野いちご <HDリマスター版> 【DVD】

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監督 : イングマール・ベルイマン(『鏡の中にある如く』『ある結婚の風景』『ファニーとアレクサンデル』) 
出演 : マックス・フォン・シドーほか 
  • キングレコード (2014年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003828998

野いちご <HDリマスター版> 【DVD】の感想・レビュー・書評

  • モノクロームの映像美。夢と過去と現在が入り交じる不思議な世界観。
    描いているのは老人のたった1日の出来事。たった1日に老人の人生のすべてを集約し、自分の人生への過ちに気づく様を描く。

  • 悪夢で目覚めた主人公は、90才を過ぎた母親を訪ね、息子夫婦と交流し、夢で弟に奪われた初恋の人に会い、裏切った妻に会い、人生を振り返らせる夢を見ます。30代のベルイマン監督ですが、“老い”を描けていて感心しました。象徴的なシーンや哲学的なセリフがあり難解な雰囲気ですが、初恋の人に似た若い女子と男たちの交流で、生き方の軌道修正ができたようです。描かれているのは老人の一日ですが、見終わって余韻の残る品格ある作品です。

  • こういう映画…なんというのかな
    人生劇。名誉ドクターが50年目を祝う式典に向かう途中に出会う若者たち、夫婦、老いた母親、息子の嫁、それぞれの胸中。
    途中に織り交ぜられる悪夢、でもいい夢を見ることもある、人生だものね。

  • 人生の悲哀、せつなさ、希望、人との繋がりを押し付けがましくなく、さらりと表現しているいい映画。
    ストーリー的にも面白かった。

    以下あらすじ引用

    イーサク・ボルイ(ビクトル・シェストレム)は、医者。妻のカリーンを亡くした後は、優秀な家政婦と2人暮らし。息子も医者だが、嫁のマリアン(イングリッド・チューリン)との夫婦仲が上手くいってないようだ。

    またイーサクには、高齢の母親もいて気難しいが元気です。イーサクは明日、ルンド大学で名誉博士号を授与される予定。そんな彼は、6月1日の夜に奇妙な夢を見た。

    夢の中で、人気のない町を1人で歩いていたイーサクは、”針のない時計”を発見した。そのとたん、心臓の音が激しくなり振り返ると、通りにスーツを着た男が立っているのだった。

    その男の顔を見ようとするが、顔が奇妙に歪んでいた。やがて男の顔は溶けてしまう。鐘が鳴り、馬車が猛スピードで通りを走ってきたが、電灯の柱に車輪が引っかかってしまい横転してしまう。

    馬車からこぼれたのは、棺桶。棺桶から手が伸びてきて老人を捕えようとした。恐怖に襲われながら、イーサクは目覚めた。

    朝。イーサクは、家政婦に車でルンドへ向かうと告げると、晴れの日の楽しみを奪うつもりですか?と反対されてしまう。そこへ、息子の嫁であるマリアンが来て一緒に行きたいと言う。

    マリアンは、はっきり物を言う性格だが夫との夫婦生活に悩んでいた。イーサクについて、”冷徹”だとか”エゴイスト”だと言い、嫌うのだ。

    2人は、ルンドへ向かう途中、イーサクが20年間を過ごした思い出の場所で車を止めた。(回想)思い出の場所で、イーサクは初恋の人サーラ(ビビ・アンデショーン)に出会う。サーラは美しく、籠いっぱいの野いちごを摘んでいた。

    結婚を約束していたが、サーラは女たらしのシーグリフトに惹かれてしまう。シーグリフトにキスされたサーラは驚いて、野いちごを落としてしまう。その後、彼を選び、イーサクから去っていったのだ。




    イーサクは思い出の場所で、初恋の人によく似た女学生サーラ(ビビ・アンデショーン)と出会い、快く車に乗せるのだった。サーラは大学の友人、アンデシュとヴィクトルとイタリア旅行をするらしい。

    ところが、イーサクの車に1台の車がぶっかってしまう。幸いイーサクの車は無事だったが、年中ケンカをしているというアルマン夫婦の車は横転した。皆で協力して車を引き上げている間も、アルマンの妻は悪態を突くのだった。

    結局、アルマン夫妻もイーサクの車に乗せるが、車内でもケンカをしてしまう。不愉快に思ったマリアンは、夫妻を車から下ろすのだった。

    一方、お昼休憩を取るイーサクたちは、イーサクの開業医時代の話や学生たちの「神の存在理由」の話題で盛り上がった。アンデシュは神学科の学生で神を信じているが、医者の卵であるヴィクトルは信仰心を持たなかった。

    そんな2人にイーサクは、”いたるところに神はいる・・。”と伝えた。その後、イーサクはマリアンと共に96才になる母親を訪ねた。マリアンを見て、妻カーリンと勘違いする母親。イーサク以外は歓迎していない様子だった。

    イーサクは母親から、シーグリフトの息子に渡して欲しいと”針のない時計”を見せられた。また古い人形も箱の中から出してきて、母親は昔を懐かしむのだった。

    再び、彼らを乗せた車は走り出す。イーサクは雷の音を聞きながら眠ってしまう。(夢)鳥の羽音がして目を開けると、サーラがいて手鏡をイーサクに向けた。”鏡を見て!”と。そして、”あなたの弟と結婚するの。あなたにあるのは知識の山だけ・・。”と言って去ってゆく。

