アドラーに学ぶ部下育成の心理学 「自ら動く部下」が欲しいなら ほめるな叱るな教えるな [Kindle]
- 日経BP (2014年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (116ページ)
感想・レビュー・書評
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若手のチームリーダーあるいはマネージャー向けの本
指示するか、任せるかの二極になりやすいマネジメント側の悩みを理解した上で、その間をいくマネジメントの考え方と手法について述べている。
組織論や指標設定に関する知識と踏まえて活用するのが望ましいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アドラーをダシにした部下育成の啓発本。ヒトは教えられることはあっても教えることはできない、という教育の原則を踏襲した内容。育つ意志がある人に対して自分で気づくようにさせる、因果関係を認識させる、ということがキモか。まぁ、そんなに大したことが書いてあるわけでもない。個人的には、メンタリングとかコーチングとかは意味が無いと考えているので、本書程度のことができれば初めて部下や後輩を持つ人でも対処できるのではないか。
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褒めてはいけない、叱ってはいけない、教えてはいけない。
なんとなく経験則で感じていたことを、分かりやすく説明してくれる。
示唆がたくさんあった。
・コントロールしようとしてもできない かえって信頼を失う
・「勇気づける」=困難を克服する力を与えるが大事
・叱ると勇気をくじくことになる
・フィードバックとフィードフォワードを使い分ける
・教えるかわりに「ホワイトスペース」と「支援応需」
・指示をするから指示待ちになる
・支援応需は事前告知が鉄則(定例面談という場を作るのもよい)
・「あなたはどうしたい?」
・悩む部下には「質問」>「ひとりごと」>「提案」
・人は体験からしか学べない 自然の結末を体験させる
・嫌味をいってはいけない
・成功を増やしたいなら失敗を増やせ
・「論理的結末」を体験させる←事前に約束し学びを見守る
・嫌味や叱責は罰になる 論理的結末だけで学べるので基本不要
・人事考課は論理的結末を仕組み化した一例
・結末を受け入れるのは誰か、と常に考えるべき 他者が受ける結末に自分が踏み込みすぎない