将棋の子 (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 大崎善生
  • KADOKAWA / 角川書店 (2014年8月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (211ページ)

将棋の子 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 将棋の世界でプロになれず挫折した人間にスポットを当てたノンフィクション小説。名人を夢見て将棋だけに打ち込みながらもプロになれない勝負の厳しさ。極限まで追い詰められた精神状態など想像を絶する世界をのぞかせてくれます。ただ作者の文章力のおかげで暗い気持ちにはなりませんでした。自分はそこまで本気で物事に取り組んでいるのかと考えさせられます。

  • あっという間に読んでしまった。

    将棋のプロになるにはその登竜門、奨励会3段を突破し、4段になる必要がある。しかし、そのためには例えば26歳までに4段にならなければ退会しなくてはならない、即ちプロへの道が閉ざされるなどの厳しい制限がある。
    無論3段に至るまでの道も険しい。
    http://blogs.yahoo.co.jp/shogituredure/38392667.html

    本書は、そんなプロへの道にいながら、プロになれなかった、そのために無名の元棋士の卵たちの物語である。そして、プロになった棋士にも、その道程は羽生のような一本道ではなく、薄氷を踏む思いでやっとプロになった棋士達がいることを教えてくれる。

    どんなプロもそうだが、プロになることを周囲に嘱望されるのは、そもそもが天才的に上手いのである。
    そんな天才たちが、奨励会では普通になってしまう。
    そこで足掻く子どもたちの行く末が、プロになれなかったとき、果たしてどうなるのか。

    本書は著者と同郷で、後に友人ともなった元奨励会員、成田英二を縦糸に、プロになれなかった者達に陽を当てている。

    私達は普段天才の成功物語を読むことには慣れているが、失敗物語を目にすることは少ない。その過程の辛さに直面させられる記述が多く、胸が痛かった。

    ただ、プロになれなかったといってもそれは人生の失敗を意味するはずもない。

    奨励会員たちを日本将棋会館に勤めた身近な存在として見つめた著者の暖かい叙述に最後は救われた。

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