    ピアノの音がして、部屋に入るとサーラがピアノを弾いていた。隣にいるのは... 続きを読む

  • この映画、昔に一回観たことあるかも…
    婚約者のサーラが野いちごを摘んでるところを現在の自分(イーサク)が木の陰から見ているとこや、受賞式に車で向かう途中、若者たちを同乗させていくとことか見覚えあった。
    最初の夢が悪夢で、まさか正夢にならないよね…って思いながら観た。ラストは穏やかで良かった。
    このイーサク役、日本でするなら絶対今な亡きだけど、三国連太郎だな。

    Wild Strawberries 1957年 91分 スウェーデン BSプレミアム 
    監督 : イングマール・ベルイマン
    出演 : グンナール・フィッシャー ヴィクトル・シェストレム イングリッド・チューリン グナー・ビョルンストランド

  • マリアンの凛とした佇まいがとてもよかった。
    最後のシーンも温かくて好きだった。

  • 二回目、音を消し、字幕も消して観た。ぼろぼろ泣いた。タルコフスキーの『惑星ソラリス』のあの感じは、本作から来ていたのだ。

  • 「野いちごはもうないのよ」って
    人生の奇跡ですよね…

    フェリーニ監督の「8 1/2」がこれにすごい似てるなと思ったら
    この映画に影響を受けてるみたいですね

  • 色々な感情や考えが浮かんできた作品。主人公の夢を見ているうちに、夢と現実、過去と現在が混ざり合うような不思議な感覚にもなったし、明確に映画であることが表現されている作品にも見えた。作品の終わりは個人的に曖昧なものに見えたけど、とてもベルイマンらしい気もした。

  • 「第七の封印」を見て知ったのだが、それまで何となくむずかしそうで敬遠していたベルイマンの作品というのは実はストレートに面白いものなのだ。それはこの「野いちご」もまた同じで、いよいよ終着駅が近づいてきた主人公が自分の人生を振り返って反省していくという物語。人間というのは愚かなもので沢山の失敗をしていくのだが、しかし、だからと言って、もう生き方を変えることはできないのかというとそうではない、いつでもやり直しがきくのだということを教えてくれる、本当にハート・ウォーミングな映画であります。

  • 文句なし。
    完璧な構成、最高の普通であった。

    理性的で、動物的な感情表現に欠ける老人が、理性の、彼の人生の象徴であり、結晶である医学における業績による名誉博士号の授与式に向かう中で出会う人々から影響を受けながら、理性に支配され、理性に逃げてきた過去の人生を悔いながらも、最後には小さくも大きい変化と、それでも良いこともあった人生への肯定を見せる。

    恐ろしく繊細で、それでいて誰でも共感できる、普遍的名作。

  • 老医師が授与式に向かう道中で自分の過去を見つめる物語。恋人や妻に対する後悔や自責の念を夢で追体験し、若者や義娘との交流、老母の元への久し振りの訪問、不仲な夫婦との出会い等で孤独を選択してきたことを省みる。ラスト近くでは息子夫婦や家政婦に対する接し方も変わり、老いの恐怖の中にいた主人公にも安らぎが生まれたようだ。立派な肩書きがあるにもかかわらず生きながら死んでいると言われる主人公を哀れに思っていたのでラストがとても救われる。

  • ベルイマンの名作たちがHDリマスター版としてリリースされました。(「野いちご」「処女の泉」「夏の遊び」「夏の夜は三たび微笑」)これまで名画座に行くかVHS、あるいは大金払って絶版のDVDを買うしかなかったのに、どかっとまさかのリリース!!ありがとう!!
    (スタッフ:♂:20代)

  • 初めてベイルマン監督作品を見ました。
    年代は古いけれど普遍的なテーマだし、センスフルな
    整っている映像で全く古さを感じませんでした。

    老いた教授イーサクの名誉学位授与式に赴く日に
    走馬灯のように今までの人生を振り返った話。

    道徳的な意味が織り込まれていそうなモチーフだが
    押し付けがましい説教ではなく
    老紳士の家族への悩み、孤独、老い、死などへの思いを
    その一日の出来事に上手にパッケージしてありました。

    イーサクの「気づき」や「振る舞い」が見ているものへの
    メッセージになっている感じでしょうか。
    含蓄のあるさすがの巨匠といわれる監督の映画でした。

    次は「第七の封印」を見ようと思います。

  • 『処女の泉』、『第七の封印』と観て、三つのうちで一番好きかも。
    自分のベルイマン作品の初体験は『秋のソナタ』で、これまた静謐かつ強烈である意味すっごくエグイというか表現しがたい母娘の姿にびっくりした覚えがありますが、この作品の義父と義娘にその片鱗を見た気がします。

    息子夫婦、兄妹、母、恋人、妻、そして自分自身にもちゃんと向き合わず、仕事に打ち込んできた(逃げていた)老人…そんな人間はそこらじゅうにあふれているのだけど、それが自分だけでなく周囲の人間にどんなに残酷さを振りまくこととなっていたのか…。
    別に糾弾しているわけではないのだけど、それをこれほど深く表現し、はっとさせるのはさすがだなぁと思いました。

  • 不思議な味わい…。

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