己犠牲を捧げているからではないか 何十年も前に観たタルコフスキーの映画、サクリファイスがやっと読み解けた気がした。
    そして、ご長男の言葉
    ただ弟の臓器を利用すると言うのではなく、病気で苦しむ人を助ける医療に弟が参加するのを医師は専門家として手伝うのだと言うふうに考えてほしいと思うんです。
    提供者が医療に参加するのを医師が手伝う。移植、医療のあり方の重要なポイント!

    いのち 永遠にして 墓碑銘。
    あなたの息子さんはあなたと共にいます。今も。

  • さまざまな思い、考えが想起する作品(T.N)

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著者プロフィール

講談社ノンフィクション賞受賞作『ガン回廊の朝』(講談社文庫)

「2017年 『人の心に贈り物を残していく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳田邦男の作品

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