かぐや姫の物語 [DVD]

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監督 : 高畑勲 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2014年発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241754837

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かぐや姫の物語 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • ストーリーは原作のままに、描写がとてもリアルなかぐや姫。画像の表現は素晴らしかったが、見終わったあと、どうしても胸の中にモヤっとした感触が残る。なぜだろう。
    かぐや姫の心の動きもわかる。翁の気持ちもわかる。都の上流社会のヒドさもまったくその通り。
    違和感の元はたぶん、こども時代を一途に恋しがる姫の気持ちだ。監督は、なぜ山里の暮らしをあれほどまでに愛させたのか。捨丸兄が言うように、姫は貧しい民の暮らしの本当の醜さを知らないのに。その裏返しで、都での暮らしがいかに恵まれているのかわかろうとしていないのに。もちろんこのこと自体が姫の罪であり、その傲慢のさの罰として月に帰るなら大いに納得のいくところではあるけれど。

  • 申し訳ない想いが有るのですがアカデミー賞にノミネートされた事を知ってから始めてクリップして今回の鑑賞になりました。

    日本人なら誰もが知っている古典が原作でジプリの高畑勲監督の解釈でアニメ化された作品でした。

    水彩画の雰囲気を用いた事でより和の世界を印象強い物としての盛り上げる事が出来て居る様に思います。主人公の‘かぐや姫’をはじめ竹取翁の夫婦などのキャラクターが可愛らしさが堪らない物に感じました。
    特に私にはかぐや姫の侍女の憎めない恍けたキャラが大好きでした。

    今回の長編アニメ賞はディズニーのオバケ・アニメが受賞してしまい残念ながら本作は受賞を逃しましたが、私にとって心に残るジプリ作品になりました。

  • 原作は誰もが知っている「竹取物語」.
    自分は天の邪鬼なので,大ヒットしている映画はすぐには見ない.いかにジブリといえど,しょせんは竹取物語じゃないか,と思っていた.

    でも…

    今ここに生きていないという”罪”犯せば,元の世界に返されるという”罰”を受ける.そのメッセージは現代に生きる自分の心にとても響いた.
    今と向き合うことの大切さ,を美しい画と共に感じられた.あっという間の2時間だった.

  • ずっと気になっておったのですが、やっと観終わりましたよ。北海道からの移動の飛行機の中で観た。

    えーっと、まず翁。讃岐造よ、お前は凄い俗物で安心したwww姫のため、と言いながら、完全に自分のためだよなぁ。自分がのし上がっていくことにもの凄い満足感と陶酔感を覚えていたと思う。ダメな親の典型として書かれているのが非常に好印象だった。

    ラストに行くに従って、すごく内容が粗くなっていく。ラストのところとか、侍女が子供たち連れて出てくるまでは「どんだけやっつけなんだよ」と思ったもんだよ。侍女が子供たちと一緒に歌を歌いながら、翁と婆が目を覚まして最後の別れが描かれる、これがあってまだ良かったよ。それもなかったら、ホンマにラストはやっつけもいいところだ。

    一方で、田舎にいた時にかぐや姫が友達と一緒に遊んでいるところ、かぐや姫が成長するところ、などは非常に丁寧に描き込まれている。圧巻だったのは、名付けの宴(?)から飛び出して田舎へ駆けていくシーン。何ともの凄い書き込みなんだ、と圧倒された。丁寧、というのとはちょっと違う、でも描き殴っているわけでもない、勢いを大事にしてそのまま一気に描き上げた、というシーンだった。このシーンはホンマに凄いと思った。かぐや姫の心を表して、不安定さと拠り所を重ねあわせた、というような。あのシーンだけを見ても、『HUNTERXHUNTER』のジャンプ掲載時の手抜き絵にしか見えないのだけど、それまでの流れを踏まえた上で見ると、計算され尽くした絵であることがよく分かる。素晴らしいシーンだった。

    それだけに、そこと比較してあのラストシーンは、気の抜けた音楽も含めて、やっつけ感があるよなぁ、と思うわけです。

    あくまで想像だけど、高畑勲は恐らく『かぐや姫の日常』『かぐや姫の成長』を描きたかったのではないだろうか。それ以外のものはある種全ておまけ、的な感じで。だからこそ、捨丸兄ちゃんとあそこで会わなくてはいけなかったし、捨丸兄ちゃんと空を飛ばなくてはいけなかったのだと思う。まあ空を飛ぶシーンはどうよ、と思ったのだけど。

    高畑勲の想いが存分に詰まった映画であることは間違いない。力が入りまくった絵がそれを物語っている。であるがゆえに、それを楽しむ映画なのだな、と思った。主義主張を語るでもない、ただ高畑勲が描きたいように描いた、その題材がたまたま『竹取物語』だった、というだけの話です。賛否は結構分かれるだろうな。僕は好きですけどね。

