暗黒館の殺人(一) (講談社文庫) [Kindle]

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  • 蒼白い霧の峠を越えると、
    湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。

    忌まわしき影に包まれた
    浦登家の人々が住まう「暗黒館」。

    当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、
    数々の謎めいた出来事に遭遇する。

    十角塔からの墜落者、座敷牢、
    美しい異形の双子、そして奇怪な宴。

    著者畢生の巨編、ここに開幕(全四巻)

    **************************************

    館シリーズの巨編、遂に足を踏み入れてしまった。
    <上>・<下>はよくあるけど、全四巻まであるなんて。
    しかも全て信じられへんぐらいの分厚さ。
    ブックカバーが、はち切れるかと思った。

    一巻目、殺人は起こらずひたすら暗黒館の事や、そこに住んでる人達の事が書かれてる。
    登場人物も多いけど、読んでいくうちにすんなり入っていく。

    ちょっとの不可解な事件はあったけど、ただただ、まずは時間の経過が描かれてるのみ。

    でも、一番の主人公である人物がいつ登場するのか、二番目の主人公である人物がこれからどう関わっていくのか。

    二巻目が楽しみで一巻目を読み終えた。
    全四巻読み終える頃には寒くなってるかもしれへんけど、最後の結末が今は全く予想できひん。
    まだ、何も起きてないから。

    全四巻読めた日には、読書を楽しむ自信がついてそう。

  • 長い。何も起きない。最後の食事のシーンは不気味で良かったけど。とにかく長くて何も起きない。

  • 熊本にある、いびつな合成獣めいた外観、闇への傾倒が徹底された内装をもつ暗黒館(浦登家所有)が舞台。
    第一部らしくなんともいえない怪しさと違和感を感じる内容だった。
    浦登家のダリアの宴に知らず招かれた「私」こと中也と、中村青司の館と聞き付けてほいほいやって来た江南(現在記憶喪失で失語中)がどうなるのか気になる。

    京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズの塗仏の宴に似た印象を受けた。

  • もー、暗い暗い暗い!!
    暗黒館だけに(?)全体が暗い。

    この話も読んだことあるけど、例のごとく内容はすっかり忘れてるニワトリ頭なので、この後江南くんはどうなるのか、鹿谷さんは出てくるのか、全然覚えてない。

    水車館とか時計館に出てきた人物の名前がチラホラ。

  • 4巻構成の1巻目
    ミステリーだというのに、事件らしい事件は起きずに1巻が終了した。

  • 再読。初読はノベルス版が出てすぐだったからもう10年ほど前か。

    アタリハズレの激しい館シリーズのなかでも、個人的には最長かつ最大の駄作だと思っているのがコレ。初読時には「12年待ったあと、満を持しての長編がこれか!」と、読了後本を壁に投げつけたくなったことを覚えている。いえいえ、本がかわいそうなので実際にはそんなことしませんけど。

    というわけで、それから一度たりとも読み返すことのなかった作品。前回のガッカリを踏まえ、今回は「まったく期待しない」で読んでいるので衝撃は少ないかな。

    それでも星3つなのは・・・うーん、なんだかんだいって綾辻ファンだから、かな。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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