- Amazon.co.jp ・電子書籍 (799ページ)
感想・レビュー・書評
-
「巷説百物語」と比べると、シビア。百介も右往左往しているだけじゃなく、意思を持って陰の仕事に貢献している。
人と人・過去と現在が絡み合って、奥が深い。
百介の兄・軍八郎はなかなかの武士。その道場仲間の鼻つまみ者・田所もgoingmywayのいいキャラ。
最初だけだね、おもしろい話題は。あとは「死神」へ徐々に進んでいく。
「生きるもひとり、死ぬもひとり。ならば生きるも死ぬもかわりはない。死ななきゃ引けない幕ならば、死ぬまであけておけばいい」
又市の言葉。達観している。それでも小右衛門と樫村はお互いに幕を引き合ってしまう。
なーんか、悲しい。
それにしても又市はヒトラーか?!人心把握術がすごすぎる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
----------------------------------------------
2022/03/10-- 再読
----------------------------------------------
2001/08/30-- 初読(単行本)
---------------------------------------------- -
紙で読む。
死神が長くて途中で寝てしまうことがシバシバ。
でも、気持ちよく終わるのがいい。
まだ読んでないのがあるので、読んでみるとするか。 -
続編。短編集で時系列は前作含め、バラバラ。
短編のエピソードが集まり最後へというのは良くあるが、今作は最後の1つ前となっている。
そして、その理由もちゃんとある構成がいい。
悪役の最期のあっさり感はあるけど。
キャラも立ってるし、読めば誰かのファンになってしまう。
続編も読まざるを得ない。 -
百物語シリーズ第二弾。
どこかもの悲しさが漂う京極夏彦独特の世界観はやみつきになる楽しさ。
そして、チーム又市の終焉は少し残念。 -
「続巷説百物語」(京極夏彦)[Kindle版]を読んだ。今回の祓うべき闇はあまりにも大きくそしてあまりにも深いのである。重い。少しくその趣を変えながらも又市とその仲間たちの捌きぶりは冴え渡る。「御行奉為 ─ ─」あー面白かった。