    ちなみに。『竹取物語』の中で、5人の求婚者が頑張って宝を取りに行くところなんかは結構好きだし、月に帰るときに帝に不老不死の薬を渡し、それを富士山に投げ捨てて「不死山→富士山」という逸話も好きなんだが、前者はサラッとだけ記載され、後者に至ってはなかったことにされているのが残念だったなぁ。まあ、映画の中の帝はかなりイケてなかったし、ソッコー嫌われてたけどなwww

  • キネ旬ベストテン2013 4位 映画検定有志のベスト・テン2013 5位
    「ホーホケキョ となりの山田くん」以来14年ぶりの新作公開となる高畑勲。制作現場の凄まじさはテレビで何回か見たのでそれだけで頭が下がる。太い細いがハッキリでる筆のようなタッチで、時に抽象的に時に墨絵のように独特のタッチだ。CG全盛時代に人間のぬくもりのある絵になる。線が切れてたりするので色をつけるのもタイヘンとか。このタッチで、赤ん坊の可愛らしさ、日本の原風景を丁寧に描く。
    それだけで見応えがあるのだが、原野で暴れまわっていて生を横溢していたかぐや姫だが、父親がこれは神の使いだと都に御殿を建ててかぐや姫は姫修行に入る。玉の輿狙いで父親のエゴなのだが、ここからはずっと不満ばかりのかぐや姫物語になり単調になる。5人の求婚者の顛末も変化はつけてるが単調。話をして田舎に戻るようにすればよさそうだが。帝の目にまで止まるが、その不満で月に戻りたいと言ってしまったので、ほら見たことかと月の使者が来る。生と死の話なんだろうが、生きることって思い通りにならないけど死ぬよりいいですよね と言われても。

  • う~ん、どうなのかな…。
    すごくていねいに作られた「まんが日本昔ばなし」を見たという印象。
    話題の水彩タッチの絵も、70年代劇画の影響としか思えなかったし、「新しさ」というものは何も感じられなかった。
    すごく頑張って苦労して作られたんだろうけど、古典を超えられていない、もちろん。

  • 他人の、それが自分の子供であっても、幸せを願うことの難しさ。願っているだけならよかったんだろう。でも、なにかをしてあげたくなる。自分になにかできることはないかと考えてしまう。
    こんなの親の自己満足じゃん!では片付けられなくなったのは、歳を重ねたからか、親になったからか、親になって自分の親の気持ちを考えられるようになったからか。

    予告編でも使われていた姫が屋敷から飛び出すアニメーションは何度見てもすばらしい。途中でBGMが消え、足音だけになる瞬間、ゾワッとした。

  • ジブリの中でも高畑作品は良い作品が多いなあ、という印象ですね。
     
    私がジブリ作品で一番好きな作品は高畑監督の『火垂るの墓』。
     
    今回観た『かぐや姫の物語』は、日本人なら言わずと知れた『竹取物語』通称『かぐや姫』を高畑監督風にアレンジした作品。
     
    日本昔話だけでは伝わってこない『かぐや姫』その人の感情をつぶさに描いており、『かぐや姫』ってこんなに感動できる話だったのね、という感情を抱かせてくれます。
     
    日本人、日本に興味のある外国人皆に観てほしい作品です。

  • 竹取物語に少し色を加えて、登場人物の機微を細かく描くとこんなにも胸が打たれるものなのか。観る人の年齢、状況によって感じ方は異なるはず。幼少期に絵本を何度も何度も読み返して、起承転結わかっているにも関わらず、終盤涙が止まらなかった。最愛の人と永遠の別れを迎えてしまうかもしれない今、月へ帰るかぐや姫と重ねて、お願いだから連れて行かないでと翁たちに感情移入してしまった。エンディングが二階堂和美というのも、これまたグッとくる。人の汚いところもしっかり描かれていたのも泥くさくてよかった。

  • 映画館にて。高畑勲監督作品ということで、とても楽しみにしていました。宣伝媒体から、胸にくるものがある。かぐや姫の成長過程をじっくりと見られて、心のゆらめきがおおまかでも、感じられる。翁や婆の愛しさが、コロコロとしているかぐや姫の可愛さに足されて、幸せな気持ちになる。宝をねだるあたりや、帝は笑えばいいのか、これ…という感想でしたが、これが彼女の月への渇望する引き金になってしまった。

    かぐや姫の罪、欲の溢れた世に夢を抱くことで、落とされてしまう。翁の愛しいばかりの先走った愛情や、かぐや姫の誰にも払拭できない孤独さに、捨丸への焦がれを向けて、夢のような場所で再開する場面は複雑ではある。その時彼も、竹の子の気持ちに同調したのかもしれない。わらべうたに、懐かしむような、焦がれを抱きつつ、唄う姿は、なんとも言えないし、二人のかぐや姫に対する愛情は、月の住人であろうと不変なのだろうなあと思ったら泣いてました。

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